ある日ショートブーツを履こうとしたら、片方のヒールがえぐれていました。右のゴムがすり減ってヒール本体まで達し、内部の色が一部露出していた。
ここまで来ているとゴムの取り替えだけでは済まず、ヒール本体の修理になって出費がかさんでしまうかも……。
おそるおそる、購入したお店に持って行ってみました。
ワシントンの靴修理サービス紹介
最近私がよく靴を買うのは銀座ワシントン(新宿サブナード店)です。
ワシントンって接客がものすごく丁寧。しかもつきまとってきたりしない、心地よい接客です。
タイプとしては、ビジネスシーン向けの質実剛健な婦人靴を2〜3万円の価格帯で売っているお店と認識しています。可愛いデザインが欲しかったらマルイとかの方がいい。おしゃれ感はないけど、シンプルデザインではいいものがあります。
ご注意:残念ながら、新宿店は紳士靴の取り扱いはありません。
店舗情報:
銀座ワシントン靴店 / 店舗情報 INDEX | WASHINGTON SHOE *** ハイセンスでハイクオリティな靴、バッグを中心とする専門店 ***
「まずはゴムの取り替え費用が1,100円。それから、この程度の軽いダメージですとちょっと埋めるぐらいで済む場合もあります。その場合は、費用はゴムの取り替え代だけいただきます。ですが、削ってヒールを継ぎ足したりなどの加工が発生する場合には別途1,100円の費用をいただきます」
「えっ、そんなもんで済んじゃうんですか!? それなら確認の電話は要りませんので、そちらの判断で直して下さい(即決)」
ということで、愛用のブーツをお預けしてきました。
あまりに修理が安いことにビックリして、中敷きが剥がれて汚くなってしまったパンプスも預けて修理をお願いすることにしました。
ワシントンの靴修理(シュー・リペア)の価格表はこちら:
銀座ワシントン靴店 / 修理・リペア INDEX | WASHINGTON SHOE *** ハイセンスでハイクオリティな靴、バッグを中心とする専門店 ***
頻度としては一番多いと思われる、ゴムの取り替え・中敷きの交換がとても安い!
こんなに安いのなら、いちいち修理で悩むのがめんどくさいから、毎回ワシントンで買おうかな?と思いぐらい、私にとってはうれしいサービスでした。
注意すべき点としては、お店で預けた靴を銀座本店へ一度転送し、そこからまた工房に送って修理することになっているので予定日数がやや長めにかかること。シーズン前にさっさと持って行ってリペアしてしまった方がいいですね。
この先、汚い画像あるのでご注意ください。
ショートブーツのゴムの取り替え After
持ち込みから修理仕上がりまで20日(予定)→実際は7日!
近くで見ると、上手に削れたところを埋めて色を塗っているのがわかります。
また、ヒールのあちこちにあった小キズも全て黒で塗って修復されていました。(無料)
パンプスの中敷き交換 Before
中敷き(インソール)が経年変化で剥がれてしまい、無理に履いていたらボンドがくっついて汚くなっていました。革の状態は比較的よいのですが、これでは履く気がしません。
パンプスの中敷き交換 After
こちらは14日間で仕上がりました。
靴の色味に合わせたベージュ系の中敷をしいてもらい、きれいによみがえりました。あと、もうワンシーズンくらい履けそう。
いろいろ履いてわかった、失敗のない靴選び
20代まではデコラティブなファッションが好きで、いろいろ履いては失敗していました。今は、靴はシンプルが一番!と思っています。
- 色は、黒、茶、ベージュ系がベスト。
- 表革のもの。
- 飾りの少ないローファー、ひも靴、革のスリッポンなど。
- スカートにはプレーンなヒールパンプス。甲が空いているのは夏向きで、甲が隠れるものの方がオールシーズンに向いている。
- 秋冬はアンクルブーツ。甲にV字のカットが入るものはちょっとドレッシー。パンツスタイルに合わせるならまっすぐなカットか、ゆるやかなラウンドカットを選ぶ。
とにかく飾りのない、プレーンな表革を選ぶこと!!これにつきます。
そうでないものがたくさん売っていて目移りしそうになりますが、なんにでも合わせやすくて毎日履けるのは上記の条件のものでした。
グレーやブルーも服に合わせやすくていいです。しかし、あえて黒を選ぶと少しぐらい擦れても自分でリペアでき、長く履くことができます。
私のお手入れセット
普段の手入れは、濡らした布で汚れ落とし・クリームを塗る・ツヤ出しのため乾拭きくらい。
今回修理から戻ったブーツはつま先のスレが気になったので、自分で塗ってみました。
コロンブスの「アドカラー」という靴修理用の絵の具が市販されています。
これを、以前100均一で購入した筆でチョイチョイっと塗ってみました。
この通り、きれいにカバーできました。
グレー、白を混色して色をつくろうと試みたことがありますが、グレーといっても微妙な色調があるので、おなじ色を再現するのは困難です。茶系も難しいと思う。
素人がリペアできるのは黒のみと心得て、色柄ものはなるべく短い期間で履き倒すか、時々履くおしゃれ靴として選んでいます。
終わりに
ヒールが減った靴で歩いていると、踏み込むたびに股関節がブレてみっともないし、腰痛の原因にもなります。道行く人の中にも結構そういう人がいて、ひとごとながら心配になる。
気に入った靴はシーズンが来る前に状態をチェック、リペアして長く大切に履きたいと思います。
参考資料