わが家は築20年のファミリー向け賃貸マンションだ。自前でインターネット回線を契約している。
途中で光コラボに変更してわずかながら通信費を節約し、メッシュWi-Fiを設置して部屋の隅々まで電波が届くように手配した。
このたび「無料インターネット開通のお知らせ」が入った。
ちなみに、このチラシ、中身についてはほぼなにも書いていない。(T-net光と書いてあったが、実際工事してみたらT-netではないことが判明した。なんなんだ!)
こちらも忙しくてなかなか問い合わせできず、スルーしてしまい、こちらの都合のいい日に改めて工事に来てもらった。自前の回線が「2年縛り」のため、できれば更新月に解約して解約金を節約したかったのもある。
結果として、速度がカタツムリ並みに遅かった……。
フォーカスネット光が遅すぎる
下記は同じ日(平日)の22時台のデータだ。iPadで測定した。
ビフォー: ドコモ光Wi-Fi
つながりやすい部屋
ロケット並みの速度と表示されている。
動画を見る、ゲーム遊び、写真をアップいずれも問題ない。
つながりにくい部屋(メッシュWi-Fi経由)
南側の部屋に比べて数値は劣るものの、こちらもロケット並み。
「少し遅い」と感じる日もあるが、普段はほとんど意識することがない。
動画を見る、ゲーム遊び、写真をアップ、いずれも問題ない。
アフター: フォーカスネット光のWi-Fi
つながりやすい部屋
こちらはカタツムリ並み。
動画を見る、ゲーム遊び、写真をアップ、いずれも「遅い」。
プライムビデオなど動画を表示するために少し遅れるが、始まってしまえばちゃんと観られるので、使用状況によってはこれでも問題ないだろう。
つながりにくい部屋(メッシュWi-Fiなし)
動画を見る、ゲーム遊び、写真をアップいずれも「遅い」。
あらゆる動作が「のろい」と感じる。Kindle電子書籍のダウンロードが一発で通らず、「失敗しました」とか「いつもより時間がかかっています」などの表示が毎回出るので、こりゃだめだ!と悟った。
LANポートの数が足りない
新設の回線は壁面への埋め込みWi-Fi方式であった。(写真: 左側)LANポートが1口しかなく、少し不便だ。
LANハブを利用してメッシュWi-Fiを繋げることも検討したが……
カタツムリ(昼はバイク表示のことも)にメッシュをつなげても、ねえ……。
結局大家さん持ちの回線を使うのはあきらめ、自前の回線(写真:右側)を解約せず使い続けることにした。
カタツムリWi-Fiが向いている人、向かない人
「これまで自宅にWi-Fiがなかった」とか、ネット検索、YouTubeの視聴など、最低限の利用で済むならカタツムリの速度でも十分満足できるだろう。
一方、われわれのように毎日仕事で大量のデータを読み込みしたり、趣味でいくつもブログを運営しているとか、容量の大きいゲーム、電子漫画をしょっちゅうダウンロードするような家庭には不向きだ。
住人のうち、一体何世帯がフォーカスネット光を活用しているのか、わからない。
しょせんは、大家さんが客寄せのため「無料インターネット使えます」と表示したいために導入した安価な回線だ。
初期費用0円、1世帯あたり1,000〜1,500円とあるから、ドコモ光なんかとは比べものにならない。(ちなみに大型工事不要、宅内工事不要と書いてあるが、われわれのマンションでは共有部分の工事と、宅内も15分程度の軽い工事があった。)
フォーカスネット光|TV配線を使った簡単導入インターネット| WizCLOUD(ワイズクラウド)
これからインターネットマンションに住むなら……
これから住む人へのアドバイスとしては、内見時、その場にSSIDが書いてあるなら、手持ちのスマホをつないで速度テストを行った方がよい。リビングだけでなく寝室に使う部屋でも速度をチェックすべきだ。
普段使っている回線と比べ、あまりに差があると不満を感じるだろう。
私のように、数値でわからない人はSpeed Test Masterというアプリがおすすめだ。
広告が頻繁に出てくるが無料で1日5回まで使用でき、カタツムリ、自転車、バイクなどのアイコンで速さをイメージ化してくれる。またスクロールすれば「動画を見る、ゲーム遊び、写真をアップ」などの動作が遅いか早いかと、YouTube、Twitterなど一般的によく使われるアプリの遅延状況も表示できる。