これまで5年以上断続的にブログを運営して、その都度失敗から学んできました。今日は、そんな私のブログヒストリーを記してみようと思います。
[目次]
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2010年、1stブログ開設
私が「ブログ」というものの存在を知ったのは、勝間和代さんの著書からでした。
『勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド』
勝間和代のインディペンデントな生き方実践ガイド (ディスカヴァー携書)
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2013/02/04
- メディア: Kindle版
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OL時代に八重洲ブックセンターで見つけました。当時私の周りには、親や夫に頼らず生計を立てている女性がおらず、大いに刺激になりました。
勝間さんはブログ運営の意義について「ふだん学んだことや気づいたことを、もう一度言葉にして広い対象の人に問いかけることで、自分自身が再び幅広い人からいろいろな意見を聞くことができるようになり、世界が広がっていく」(p197)と説明しています。その繰り返しによって、圧倒的に早く成長できたとも。
私はこれを読んだ後資格予備校に入り、最初のブログを開設しました。学校で勉強したことを中心として、はてなダイアリーに1000字くらいの文章を投稿していました。
初めての「ブログばれ」
ある時勉強会に参加したら、同じ学校から出席していた知り合いが「これ、あなたのブログ?」と訊ねてきました。勉強会のことを書いたら検索でバレてしまったらしい。
よりによって一番見つかりたくない種類の人に見つかってしまった……。
その人は粘着質な性格で仲良くしたいと思いませんでした。(半年後に講師と恋愛トラブルを起こし、教室で大騒ぎしたと聞いてぞっとしました。)
専門的な内容のみを書くなら誰に読まれても問題ありませんが、プライベートも織りまぜてしまっているため、嫌いな人に読まれていることに心理的な抵抗を感じました。
これが、第一の失敗です。私には「あらゆる人から読まれる」ことへの覚悟がなかった。
程なくして、はてなダイアリーはそっと閉じました。
2012年、鍵つきのブログをやってみる
資格取得後、同業の友人と共有する鍵付きのブログを開設しました。非公開のブログと、当たり障りない趣味ブログを公開で2つ同時にやってみたけど、おもしろくなかった。
仕事の話には顧客情報がつきまとうため、インターネットに書くには適しません。おもしろい話ほど書けない、つらさがある。
それならば趣味のブログを自分全開で、公開してやった方がおもしろいと思った。ブログのコンセプトと書き方。どの情報を出してどの情報は隠すのか、検討するのに半年かかりました。
その間にちきりんの著書を1冊読みました。
『「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記』
はてなダイアリーで月間200万PVと言われるちきりん氏の存在を知ると共に、私にも気軽に考えを発信できる場が欲しいと思った。
2015年、新しいブログのコンセプトが決まる
そうしてできたのが『なにか新しいこと日記』です。2015年10月に開設しました。
自分がそのとき夢中になっていることを中心に書くことにしました。それなら楽しく書き続けられるんじゃないかと思った。
他人の情報を許可なく垂れ流しにはできないので、原則として自分だけで話が完結するようにしています。(どうしても他人との関わりについて書きたいときは、小説形式にしてフェイクを入れています。)
それと、あとで読み返したときに自分自身がうんざりしてしまいそうな話は極力書かないことに決めて始めました。そのため、プロフィールを書くのに悩んでしまい、かなり長い期間空欄のまま運営していました。
2016年、マネタイズを検討する
約1年経った頃、はてなブログで初めて友だちができて、その方のブログでTwitterの楽しさ、ブログマネタイズの方法を読みました。
アフィリエイトだけは早々に導入していましたが、クリック報酬型の広告をブログに貼る手法をこの時知りました。私もやってみたいと思った。
年末。正月休みに読む本を物色していて、森博嗣先生の新刊と出会いました。毎年年末に出ているシリーズで、見開き2ページのエッセイを100ケ集めたものです。
『つぼみ茸ムース』
つぼみ茸ムース The cream of the notes 5 (講談社文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/12/15
- メディア: Kindle版
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森先生は名古屋大学の工学部で研究する傍ら、ミステリ小説を書いて大成功した方です。著作はミステリの範囲にとどまらず、『スカイ・クロラ』は映画化されて大ヒットしました。森先生のエッセイは大変切れ味が鋭くて、1つ読むごとに凡人の私はガーンとなります。ショッキングだけど、大変おもしろい。
この本の中で、先生はこんなことを言っています。
僕は、家庭菜園などにはまったく興味がない。とにかく、役に立つことを軽蔑しているみたいである。どうしてなのか。つまり、役に立つことは利益を求めている分だけ不純で、汚らわしいということだろう。もっと純粋な楽しさを求めている。
小説の執筆はお金になるから、趣味としては認められない、とも感じている。
森先生は出版によって莫大な収入を得て、そのお金を工作につぎ込み、自宅の庭にミニチュア鉄道を敷いていることで知られます。
これを読んだ私は、利益を求めることが不純とは思わないが、趣味はお金をかけてこそだよなって思いました。仕事と趣味は明確に区分した方が、私は楽しめると思った。
これまで1円にもならないブログを書いて楽しみを感じていたのが、広告を貼ることによって楽しくなくなる可能性にも初めて思い至りました。
これを、経済学の用語でアンダーマイニング効果と言います。つい先日『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』の紹介がTwitterで流れてきたとき、まさにこれだ!と思った。
どんなマンガか、試し読みはこちらの記事をどうぞ:"ご褒美"でやる気がなくなる!?ヘンテコな心理の謎がわかる『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』 | ほんのひきだし
2017年1月、マネタイズは考えないことに
このブログは執筆に1記事あたり4時間程度かけています。趣味に月40時間とすれば、なかなかの贅沢です。はてなproに年8000円課金するのも、趣味なら高すぎるってことはない。
しかし、これを副業と捉えたらどうでしょうか?
このブログの性質上、広告を貼ってもちょっとやそっとでペイするとは思えません。それよりも「働きのわりに稼ぎが少なく、モチベーションが下がる」害の方が大きそうだった。それでマネタイズは考えないことにしました。
その後の歩み(~2017)
- 3月10日……Twitterアカウントを開設
- 6月3日……プロフィール記事を公開
- 7月1日……ヒャッハー委員会に参加する
- 7月16日……初めてのオフ会参加
- 9月26日……初回ツイキャス配信する
- 10月15日……はてなブログ開設2周年を迎える
2017年にTwitterを始めたら仲間が増え、多くの刺激を受けました。メッセージのやり取りも楽しいし、通話やオフ会で会話をすると、リアルタイムでどんどん質問できるため情報量が多く、一気に賢くなります。ブログネタもいただいて日々刺激を受けており、今のところ飽きる気配はありません。
2018年、これからの私とブログ
今年は目標がいくつかあって、そこに向かって集中しています。
- 書きたいことがもっと自由に表現できるように、表現力を身につけたい。
- とりわけ、上手に感情表現できるようになりたい。=ポエポエしたい。
- 書評を書きたい。
- 体を絞って、成果を発表したい。などなど…
去年はかなりの数のブログを読みましたが、今年はもっと本を読みたいと思っています。先人に学んで、表現を磨いていこう。もっとブログを楽しもう。それが私の原動力になっています。