2018年の夏からえむさんと同居するようになり、毎日あーでもないこーでもないとブログの話ばかりしています。
彼の得意分野はホラー漫画、音楽、サッカー。ほぼ特化ブログと言ってもいいぐらい内容を絞っており、サイト内の回遊率も高く収益もぼちぼちあって楽しそうです。
一方私は、はてなで日記ブログを運営して3周年を迎えました。思うまま自由に記録する場としてこれまで楽しくやってきましたが、毎日えむさんとディスカッションしていたら、私もムラムラと特化ブログがやりたくなってしまった。
ジャンルはもちろん、われわれの大好きな「ホラー」です。
そこで、2018年8月に共同で新しいブログを立ち上げました。その名も『奇怪文庫』と申します。
アイコンは再びむすぺろ(@nemunemusandayo)さんにお願いしました。
えむさんの大好きな伊藤潤二先生のマンガに『耳擦り(みみこすり)する女』という作品があって、お金持ちの令嬢に雇われて四六時中陰のように付き添い、耳元で次の行動を指図する付添人を描いています。普通なら「耳打ち」とするところ「耳擦り」と言葉をひねって表現しているのが潤二流。
われわれは、お互いに知恵を出し合ってブログ運営しており「耳擦り」は日常のことになっています。それでむすぺろさんにイラストをオーダーするときに、百合的な雰囲気で「耳擦り」を再現していただくようにお願いしました。
二人分を組み合わせると一つの絵になるという贅沢なアイコンです。ジャーン!
今回は本人の人格を離れて、思い切り耽美な悪女風のキャラとして描いていただきました。むすぺろさんは「ホラー風なんて初めて描くわ」と言いながら、さすがプロフェッショナル。美しく妖艶に描いていただいて感謝しております。
ホラーな話題を呟く専用アカウントとして、黒いジョヴァンナ(@BkGiovy)は活動していきます。
ちなみに、えむさんはワードプレスの各種設定・アイキャッチ作成など、主に裏方として活動中。本人運営の『雲外蒼天』ではどちらかと言うとライトめのホラー漫画や、ホラーの貴公子・伊藤潤二先生の作品を中心に紹介しているので、この際住み分けをして、アドセンスを貼れないような猟奇なもの・サイコなものはドシドシ『奇怪文庫』に寄せていってほしいですね。
私も『なにか新しいこと日記』ではあまり不穏なものを出したくなかったので、専用アカウントを作って大変スッキリ致しました。
そうまでして「アウトプットしたい」という欲求を抑えられなかった。この悪趣味はなかなか業が深いです。
作家の吉本ばななが「ホラーを好きな人というのは、子どもの頃になにかしら恐ろしい目にあっている」と書いていました。(『イヤシノウタ』吉本ばなな、新潮社p181)
私はこれには一家言あって、自分の身を安全なところに置きながら、フィクションの中でくり返し恐ろしいものを見ることによって「私は大丈夫、このぐらいの恐ろしさには耐えられる」と確認したいの欲求があるのではないか。ホラー趣味は、どこかマゾヒスティックな「生の喜び」に通じているのではないかと思うのです。
だから後ろ暗いし、かと言って子どもの頃に刷り込まれたものが急にやめられるものではない。
ホラーファン全員がそういうわけでもないでしょうけれども、少なくとも私には思い当たるところがあります。そしてこの性質を持っている人と興味関心を共有したいと思う。そのために、作ったブログです。
(ちなみにエログロ・スプラッター・ゾンビ・胸糞はさほど得意じゃありません。私が好きなのは実話系怪談・不思議な話・サイコスリラー系です。)
ホラー、サイコ好きな方はどうぞよろしくお願いします!
『奇怪文庫』入り口はこちら→奇怪文庫|ホラーマニアの偏愛日誌
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