なにか新しいこと日記

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大和和紀画業50周年企画・山岸凉子先生とのスペシャル対談を読みました。

昭和の名作少女マンガ『はいからさんが通る』新装版1巻を読みました。

はいからさんが通る 新装版(1) (KCデラックス デザート)

めあては巻末の大和和紀先生・山岸凉子先生のスペシャル対談です! 

この記事では、マンガ家山岸涼子先生のファンの立場から対談記事を読んだ感想をご紹介します。

 【目次】

掲載情報はこちらのブログから知りました。管理者様、いつもありがとうございます!

山岸涼子先生ファンサイト山岸凉子のカテゴライズの夜は更けて… 

マンガ家大和和紀山岸涼子のデビュー前夜

お二人は北海道の出身でご近所同士だったそうです。高校2年生の時に大和先生の幼なじみと山岸先生が同級で、お互いマンガを描いている共通点から知り合い友だちになったとか。

ある時札幌雪まつり手塚治虫先生が来場することを聞き、二人してサインを貰いに行って、後日手塚先生に習作を見てもらったそうです。

大和先生に対して、マンガの神様・手塚治虫先生は「あと1年くらいでデビューする」とのお見立て。一方の山岸先生へは「きみは……もう少しだね」とおっしゃったそうです。この言葉を聞いた山岸先生は、

「手塚先生はもう全然ダメだって言ってるんだな」って、それを傷つけずに柔らかく言ってくれているなと

受け取ったそうです。 

手塚先生の真意はわかりませんが、当時の実力では大和先生が一歩先を行っていたことがわかるエピソードです。

 

実際に1年後、大和先生はデビューして上京し、山岸先生は勤めの傍らコツコツと原稿を描いて出版社に持ち込んだそうです。その際に山岸先生は大和先生の家に宿を借りたと言います。

まるで「もうひとつの大泉サロン」みたいなエピソード。大和先生と山岸先生のライバル関係も、まるで萩尾先生と竹宮惠子先生が暮らした「大泉サロン」みたい……。

紅緒さんは「アンチヒロイン」だった!

大和先生の作風は青少年の健全育成に役立つ「王道少女マンガ」のイメージでしたが、この対談で、大和先生は『はいからさん』ではむしろ「アンチヒロインをめざした」と言っています。 

そう言えば、この新装版1巻だけ取ってみても女装少年や芸者は登場するし、結構破天荒なギャグ路線なんですよね。

連載当初はなかなか人気が出なくて悩んでいたところ、同業のマンガ家に「紅緒が誰を好きなのかハッキリさせるべき」とアドバイスを受け、忍さんとのラブ路線を打ち出してから人気が出たんだそうです。恐ろしいほど的確なアドバイス……。

一体、どなたのアドバイスだったんでしょうか!?

 

朝の連続テレビドラマ並みに波乱万丈な紅緒さんの運命は、大和先生にアドバイスしたマンガ家のひょんな一言から変わっていったんですね…。名作の裏側の知られざるエピソード、おもしろかったです。

発売情報

結構ネタバレしちゃいましたが、山岸先生ファンの立場から見てもおもしろい対談でした。ほんの数ページですが読みごたえありました。

 

劇場版アニメ『はいからさんが通る』後編は2018年10月19日公開予定です。

公式情報:劇場版アニメーション『はいからさんが通る』公式サイト

懐かしい!と思った方。大和先生の華麗な絵柄が大画面で楽しめる新装版(全8巻)を、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

kindle版もあります。) 

 

(2018年7月28日追記修正)