ちょっと前から度々パーソナライズド広告で見かけて気になっていました。
『深夜のダメ恋図鑑』 1〜4巻(以下続刊)
絵柄は目が大きい少女マンガ風。
巻き髪・まつ毛メイクもバリバリの婚活OLが男性のおバカ発言をバッサリ斬るシーンを前面に出して煽りまくっています。
一時は書店で品薄になったらしくメルカリ売値も高騰してました。
電子版もあるけど、やっぱり紙の本が好きだから私は書店で普通に購入したよ〜。
【目次】
私がスカッとできなかった理由
しょっちゅう『本当にあった復讐』だの『かぞくちゃんねる』だのまとめブログを読んでいる私からすれば、大好物なマンガかと思いきや……全然スカッとできませんでした。
むしろ、元カレから頂戴した数々のモラハラ発言が脳裡によみがえってイラッとしました。
1番良くないのは、主人公の佐和子が大バカ野郎の彼氏とちっとも別れないんですよ。何度もムカつくことをされて家から叩き出したり、土下座にも「どれほどの価値が?」と言って切って捨てているにも関わらず、次のエピソードになるとまた一緒に暮らしている。
WHY、ジャパニーズピーポー?
私の人生においてあらゆるモラハラ発言を受けても甘んじて耐えていたムダな1年を思い出し、「早く別れてー!!」と心で叫びましたよ。
自分と佐和子を重ね合わせ、佐和子のように鮮やかに言い返せなかった自分もふがいなく思えるし……。私にとっては精神衛生上、よろしくないマンガでした。
『ダメ恋』の意義とは?
このマンガ、過去に同じようなモラハラ野郎と付き合った女性には笑えないんじゃないだろうか……。それとも、私だけ……?
モラハラの渦中にいるときって、いやーな気持にはなるけど、巧妙に「私にも悪いところがある」って思うように仕向けられ、それが暴力であり搾取なんだって気づかなかったりするもんです。
だから、いま似たような目に遭っていながらそれがモラハラと気づいていない女性に、
「ヒッドーイ!! でも、こいつ私のカレと同じじゃん」とか
「アンタの彼氏、こいつと同じじゃん。アンタもちょっとは言い返しなよ!!」
といった具合に啓蒙マンガとしては有力なんじゃないかと思う。
ただしこれはフィクションだから、読んだ人が笑えるようにユーモアを交えて描いてるんだけど、あくまでもDVがないからこれだけ言い返せるんですよ。実際には、男性をここまで煽るっていうのは危ないからやらない方がいいです。身の危険が生じないうちにさっさと逃げ出した方がいいと思う。
もし、モラハラ人間と出会ったら……
もしも、婚活や合コンなどの場面で。あるいは学校で職場で。モラハラ男と出会ったら……
「あなたとはおつきあいできません!」とキッパリ断って逃げるべきだと思う。
性別を問わず、また恋愛以外にもあらゆる場面で「これってモラハラだよな……?」って感じることはあります。もちろんケースバイケースで、毅然と対応すれば穏便に切り抜けられる場面もあるでしょう。
でも、相手が100パーセントモラハラ人間と気づいたら、下手に刺激せずさっさと逃げよう。恋人でも、夫婦でも、親でも気づいた時点で捨ててよし、と思いますよ。
追記:2018年10月、ドラマ化!
この記事を書いた後『深夜のダメ恋図鑑』は4巻まで発売されました。レビューによれば、3巻からはもう少し胸のすくような場面があって、4巻ではいよいよ佐和子と涼が別れるの別れないのという話になっているようです。久々に私も続きを読んでみようかな。
2018年10月からテレビ朝日でドラマ放映されるそうです。
公式サイト:『深夜のダメ恋図鑑』|朝日放送テレビ
出演は馬場ふみか、佐野ひなこ、久松郁実。マンガで度々クローズアップされた佐和子に配役されたのは佐野ひなこですね。ぜひドラマではスカッとした展開を期待したいと思います。現実はそううまいこといかないんだから、ドラマぐらいおもしろがらせてよ、ねえ。
追記
その後、佐和子がやっとダメ彼と別れてほっとした〜〜。1〜2巻ではどうなることかと思ったけど、長い目で見れば「スッキリした!」と言える。
おすすめです!