銀座「美の起原」にて開催中の、阿豆らいちさんのイラスト原画展に行ってきました。
場所は新橋駅から行く場合、リクルートの大きいビルの後ろ側の通りです。駅から5分ぐらい歩くとすぐに到着できました。
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会期:2019年9月30日(月)〜10月5日(土) 11:00〜18:30(最終日16時まで)
入場料:無料
会場:銀座画廊 美の起原
住所:東京都中央区銀座8-4-2 高木屋ビル1階 03-3571-7091
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知り合いの人が個展を開催するというめずらしい機会、せっかくなのでちょっとレポしてみます。
らいちさんとはたまにTwitterで絡んでおりまして、一度ツイキャス(音声通話)でお話ししたこともあり、面識はないものの気安く突撃しちゃいました。
扉が開放されており、銀座の画廊にありがちな排他的な雰囲気はゼロ。
入るとすぐ中央のテーブルで、ロボっぽいコスチュームの人と男性がお話ししていたので、「らいちさんと、もう1人はもしやわっとさん!?」っとチラ見しつつ、観覧を開始しました。
2人が立ち上がって来てくださったのでご挨拶をして、まずは時計回りにぐるっと一周拝見しました。
初日の空いている時間帯だったので、じっくり見ることができて良かったです。
水彩はハガキサイズのものが多く、案外小さいんだな〜と。
じわじわっとにじんだ色のハーモニーによる絵画の世界を楽しみました。
奥には、らいちさんのオリジナル漫画『イージーランサー』の登場人物・ピスラさんのでっかい絵がありました! Twitterで制作途中のところを見ていたのですが、これ、こんなに大きいサイズだったのね。
F20号水彩の下塗り#イージーランサー pic.twitter.com/9ON9SDEc9Y
— 阿豆らいち@銀座個展9/30〜10/5 (@AzuLitchi) September 13, 2019
背景の夕焼けのようなグラデーションと、ちりばめられた銀粉がキラキラして美しかったです。ピスラさんってきりっとして、かっこいいよね。
その後、『イージーランサー』の原画(ラフとペン入れしたもの)が8ページずつ、4話まで(かな?)貼ってあるコーナーに行きました。あと、エンピツ書きの設定資料と、コマ割などのメイキング資料ですね。
これが、おもしろかった!
作者自身の解説による制作の裏話をお聞きすることができ、贅沢な時間を過ごしました。
一つずつ額に入れて展示を作るのも、すべてらいちさんが考えて、手作りでやったそうです。展示の仕方がとても見やすくて、すごいな〜〜と思いました。(小並感)
これがデザインセンスというやつなのか……!
わっとさんは新幹線の時間があるということですぐに帰ってしまい、その後、らいちさんとちょっとお話しする時間がありました。ブログの話などをしておりました〜〜。
ふと気がつくと、壁の隅の気づきにくいところに「しいたげられたしいたけ」の絵が……。わっとさんが購入なさったもので、会期が終わるまでひっそり展示されているそうです。
原画が売れると基本はその場で持ち帰ってもらうので、壁が空いてしまい、代わりの絵を描かなくちゃいけない……という驚きのシステム。
見に行った日によって内容がちょっとずつ変わるっておもしろいけど、作者は大変だわ……。一体いつ描くんだろうか。
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画集・『イージーランサー』1巻単行本・ポストカードセットを1つずつ買って帰りました。どのグッズもらいちさんのこだわりが光っています。
私が特におもしろいと思ったのは、単行本です。
表紙に使用されている紙が、ボコボコの手触りでコーデュロイみたいな畝になっているのです。いかにも水彩画って感じの紙。触ると心地いい。
ネットで1ページずつ見ていた漫画も、こうして冊子で見開きで見ると全然印象がちがう。普段スマホで見ていることが多いので、大きいサイズで断ち切りになっていると、飛び出すような迫力を感じました。
初めから、冊子になったときのことまでちゃんと考えて制作されたそうです。なるほどね〜〜。
展示されていた設定資料には描かれていたけど、まだ登場していない人物もいて、漫画の続きが楽しみです。
原画展は、2019年10月5日16時まで。ぜひ、お出かけください。