なにか新しいこと日記

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私のウィタ・セクスアリス

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ジョヴァンナです。こんばんは! 今日はちょっと危ない話をします。

毎朝更新を楽しみに読ませていただいている美奈子(id:minaminakun)さんのブログで、ちょっと前にこんな記事を読みました。

一人でSMバーに行って、女装して女王様と話したときのこと - はてな村のオカマバー「みなちゃん」

おもしろかった!

はてなブログにエロを求めているわけではありませんが……セクシャルな話って何でこんなにおもしろいんだろうね!

 

この記事では、美奈子さんが自己開示の訓練を重ねてきた後に、性的な自己開示をするつもりでSMクラブに行ったら、それができなかったという体験談が書かれています。

 

私個人としては楽しく読みつつも、さもありなんという気がしました。性についてオープンに語る経験を積み重ねなければ、やっぱり一回目で上手に自己開示するのは難しいんじゃないかな。

性は秘め事として、強力な心理的ストッパーが掛かっていると思うんです。(このブログに記しているのは私の意見だから、たぶん美奈子さんとは意見が違うかもしれませんね。)

 

そしてもうひとつ、自己開示には重大な問題があって、性をオープンに語ろうとすると変な人が寄って来るんじゃないか?という心配がある。

ここでハッキリ言っておきますが、セクハラコメントなどは絶対にやめてください!

そういう人がいると気分が悪いし、オープンに語れる場がなくなってしまう。オープンに語る習慣がないからこそ性教育も変にぼかしたりして本当のところが伝わらないし、大人になってからも、異性間での誤解やディスコミュニケーションに戸惑った経験は数知れません。

 

私個人として、このブログで自分の性的プライバシーを開陳するつもりはありませんが、それでも、たまにはあっけらかんと性を話題にするのもいいんじゃないかな。

「変態」とかね。規約スレスレかもしれないけど……ネタとして語る分にはおもしろくない?

今日は、そんな性にまつわる話を投稿してみようと思います。

 

『避暑地の猫』

これを読んでいるあなたが、生殖の秘密を知ったのはいつでしょうか?

私は小学校5年生の1学期でした。(その後すぐ他県に引っ越したので時期までハッキリ覚えています。)保健体育の時間に男の先生が説明してくれたんだけど、あまりにも表現がオブラートに包まれていて、授業中にはなんのことか理解ができなかった。放課後に友だちと「どういうことなんだろうね?」と話し合った末、まさかの正解にたどり着きました。ただ、この段階では仮説に過ぎません。

もう少し学年が上がるとちゃんと教えてもらえたような記憶がありますが、4~5年生の段階では肝心のところはよくわかってなかったんですよね。

 

そんな時代に母親の書棚で見つけて、夜中にドキドキしながらこっそり読んでいた小説がこちら!

宮本輝の『避暑地の猫』です。 

避暑地の猫 (講談社文庫)

避暑地の猫 (講談社文庫)

 

 

宮本輝先生と言えば、国語の試験問題でも度々お目にかかった名作がまず思い浮かびますが、なんでこれだけがポツンと1冊家にあったのか長年の謎でした。内容が内容だけに、直には訊けなかった!

このエントリーを書くために検索してみて、初めて知りました。1988年にテレビドラマが放送されていたようです。きっとドラマを観ておもしろかったから、原作を買って読んでみたんでしょうね。

 

性の秘密を知らない子どもの私が読んでも、なかなか淫靡で心ざわめく小説でした。(あくまでも文学作品なので過激な性描写などは一切ありません、期待なさらぬように!)

 

軽井沢の別荘の管理人の息子が別荘地のお嬢さんと恋に落ち、霧の森で逢い引きするシーンに特にドキドキしたことを覚えています。その後少年は別荘の主人と自分の母親との不倫関係を知ってしまい、あまつさえ愛する姉までも毒牙にかかっていたと知り、怒りに燃えて報復します。

殺人事件も絡んで、まさにラブ&サスペンス。

 

こういう話って、今じゃ、成立しないだろうな……。私がこの息子さんなら、スマホを駆使して証拠を押さえて、社会的金銭的に制裁を加えますよね。それだと、全然別のドラマになってしまう!

昭和の時代のエロスなお話でした。

 

ウィタ・セクスアリスとは

今や、スマホで簡単に動画も観られるし、もはや小説を読んでドキドキするとかってないんだろうな……。

20年前の『ダ・ヴィンチ』ではよく「私のウィタ・セクスアリス」みたいな特集組まれて、へーとか思って見てましたけどね。(どんなものが紹介されてたか覚えがないけど、ポルノではなく文学作品が紹介されていました。)

この言葉も、もう意味が通じないでしょう。ラテン語で「性的生活」を指すそうで、1909年に発表された森鴎外の小説のタイトルとして有名になりました。「私のウィタ・セクスアリス」と言えば、性的事始め。どういった書物によって性の知識を得たかということを、一般的には指していたかと思います。

これは、ポルノではないんです。ポルノの話はだめだよ、はてなの規約に引っかかっちゃうから!

 

あけすけに性を語ることの限界 

秘め事が白日の元にさらされてしまうと、おもしろくない。情緒がない。だから昨今インターネットに溢れている露骨なエロには、私はドキドキしません。

ここまでそこらじゅうにエロが溢れていると、むしろ隠されているものにドキドキします。きつく紐で縛り上げたビスチェとか、襟を抜かずにしっとり着こなした和服とかですね。各種の制服も崩さずに着てこそ、色気を感じる。

 

あれ、何の話だっけか……?

あっけらかんとHENTAI談義するのは楽しいんですけど、昔ながらのエロスが絶滅しちゃったみたいでちょっとさみしいなーという話でした。

エロはあけすけに語り始めた瞬間に魔力を失っちゃうんですよね。だから、こういうところで性癖を晒してはいかんのだよな。それは、わかっている。だからしません。

 

そんな中でおもしろいのが、やっぱHENTAIか。そこか。

変態はただそれだけで背徳感があるし、意外性があって笑える。性行為のことをエッチと呼ぶ人がたまにいますけど、エッチはHENTAIのエッチだからね。ノーマルプレイは別に変態じゃないって誰か教えてあげてください。

 

行き着くところはやっぱり変態……まあ、そのうち話題にしてみようかな。

 

さいごに。冒頭でご紹介した美奈子さんのエントリーの原文はサブブログの方で公開中です。メインのブログは『「男の産後うつ」になったようだけど女装したら治ったみたい』として、日々更新されていることも合わせてご紹介させていたきます。

至ってまじめに「自分が癒され、家族が癒される」ことを求めて、示唆に富む記事を書き続けていらっしゃいます。セクシャルな話題よりは、むしろ男性性という社会的な性(ジェンダー)について考える記事が多いです。その辺りに興味がある方も、ぜひご覧になってみてください。

www.utsu-joso.com