なにか新しいこと日記

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「色弱」の人の見え方について調べてみた

ジョヴァンナです。こんにちは!

 先日フリーランスのお客様とお花見の話になったとき、「実は色弱なので、微妙な色はわかりません」と言われました。

そうか…。もう2〜3年取引のある方ですが、言われなければわからなかった! 今まで何気なくお渡ししていた資料に見づらいところはなかっただろうか?と、後で気になってしまいました。

 

日本人男性の5パーセント、女性では0.2パーセントがP型色覚もしくはD型色覚だそうです。『色弱の子どもが分かる本』より

 

5パーセントという数字は結構多いですよね! ホームページなどの表示も配慮しなければ、一部のお客様にご不便をおかけすることになってしまいます。この際、誰にでも見やすい配色=「カラーユニバーサルデザイン」を知るためにちょっと勉強しようと思い、参考書を読んでみました。

 

[目次]

 

超わかりやすい参考書『色弱の子どもが分かる本』を読んでみた

コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本

「NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構」が原案のQ&A集です。

『子どもがわかる本』というタイトルですが、子どもが疑問に思うおもなパターンを易しい言葉で解説しているので、理解しやすい!

全編がマンガで説明されており、薄いのですぐに読み終わるのもいいところ。オールカラーで、色覚タイプ別の見え方もわかりやすいです。

 

  •  白地に蛍光のピンクは見づらい。
  • 淡い色同士が隣り合っていると、差がわかりづらい。→境界線があった方がいい。
  • 色の区別よりも、濃度の区別をハッキリした方がわかりやすい。
  • 赤字で強調しても黒っぽく見えるので、差がない。→強調は太字か囲みをつける方がわかりやすい。
  • 赤よりは朱色の方が、黒と区別しやすい。
  • 自販機などでの黒地に赤の「電光掲示」は見づらい。→手で囲って周りを暗くすると、見えやすい。

『色弱の子どもが分かる本』より、抜粋しました。

 

配布資料や、ホームページ制作の参考になりそうです。

本の中で紹介されていたスマホアプリも早速入れてみました。

 

スマホアプリ『色のシミュレータ』を使ってみた

 

色のシミュレータ

色のシミュレータ

  • Kazunori Asada
  • 教育
  • 無料

 

試しに、いつも飲んでいるボルヴィックと愛用の水筒を見てみました。

 

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フッターに「C」「P」「D」「T」のボタンがあり、タップするとそれぞれの色覚による見え方が画面分割により追加されます。

色のシミュレータ

C型っていうのが一番多い色覚タイプだそうです。私はこれ。

つまり、大多数の人を基準にして少数タイプを「色弱」と呼んでいるわけですね。

 

タイプ別の色味を、私なりの見え方でそれぞれ説明してみまーす。

 

C型色覚 (=色弱でない人)

  • ペットボトルの蓋の色:ブルー
  • ラベルに印刷された山:グリーン
  • 水筒の色:エメラルドグリーンで、蓋が濃いめ、本体は薄めの色。
  • 背景:クリームがかった白

 

P型色覚

  • ペットボトルの蓋の色:ブルー
  • ラベルに印刷された山:茶色っぽいグレー?
  • 水筒の色:淡いブルーグレー?
  • 背景:クリームがかった白

 

D型色覚

  • ペットボトルの蓋の色:ブルー
  • ラベルに印刷された山:茶色っぽいグレー?
  • 水筒の色:淡いブルーグレー?
  • 背景:クリームがかった白

 

T型色覚

  • ペットボトルの蓋の色:青みのグリーン
  • ラベルに印刷された山:青みのグリーン
  • 水筒の色:エメラルドグリーンで、蓋が濃いめ、本体は薄めの色。
  • 背景:淡いピンク

 

P型とD型はちょっと違うけど、ほとんど同じように、私には見えます。山の色と水筒の色は説明しづらい。頭の中の色辞典でどれに当てはめていいのか?悩んでしまう色です。これを「グリーン」とか「エメラルド」って言われても、ピンとこないよ!

T型は全然色調が違っているのが驚きでした。これはこれで美しいと感じます。

 

その他「色弱」を知るための資料紹介

『裏切る眼』 有栖川有栖・著

 

有栖川有栖の『ジュリエットの悲鳴』という短編集に色弱をモチーフにした作品があります。私は10代の頃に読んで衝撃を受けました。

たぶんこれかな、『裏切る眼』。

ミステリファンにはぜひ手にとって欲しい、おもしろい作品です。

赤と緑の区別がつかない「色弱」という見え方があるということを、私はこの作品で知りました。でも、あまりにも耽美的に描かれているので、ネガティブな印象は全然なかった。

たまたま私は大多数の見え方をしているだけ! 「色弱」は少数者というだけで、障がいとは言えません。多数の人と共通の理解が得られないことに配慮はすべきだけど、ネガティブな捉え方をするのはちょっと違うと思う。

 

『つくられた障害「色盲」』

つくられた障害「色盲」

 

この本は、10年前に文庫で読みました。改訂版が出ているのは知らなかった。もう一度読みたい本です。

今はもう「色盲」って言わなくなりましたね。「色弱」という言い方も、果たして適切かどうかわかりません。

ただ「こういう見え方の人が少ない」ってだけで、色の見え方なんてC型同士でも個人差があるはず。人と話していて「なんか、この人、私と色の解釈が随分違うな〜」と思うこと、たまにあります。

色ってそういうものです。多様性を認めるからこそ、世界は美しい。

 

まとめ

ザックリだけど、こちらの本を読んで少しは理解が進みました。

実際に資料やホームページを作ったときはアプリをかざしてチェックしてみるのが良さそうです。