なにか新しいこと日記

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芸術の秋、山岸凉子展『光 』に期待!

こんにちは、ジョヴァンナです。

5月に待望の若冲展に行ってきたんですが、レビューしようと思いつつズルズルと期を逸してしまったので、今回はそういうことがないように始まる前にご紹介しておきます。

【目次】

イベント内容

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山岸凉子展『光 -てらす-』メタモルフォーゼの世界
2016年9月30日〜12月25日
弥生美術館(東京都文京区)にて

作品保護のため、前期・中期・後期と入れ替えがあって、前期と後期の内容は同じだそうです。


情報が少なくてよくわかりませんが、新しい画集の発行を記念して、原画や生原稿などが展示されるものと思います。

http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/next.html

 

山岸凉子先生の作風をご紹介

山岸凉子先生は、Wikipediaによると御年68歳。代表作は『アラベスク』『天人唐草』『日出処の天子』『白眼子』『舞姫-テレプシコーラ-』とあります。

だれ、『白眼子』なんて選んだの。私と気が合うじゃないか!

 

わが国が誇る天才漫画家のお1人です。

画風は繊細で美麗、当代好まれる丸顔の童顔よりも切れ長の目のシュッとした麗人を描くのがお得意です。

 

どの作品でも人間心理の醜さやエゴを真正面から突いてくるので、読者は主人公と共に本物の苦悩を味わうことになります。
サスペンスやホラーを描いた小作品にも数々の名作があります。(『天人唐草』がそのひとつ)がサスペンス&ホラーについて語りだすと、それだけでひとつのエントリーを要することになるので今回はやめときます。

 

作中ではしばしば超常現象も扱われ、人の魂の救いについて描かれます。
作家自身が現実に霊感やスピリチュアルな感性に恵まれているようです。

『ゆうれい談』メディアファクトリーの文庫版ではその端緒に触れられるし、『日出処の天子』『白眼子』では、そうした才能がいかんなく発揮されています。


初心者向けに、私が独断と偏見で選んだベスト5をご紹介します。

選びきれないくらい全作品が名作のため順位はございません。

 

私が選んだ山岸凉子作品ベスト

ツタンカーメン 文庫全3巻

ツタンカーメン コミックセット (潮漫画文庫) [マーケットプレイスセット]

ツタンカーメン コミックセット (潮漫画文庫) [マーケットプレイスセット]

 

 
お得意の伝記物で、少年王発掘までのドラマを描いた王道エンタテインメント的な作品。

 

牧神の午後

牧神の午後 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)

牧神の午後 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)

 

 

こちらも伝記的作品。『牧神の午後』『春の祭典』で名高い伝説のバレエダンサー、ヴァーツラフ・ニジンスキーの半生を描いている。小川彌生の『キス&ネバークライ』を読んだ方に特におすすめ。ニジンスキーの奇人変人ぷりと、鬼気迫る演技の模様が伝わってくる作品。

 

白眼子 

白眼子 (潮漫画文庫)

白眼子 (潮漫画文庫)

 

 
「白眼子(はくがんし)」とあだ名される千里眼の人物を描いた伝記風の作品。昭和の時代にはこういう人が多くいたのでしょうか。

 

舞姫-テレプシコーラ-  単行本第1部全10巻、第2部全5巻

舞姫 1―テレプシコーラ (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)

舞姫 1―テレプシコーラ (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)

 

 

私が最初に出会った山岸作品がこちら。当時『ダヴィンチ』購読者で、リアルタイムに読んでいました。
第1部と第2部に分かれるが、第1部こそすべてのバレエダンサーに読んで欲しいとか思う。(余計なお世話だが。)
六花ちゃんの成長を追いつつ、主要バレエ作品について入門的な知識も得られる作品であると思う。

 

妖精王  文庫全3巻

妖精王 コミック 全3巻完結セット (白泉社文庫)

妖精王 コミック 全3巻完結セット (白泉社文庫)

 

 

ケルト神話に題材を取り、日本の少年が神話世界に旅する冒険ファンタジー。『花とゆめ』にて1977〜78年に連載され、後にOVAも製作されたようです。
私の母がリアルタイムで読んでいた世代で、CLAMPの『魔法騎士レイアース』などはこの作品に影響を受けているような気がする。おそらく、今中年期にさしかかっている女性作家の多くが読んでいるであろう少女マンガ誌に残る名作。

 

いかがでしたか?

気になるものがあったら、ぜひ読んでみてください。