なにか新しいこと日記

東京在住、30代。新しいことにトライした日々の記録です。

映画『パプリカ』のネタバレ感想を「せーの」でシェアするよ!

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こんばんは、黒いジョヴァンナです。

今日の記事は、Twitterで仲良くしてもらっている「黒いタイガーまいみー」こと、あいまいみー(id:imyme_999)ちゃんとのコラボ企画です。

まいちゃんと同じ作品を観て、同じタイミングで「せーのっ」でブログに感想を投稿いたします。

 

アニメ『パプリカ』のザックリとしたあらすじ

今回観たのはアニメ映画『パプリカ』です。2006年に公開された作品で偉大なアニメーター故・今敏監督の遺作でもあります。

パプリカ

パプリカ

 

(上記リンク先からページ遷移していただくと、予告動画が観られます。2017年10月現在Amazonプライム会員の方は無料で視聴できます。)

主人公は、千葉敦子。「DCミニ」と呼ばれる小型の装置を使って患者の夢に侵入しサイコセラピーを行う科学者です。開発中のDCミニが何者かに盗まれたことによって、夢が現実空間を侵食し、人々の精神を食い荒らしていきます。開発者である時田や、クライアントである粉川刑事と共に、千葉は夢と現実空間を縦横無尽に駆け巡り、敵の尻尾を捕まえようとします。

 

私の感想

これ、原作は1993年の出版なんですね。ちょっと年代がずれますが、高校時代に一人で田舎のばあちゃんの家に遊びに行ったことがあって、その時に図書館で借りて持っていったのを覚えています。重い単行本を5冊ぐらい持っていったんだけど、早々に全部読み尽くしてしまって後半は退屈してましたっけ。他に何を持っていたのか忘れちゃったけど、『パプリカ』だけはよく覚えています。真っ先に読み始め、寝食も忘れて熱中した記憶がある。

筒井先生の描くヒロインには清潔な色香があって、当時としてはエロティックかつ、ロマンティックな話のように感じたものです。今読んだらどうかな。アニメを観て、久々に読んでみたくなりました。

 

「パプリカ」というのは千葉敦子の分身である夢のサイコセラピスト。このアニメのビジュアルは有名なのでご存知の方も多いかもしれません。赤毛の外ハネショートヘアで、目は大きく、頬には薄くソバカスが散らばってハツラツとした少女の姿をしています。

対する千葉のビジュアルは……能面のようなクールビューティで、意外にもほっそりした女性でした。華奢で折れそうなくらい。

 

夢が現実世界に侵食するシーンではほとんど、パプリカが活躍します。

特に、悪夢に追われるシーンではティンカーベルに変身したり、翼を持つスフィンクスや孫悟空など「空を飛べる」キャラクターに扮して飛び回るのが痛快です。私も飛ぶ夢を見ることがありますが、まさにこんな感じ。高いところから飛び降りて、それからふわりと舞い上がったり、大きくスキップして高く空に飛ぶことも。「飛ぶ夢」って性的な欲求と関係していると聞いたことがありますが、どうなのかな? いずれにしても、見ていて気持ちがいいことには違いない。

まさに、飛ぶ夢を追体験させてくれるようなアニメでした。

 

この映画の中で具体的にエロティックな描写は1か所だけ。敵に捕まったパプリカが、テーブルの上で背中の羽根を標本のようにピンで止められ拘束されているシーン。敵の男が下半身をまさぐり、ずぶりと手をパプリカの体内へ……。アメーバのようにゆるく溶けた体の中を縦に移動して、パプリカの皮を剥いでしまいます。中から出てきたのは裸の千葉敦子でした。木の根を模した触手に絡め取られ、口から侵入される千葉。この時、隙をついて千葉を救い出すのが粉川刑事です。気を失ったままの千葉をさらって、自らの夢の中に走って逃げます。この後大団円です。

 

人物描写がほとんどないので、なぜあんなに素っ気なくしていた千葉が時田に最後まで執着して助けようとするのかとか、粉川刑事のパプリカに寄せる思いがスルーされていて「なんのこっちゃ」と思うところはありました。全年齢楽しめるアニメを作るためには、この辺りは仕方がないところだったのかな。もうちょっと原作ではセクシーだったり、千葉、粉川それぞれの心情を描いたところがあったような気がします……。(記憶違いかも。)決して直截的に性行為を描くのではなくて、もっと、五感に訴えたセンシュアルなシーンがあったように思うんだけど、これはもう原作を読むしかありませんね。後日、読んでみよう。

 

私が一番面白かったのは、飛ぶ夢ばかりのこのアニメの中で唯一パプリカが水の中を泳いだところ。人魚に変身して敵から逃れようとするところです。敵の親玉が海坊主のような巨大な姿で迫ってきて、パクッと食べられちゃうのです。その後、海坊主が潮を吹いたら「ピノキオ」になったパプリカが飛び出すので「クジラだったんだ」とわかるんですが、ここはいかにもシュールで笑いました。

 

筒井作品の中でも映像化が難しいものを全年齢向けに整理して、解釈したアニメと言えます。

今敏監督特有の浮遊感とか、疾走感、悪夢感が存分に発揮されており映像美が楽しめる作品です。ただし、人間関係は非常にさらっとしか触れられていないので、ちょっと物足りなかったかな。(おそらく原作を読んでいないと思われる)まいちゃんがどのように感じるか、あるいは、高校生など低年齢の人が鑑賞したときにどう感じるのか気になります。

 

同じ作品を観た、あいまいみーさんの記事はこちらです。

http://www.imyme9.com/entry/paprika

 

原作はこちら

パプリカ (新潮文庫)

 

アイキャッチ制作: あいまいみー
イラスト制作: でででーさん×ジョヴァンナ

末筆ながら、おもしろいアイコンイラストを提供してくださったでででーさんと、おしゃれなアイキャッチを制作してくださったあいまいみーさんお二人に感謝申し上げます。

アイコン著者のでででーさん(id:d3dayo)のブログはこちらです。

www.d-3.site