ジョヴァンナです。こんにちは!
新宿区の某所で働いて2年目です。しょっぱい話は売るほどありますが、さすがにお客様に関わるエピソードは公開できないので、代わりに差し障りのない話で憂さ晴らしさせてください。
後半に汚い話があります。閲覧にはどうぞご注意ください。
自販機の下
職場のビルの正面にオーナーが自動販売機を何台も並べて、毎日飲料の補充をしています。
ある日の昼休み、ホームレスらしき人物が自販機の下に這いつくばって小銭を探しているのを目撃しました。ぎょっとしました。
同僚に話すと、こともなげに「毎日、何人も来て漁ってますよ」
えっ、知らなかった……!
時間帯ごとに別の人が来て、探しているそうです。何十か所も回れば小遣い稼ぎになるものなんでしょうか。これも不労所得と言えるのか。
そうまでして働きたくないって一体……。何とも言えない気持ちになりました。
不審者
ある春の午後、派手にお店の看板が倒れる音がして同僚が見に行きました。
同僚 「今、坊主頭の男が看板や道端の自転車を倒して去って行きました」
私 「えーっ不審者じゃないですか! 危ないからお店の看板は引っ込めといた方がいいかも……」
果たして30分後同じ男が再び現れ、今度はこのビルに荷物の配達にきた運送業者に絡み始めたのです。
男「何電話してんだよ! 何電話してるんだ!」と詰め寄り、壁ドンする勢い。
ちなみに電話というのはその業者さんが業務連絡に使っていた端末のことで、男とは何の関係もありません。業者さんは通話中のまま壁際に追い詰められてフリーズしてました。
男が台車をひっくり返したり業者さんの荷物を蹴飛ばしたりしたので、「危ない」と思い、私が110番通報しました。恐ろしいことに、この間私は接客中でした。男から見えない店内の死角に隠れて通報し、入口を施錠してあとは男性の同僚に任せました。その後、お客様に謝ったりフォローするのに忙しかった。
男は土地勘のある者だったらしく逃走して捕まらなかったそうです。
余談:
この日、近隣の建物からも野次馬が出てきて同僚が立ち話をしたところ、看板が出ていない風俗店がそこらじゅうに何軒もあったということが新たにわかりました。看板が出ていないってことは……うーん、なるほどね。わかったようなわからんような……。
私の知らない世界が、ほんの十数メートル先で展開しているってことですね!
臭い話
夏の訪れと共に、朝出勤するときにビルの前で驚くほど「臭い」と感じ鼻を摘まむことが何度もありました。
「上の階で、誰か死んでるんじゃない……?」と皆で噂するほど。
何の臭いか、どこから来ているのかもわかりません。これまでに感じたことがない種類の匂いです。ツンとするアンモニア系の強い臭気で、糞尿の匂いとも違う酸っぱい匂いでした。重いドアを閉めてしまえば感じないので、日中は忘れていました。
ある朝、出勤したらビルの周りにゴミが散乱していてぎょっとしました。トイレのドアとか、袋に入った生ゴミ。グシャグシャに濡れた段ボール。
臭いし! 匂いの元はこれか!?
同僚に話を聞くと……同じビルの隣室、開かずの間になっている部屋が昨日突如開いて、荷物の運び出しが始まったそうです。
そっとのぞいたら、外から見えない部分にもL字型に空間が続いていて、奥までギッシリゴミ屋敷になっていたそうです。
我々には見えないすぐ隣の部屋で、人知れず生ゴミが腐って臭気を発していたとは……。衝撃でした。
廃棄物業者みたいなのが度々来て粗大ゴミを運んでいく時に家畜の飼料みたいなのを道にボロボロ落としていくから、鳩が飛んできてはついばんでいました。
午前中は店が忙しく放置してしまいましたが、午後ヒマになると同僚が「バケツで水を流したらどうだろう」と言い出し、二人でジャージャー水をぶっかけて流しました。
途中でビルのオーナーも加わり、三人で掃除しました。
道に散らばった謎の飼料を水で洗い流し、汁の漏れている生ゴミは特大のビニール袋に入れて口を縛り、散乱するゴミをかき集め、ワレモノは慎重に拾い……。どんな汚染物が出てくるかわからないので、使い捨てのグローブをして作業しました。
私、清掃業者でもないのになにやってんだろう。しかし、自分の店の前にゴミが散らかってたら片づけなきゃしょうがない。(上記の写真は我々が掃除を始める前に撮影したものです。)
隣の人はですね、散らかしたまま帰っちゃったみたい。後日自分とこの本社に報告して会社経由で苦情を入れてもらいました。飲食店を2店舗経営する業者だったようです。この状況からもお店の様子はお察し……。みんな潰れたようですね。
そして今日も、バイトは続く
これらは2017年に私が実際に経験したエピソードです。1つ1つはささやかでも、積み重なるとひどいなーと思う。とんでもない場末でお仕事させていただいています。
ここの職場に毎日勤務するとしたらちょっとキツイが、非常勤なのでなんとか続いている。前から働いていた人はことごとく退職してしまいました。いよいよ人手が足りなくなったら、もしや1人で鍵開け〜鍵締めまでさせられるんだろうか。防犯上、ちょっとコワイです……。そうならないことを願います。
前回のエピソードはこちらです。