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なにか新しいこと日記

[3の倍数日に更新] 都内で働く30代キャリアウーマンが新しいことにトライしてみた日々の記録。

『鬼談百景』を原作と見比べる。【ネタバレあり】

ホラーマニアのジョヴァンナです。

竹内結子主演『残穢(ざんえ)』と関連作品の『鬼談百景』がある日Netfrixに上がっているのを見つけました。

残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―

鬼談百景

『鬼談百景』が映像化されていたとは、知らなかった!いずれも、小野不由美原作のホラー作品です。

ご注意: こわいのが苦手な方は、ここでブラウザバックをお願いします。グロ画像のご紹介はありませんので安心してくださいね!

【目次】

 

『残穢』と『鬼談百景』の関連性

 

 

『残穢』は、作者自身をモデルにしたと思しき小説家の〈私〉が読者から募集した「怖い話」を読むうちに、あるマンションにまつわる一連の怪談に関わるようになり、その土地の過去の因縁話を調べ解き明かしていくというストーリーです。

分厚い長編小説ですが、過去の因縁がどんどん解き明かされる後半が特にスリリングで、一気に読んだ記憶があります。

 

 

『鬼談百景』は何の説明もなくいきなり本文が始まり、99の短い怪談が語られる百物語形式の本です。

『残穢』との関連性は何も本文中に言及がありませんが、同時刊行であることから、これらのお話は『残穢』の作中の〈私〉が収集した怪談であると匂わせます。Wikipediaによると、『鬼談百景』の100話目が『残穢』という位置付けのようです。

 

本に収められている実話系怪談が、実際に読者から小野不由美先生宛に送られてきた手紙を基にしているのか、それとも全くの創作なのかわかりませんが…2つの作品が相乗効果で「実話っぽさ」を醸して、リアルにこわい作品です。

 

冬に長編ホラーを観るのは心臓にこたえるから、短いお話ばかりの『鬼談百景』をまず、観てみたよ!

 

ナレーションがこわい

すべてのお話が、「こんな手紙が届いた」という女性のナレーションから始まっています。

このナレーションが、すでにコワイ。きりっとした声と、感情を抑制した淡々とした話し方で『残穢』の〈私〉を想起させます。

このナレーターが、『残穢』の竹内結子さんなんですよね!

 

全10話のうち、ほとんどの話が原作に忠実に脚本化されていました。(全部見終わった後で、図書館で本を借りて再読しました。)

何年も前に読んだもので、すっかり話を忘れていて、「こんな話あったっけ?」と思いながらタブレットで少しずつ鑑賞しましたが、いや~、こわかった!

 

私が選ぶベストは、『赤い女』

私が 1番震えたのが『赤い女』です。

得体の知れない赤い女が突然現れて襲いかかってくるビジュアルが、恐怖でした。薄汚れたボロボロの赤い服を着た女なんですよ。ヒールの音を響かせて、突如襲ってくるの。

昼休みにタブレットで観ていて、ビクッ!てなったわ。

  

『空きチャンネル』女優の声の演技力

 ラジオの空きチャンネルに、あるときあらわれた見ず知らずの女の「声」が、他人への恨みつらみを憎々しげに語る。その声に耳を傾けているうちに、友人が次第におかしくなってしまう…というお話。

この女優が誰なのか、最後まで姿を見せないし、わからないんだけど、とにかく声の演技が凄まじいです。声だけで、ビシバシ悪意が伝わってくる。これはスゴいですね。

 

このあとはやっぱりビジュアルでコワイものがひとつ。最終の2話は、怪を見せずに余白で想像力を刺激するこわさでした。

ビジュアルで、声で、いろんなこわさが楽しめるオムニバスホラー作品です。

 

原作との違いを検証

 全体的に原作の再現度は高いですが、『追い越し』『密閉』『一緒に見ていた』『赤い女』の4話では、映画をおもしろくするために、少々シナリオが改変されていました。

そのうち『一緒に見ていた』だけは、怪異に余計な意味づけがされているのが邪魔だなと思いましたが、あとの話はどうして改変したのか理解できるし、脚本の効果をより高めていると思う。

 

『赤い女』は、原作通りでもこわいんだけど、通り魔のように突如現れて一瞬にして消えるから、そのままでは尺が足りないでしょう。シナリオを変えることによって、ショックを維持したまま怪異の出現時間を伸ばした感じ。

 

『密閉』は、不吉なもの=スーツケースを勝手に部屋に持ち込んだ元カレに対して、仕返ししてやれ!という主人公の気持ちから、ブラックジョークみたいなオチがつけ加えられていました。

 

冒頭の『追い越し』は、解釈によると思うけど…

道端に佇む「怪」を追い越した後に、どういう異変が起きたか原作ではぼかして書いているところを、映画では、目に見える形=バックミラーに映る白い女として、はっきりと表現している。これはこれで、良いなと思いました。

 

まとめ

『鬼談百景』は、一部を除いて原作そのままに映像化されていました。なかなか怖くて、おもしろかったです。『新耳袋』など、木原浩勝氏らの怪談シリーズがお好きな方にも、バッチリ楽しめると思います。

ホラー好き同士なら、集まって観たりとかしても、盛り上がりそう!  

ホラーファンの方ぜひ!

ホラー映画をいっしょに観てくれる友だちが、私も欲しいです〜!  できれば都内近郊、女子募集中!

 

 Netflixなら月額702円からの見放題で、『残穢』も入ってるのでおすすめです。amazonビデオでは400円でレンタル視聴が可能ですよ。

    

 

鬼談百景

鬼談百景