成人式の頃には微塵も興味がなかったはずの着物に、年々魅かれるようになりました。母が50を過ぎて着付けを習い始めたことも影響しているかも。「あれ買っちゃった。これ買っちゃった、ウフフ」という話を年がら年中聞かされているので……。
私も母に教わってゆかたぐらい着られるようになりたい。そう思い立って、初めて着付けにトライしてみました。
[目次]
1. メルカリで初めて浴衣を購入した
まず自分専用のゆかたが欲しい!と思い、サクッとメルカリで購入しました。
練習用だからそんなに気合いの入った物じゃなくていい。中古でお安く購入して、汚したり雨に降られたりしても気にせずどこへでも着て行ける方がいい。
「浴衣」+「好きな柄」の検索ワードを入れ、写真をスクロールして直感的に好きなものを探しました。
朝顔、曼珠沙華、萩、桔梗、麻の葉、蛍、ウサギ、市松、縞など……
お値段1,000〜3,000円。綿素材で状態も良く、着丈も充分間に合いそうだったので、深く考えずに買っちゃいました。あまりに安かったから2枚買ってしまった。(一応出品者の評価だけはチェックするのがお約束です。)
帯は母がたまたま持っていた博多献上風。
今回記事を書くためにさらっと検索したら、まだまだ良さそうな物がありました。
メルカリサイトより 1,000〜5,000円の出品例。
出典:https://www.mercari.com/jp/
ゆかた単体だったら3,000程度、帯下駄セットで5,000〜6,000円が初心者向きじゃないでしょうか。
もちろん新品で手頃な物を探したっていいんだけど、私は古典的な柄が好みなので中古の方が早いかなと……。あとメルカリは、なんと言っても安い!
帯もセットになっていると組み合わせに悩まなくていいですね。ただ、ヒラヒラのポリエステルの帯は飾り結びが難しそう。蝶々結び専用なのかな、あれは。
迷子のイカさんが博多織がいいよ!とツイートしてるのを見て、いずれ1本欲しいな~と思ってます。博多風じゃなくて本物が欲しい〜。
浴衣ってかなり安くなって、肌着なんでそれでいいと思うけど、帯は絹の博多織を一本持ってるといいと思う。と言うのは、やっぱ化繊は張りや締まりが悪いんだよね。絹と言っても、5千円ぐらいからあるから、浴衣が安くなった分ぜひ(またみてる人)
— 迷子のイカ (@usausamode) May 19, 2018
2. 必要な小物
- 半襦袢…上半身だけのインナー。汗取りに。(なければタンクトップ、スリップなど。)
- ステテコ…麻のステテコがあれば最高。または裾よけなど。(ペチコートでもよい。スリップがあれば下は不要。)
- 帯板…帯の前を平らにするために入れるもの。メッシュ素材が涼しくて良い。
- 手持ちのタオル1~2枚…ウエストに巻いて、くびれをなくす。
- 紐…腰紐、胸紐。滑らずに締めやすいのはウールのモスリンだそう。
- 伊達締め…帯の下に締めるもの。絹が締めやすい。セットで販売されている物はマジックテープで簡単に留められるようになっているらしい。
全部ちゃんと揃えると結構なお値段です。必要不可欠な物だけをセットで購入して、インナーなどは後々揃えるんでもいいかと。補助ベルトなんかがいろいろついているセットもありましたが、下記は一番シンプルなラインナップだと思う。
3. 三笠屋で帯を購入した
さて。もう1枚購入したゆかたについて、合わせる帯に困っておりました。初心者だから、どんなものを合わせるのがいいのかわからん!
そこで母を誘って船橋まで買い物に行ってきました。
呉服の三笠屋さん。いろんな和装用品が格安で手に入ることで、千葉方面では知られたお店です。(JR・京成船橋駅より徒歩3〜5分程度)
公式ブログ:三笠屋の着物日和
2018年は6月15日~9月15日までゆかたと和装小物のセールを開催しているそうです。初めて足を踏み入れたんだけど、想像以上にお安くて鼻息が荒くなってしまった。
こんな感じで大量のお品物が積まれている中から自由に見ることができます。395円は見当たらなかったから開店と同時に争奪戦かな? このコーナーの帯はどれも2,000〜3,000円でした。
持って行ったゆかたを見せて、店員さんに訊いてみました。
私「これに合わせるにはどんな帯がいいですか?」
店員「どんな物をお考えですか?」
私「花の色に合わせて淡い紫やピンク、もしくは葉っぱの色に合わせるといいかと思ったんですが……」
店員「これなどはいかがでしょうか?」
鞠みたいな柄の淡いピンクの帯を出して下さいました。ちょっと光沢があります。裏はシルバー。
店員「花柄などは柄がかち合ってしまいますので、このようなシンプルな柄のものがよろしいと思います」
的確なアドバイスでした。他にもいろいろ見たけど、これが一番しっくりきました。
もう1枚購入したゆかたが思いっきりどピンクなので、またピンクか〜と思ったけど、着てみたらこれが正解だった。黄緑なんかも良さそうに思ったけど、顔うつりがね〜。本当にここは悩みました!
帯の基礎知識: ゆかたの帯はサイズとしては「半幅」です。「単衣(ひとえ)」は1重で、「小袋」なら2色の布を合わせて縫ってあるリバーシブル。長さとしては「長尺」というものがあって、胴回りが太い人は長尺でないと間に合わないそうです。
4. 下駄は要るのか要らないのか?
母が「これを履いていきなさい!」と言って出してくれた下駄がゆかたの色に全然合わなくて、断るのに苦慮しました。色が合わない下駄を履くぐらいならビーサンでいいやと思う私は行儀が悪いのかもしんない。
でも若い人の傾向を見てると、洋装のサンダルを上手に合わせてたりして「へ〜」と思う。サンダルでもいいし、なんでもいいと思うよ。カジュアルだもの。
私はハワイアナスのゴールドです。下駄は見る目を養ってから買いたい。
5. 初心者なりの所感
ゆかたは通販で選び、帯は実店舗でというのは我ながらいい作戦だったと思います。セットで探すのもいいんだけど、どちらかというと帯の方が見極めは難しいと思った。
自分で買い物して実際に何度か着てみたら、いいかどうかわかるでしょう。そして着慣れてきたら、少しいいものに挑戦したい。
この記事を書きながら、20代の頃、駅ビルに入っているような呉服屋さんにふらりと立ち寄ったら、営業もしつこいし、ローンを組むことを前提としてバカに高い着物を勧められ辟易したのを思い出しました。初心者には初心者なりに相応しい価格帯や買い方があると思う。そういうことを当ブログでは紹介していきたい。
このシリーズは、次回の【着付け編】に続きます。
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着用回数の少ない、状態のいいものを狙って購入するのがおすすめです。
招待コード:PBKJVQ