なにか新しいこと日記

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『マンガ自営業の老後』を読んで、危機感を持った

今年、フリーランス4年目となった。
開業から2年は月10万円副業して稼ぎ、本業で安定して稼げるようになってからはフリーランス1本に絞って働いている。

と言っても生活に余裕はなく、ここ1年は引っ越しで作った負債を返すのが精一杯。全く貯金できていない。

そんな中『マンガ 自営業の老後』を読んだ。
自営業者が考えるべき、老後の備えや年金・社会保険についてマンガでわかりやすく解説したもので、参考になった。 

マンガ 自営業の老後

マンガ 自営業の老後

 

著者の上田さんは、自営業歴約30年。
ご主人と共同でマンションを購入し、いくつも個人年金に加入しているのにこれまで1度も国民年金は支払っていない。なんと、無年金状態!
しかもこの本の取材時点で、当年の確定申告をしていない。社労士の田中章二先生から「すぐ申告して!」と急かされて滞納税を14パーセントも払ったとか。(p103)
なんてこった!

50代・上田さんの状況と引き比べながら、私も一つ一つ、老後のためにできることを点検してみた。

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『マンガ 自営業の老後』上田惣子・著(文響社)2017年、p41より

1. 小規模企業共済に申し込んだ

第1章では、36歳で老後に向けてしっかり備えているデザイナーの加藤さんが登場する。
小規模企業共済、確定拠出年金iDeCo)を両方とも限度額まで支払っている上に、個人年金、貯蓄型生命保険、積み立て投資信託までがっつりやってる!(p33)
ワーオ、高収入!!

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『マンガ 自営業の老後』上田惣子・著(文響社)2017年、p33より

私もこの際、覚悟を決めて、小規模企業共済に加入することにした。
収入に波があるため、これまで、どんなに少額でも固定支出を増やすのはこわかった。でも、考えてみたら、サラリーマンですら先取りしないと預金できないのに、フリーランスができるわけない。

フリーランスの大先輩・阿豆らいちさんからアドバイスをいただき、月1万円から共済を始めることにした。
月1万円なら、余裕をもって経営すれば払えないことはない。万が一支払いが回らなければ、比較的簡単に減額することもできる。

借金返済が終わったら増額して、なるべく多く積み立てるようにしたい。 

2. 国民年金基金と付加年金(付加保険料)を検討した

一生もらえる年金を増やせる「国民年金基金

公的年金はなんと言っても、終身で貰えるところがお得だ。当然「国民年金基金」も検討したが、いくつか難点があって申し込みには至らなかった。

近年は掛け金が値上げされ、予定利率が下がっていること。物価スライド制でなくインフレに対応できないこと。一定の理由なく途中で脱退できないこと。さらに、受給金額が掛け金を上回るのに時間がかかる(20年程度)ことなど。
『マンガ 自営業の老後』コラムより p117

上記に加え、最初の1口目の金額が決まっていて、生活が苦しくなったからと言って減額できないのが、私にとって最大の難点となった。

「ちょい足し」付加保険料を申し込んだ

国民年金基金と比べれば、付加保険料は月額400円とハードルが低い。私は『自営業の老後』著者の上田さんと同じく、こちらに加入することにした。

申し込みはどこを見ても「役所の窓口で」と書いてあるが、郵送でできないかどうか区役所に電話して質問したら「郵送でもできます。申請書に記入して役所か年金事務所に送ってください」と言われた。

ところが、役所や日本年金機構のホームページにはフォームが見当たらないんだな、これが。

仕方がないので、中野区のフォームを流用して郵送で手続きした。
必要書類:「国民年金付加保険料納付届出書」、本人確認書類

国民年金付加保険料納付申出書 | 中野区公式ホームページ

3. 積み立て定期預金を再開した

最近は定期預金の取引もオンラインでできるようになり、便利になった。本人認証もスマホアプリを開くだけで楽々! 窓口での手続きとちがって即日反映されるようだ。

生活費の口座から天引きして少額ずつ貯めることにした。預金をがんばりすぎて後から取り崩しては意味がないので、無理のない範囲で。1,000円でも多く積み立てできるよう努力したい。

4. 医療保険は変更なし

医療保険は1年前に《コープ共済》へ加入済み。 

something-new.hatenablog.com

個人的には、100〜200万円ぐらい余裕資金があれば不要だと思う。預金が少ない低所得者こそ、医療保険は入っておくべきだ。

上田さんは《都民共済》を選んでいた。私は女性特有疾患などの女性向けプランをめあてにコープを選んだが、《都民共済》でも良かったな〜と思う。ここは定期的に見直すつもりだ。

5. iDeCoとかNISAとか

ついでに、1冊ずつ本を読んで勉強した。

図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書

図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書

 

iDeCoはサラリーマンなら節税の手段として、これしかない!というものだが、フリーランスには小規模企業共済があるから、低所得ならば、どちらかと言うと共済を優先した方が堅実だと思う。

私は小規模共済の枠を使いきってからiDeCoを利用するか、小規模共済とiDeCoを半々にして積極的に運用するなどの使い方を考えた。
いずれにしても積み立て金額が少ないうちは、iDeCoはパス!

パパッとできるNISA はじめての投資 (中経出版)

パパッとできるNISA はじめての投資 (中経出版)

 

NISAも運用する金額が少ないうちは考えなくて良さそうだ。

私は上記の本で概要をおさえた上で、

はじめての人のための3000円投資生活を参考に「特定口座」を開き、少額の投資信託を始めた。これは老後のためというより、もう少し近い未来(10年後)に向けてお金を貯めるために試みに始めたものだ。

この本は薄くて「パパッと」読めるところが良かった。

まとめ

というわけで…

Before

After

ほんの少し、老後への備えを増やすことができた。

『自営業の老後』は、30代で手厚く備えているデザイナーの加藤さん、極端にマネーリテラシーが低い50代・イラストレーターの上田さん、少ない年金とパート収入で暮らす60代フリーライターの佐竹さんなど、ケーススタディが豊富で、そんなに悲壮感もなく、楽しく読んで勉強できるところが良かった。

1冊でしっかり情報がまとまっているので、これまで考えてこなかったという人には、こちらを手がかりに将来を考えてみることをおすすめしたい。

マンガ 自営業の老後

マンガ 自営業の老後