ジョヴァンナ(@giovanna1982 )です。こんにちは!
田中圭一先生のコミック『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』を読みました。
作者は、普段は主に手塚治虫先生風の絵柄でエロ×ジョークマンガを描いてる人です。マンガの神様に対してちょっと不謹慎なパロディ…とも思えるけど、おもしろいから笑っちゃう!
実際には、手塚先生の息女るみ子氏も認めており何度も対談に呼ばれているそうなので、やっぱりすごい才能だと思う。
そんな田中先生が、うつだったとは…。
【目次】
マンガ『うつヌケ』の内容をザックリ紹介
ふらりと立ち寄ったエッセイマンガコーナーで表紙を見かけて、吸い寄せられました。
この本は自らの体験をもとに、どうして自分がうつになったか、どういう治療を経てどういうキッカケで快方に向かったかをマンガで紹介しています。
ちなみに『うつヌケ』にはエロ要素はないので、電車の中でも安心して読めますよ!
先生自身の体験談のほかにも、ゲームクリエイター、ライター、編集者、総務、営業、OLなどさまざまな職業の人のうつ脱出のキッカケが紹介されており、
中には有名人も…。
ミュージシャンの大槻ケンヂ氏、AV監督の代々木忠氏、フランス哲学研究者の内田樹氏、脚本家の一色伸幸氏など。
一人一人のバックグラウンドまで含めて毎回8ページのマンガに短くまとめられているので、読みやすいけど中身は濃いです。
これはおもしろそうだし、参考になりそう!と思って早速買って帰りましたが、近所の某書店の新刊平積みコーナーで残りは「あと1冊」でした。
それだけ、悩んでいる人がいるんだ~と思った。
私の感想: あるあるだった!
私も、実は秋からずーっと悶々としてました。毎年おんなじ。9~10月はいつも精神的に落ち込みがひどく、年が明けると少しずつよくなるんだけど、やっぱりときどき落ち込みます。
あまりひどければ病院に行こうと思ってるんだけど、薬キライだし…。季節的なものも大きいと思って、じーっとしてました。
仕事してるときは調子いいんだよね、また!
『うつヌケ』を読んだら、そうそう、私もおんなじ~!と思うところがしばしばでした。
ご注意: 下記にご紹介するのは、あくまでも田中先生の本を読んで、私なりに解釈した個人の感想です。医療情報やヘルスケア情報を提供する目的ではないことをご理解の上、お読みください。
まず、うつになった人の多くに共通の背景がある。それは「自己肯定感が低い」ってこと…。
生きてるだけで自分はOK!って思えないから、仕事で結果を出すことにのめり込んで疲れちゃったり、失敗してドーンと落ち込んだり…。
あるあるだわ!
自己愛を取り戻せ
私も過去に仕事のし過ぎとストレスから「もう、これ以上無理~!」ってなった経験があります。
今だって、去年は仕事をよく頑張ったんだからちょっと休んだほうがいい時期なんだと思う。フリーランスって仕事の量に波があるから、仕事がないときは、不安になりがちなんだけど…。「あんなに頑張ったのに全然お金が貯まってない」って自分に、ダメ出しするのは、もう疲れた!
しばらくダラダラしたり、好きなことをして、元気になるまで休もうと思います。
本の中で、うつからぬけ出すヒントとして、田中先生が言っているのは
「自分を好きになればいい。ただそれだけ。」
その方法を18人に取材して18通り紹介しているんだけれど、方法は何だっていいんです。
- 真言やアファメーションを唱える。
- 仕事を休んで、じっくり休養する。
- 医師を信頼して治療を続ける。
- 診療内科に通いながら、森田療法。
- 父親に自分を愛しているか訊いてみる。
- 日記を書いて、客観的事実と主観的な感想を分けてみる。
などなど…いろんな人がいました。
『うつヌケ』の要旨を2行でまとめると、こんなかんじ
あまりにも過労だったりストレスが高じたときに、人はうつになって心身を休ませようとする。
だから、じっくり休んで好きなことをして、良好な人間関係の中で「健康的な自己愛」を取り戻すことがうつから回復する近道である。
以上、引用ではなく私なりにまとめてみました!
絵が可愛くて読みやすいし、マジに落ち込んでいたので私にはとても参考になる本でしたよ!
※電子書籍版はフルカラーになっているみたいです。
2017/2/12追記:
当エントリーで紹介した田中圭一先生の『うつヌケ』をnoteに発見したので、リンクを貼っておきます。
1〜4話まで無料公開されているので、試し読みしたい方はぜひ!(2017年2月現在)
5話以降は1話ずつの有料コンテンツになっています。
田中先生のページのマガジンの欄から読めますよ!
田中圭一 | note