手縫いでダブルガーゼのパジャマを縫った

私はパジャマにはちょいとうるさい。

  • 素材は綿かダブルガーゼ。もしくは肌当たりのいい素材。
  • 襟付きで夏は半袖、冬は長袖。
  • パンツはフルレングス。
  • 柄は無地、パイピングは可。
  • 色は中間色~寒色。黒、グレーはNG。

ところが、この条件を満たす市販品がほとんどないのだ。
無印良品のものがかなり近いが、柄が入っている場合が多い。ガーゼは透けるから……。
パジャマ工房も良さそうだが、予算オーバーだ。

予算内でワガママを叶えるには自分で作るしかない……。というわけで、トライした。

[目次]

準備編

 1. 型紙

型紙は、前回お世話になったRick Rackで調達した。

手持ちのパジャマを測って、ちょうどいいサイズを選んだ。上はSサイズ、下はMサイズが良さそうだった。

2.  用尺を計算する

型紙を切り取り、ざっくり縦横を測って用尺を計算した。(元の図面はRick Rackのサイトにあったもの。)

赤枠線内、自分で位置を考えて計算した

上記のサイズ、半袖で作る場合計算上は3.5mで間に合いそうだった。

ガーゼは水通しすると大幅に縮むので、多めに購入した方が良い。

3.  生地を調達する

生地は通販で購入することにして、色見本を取り寄せた。

今回は、生地布専門店HINODEYAのミントグリーンを選んだ。

#52 アンティークミントという色だ。
この生地、色見本の通りなのだが、小さくカットされた状態と比べ、広い面積で見るとどぎつい印象だった。やはり、生地選びは現物を見ないとわからないところがある。

4. 糸と副資材を揃える

生地を注文している間に、色見本持参で細かい資材を買いに行った。

  • 手縫い用の糸……フジックス・スパン手縫糸(#54)
  • 穴かがり用の糸……フジックス・タイヤー絹穴糸(#45)
  • ボタン付け糸……手持ちのダルマ手縫い糸(#35)
  • ボタン……糸ボタン 7ケ(SG-0020 ペヨーテグレー)
  • 伸び止めテープ……直線部分は「平」、曲線部分は「ハーフバイアス」
  • 接着芯……手持ちの普通地用

ガーゼは伸びやすいので、技術に自信がない人は接着芯や伸び止めテープを貼って補強した方が良い。

5. 水通し

生地が届いたら、洗濯機で洗って水通しする。この時点でかなり縮んでしまい、用尺がギリギリだった。

ただし、この型紙、シャツの着丈がだいぶ長い。私は裾を4cmカットした。ここを短縮するならば生地は節約できるだろう。

できあがり(型紙と比べて、4cm裾をカットした)

工夫した点

ガーゼを縫いやすくするための工夫

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ダブルガーゼを接着芯・伸び止めテープで補強

左右の前立てに接着芯、シャツの肩・襟ぐり・アームホールに伸び止めテープを貼った。この工夫により、かなり縫いやすくなった。

「伸び止めテープは接着芯を細く切って代用できる」という人もいるが、仕上がりに響くので、自信がない人はケチらずに買った方がいいと思う。

参考伸び止めテープ | cherrybonbon洋裁店の『洋裁のススメ』

凡ミスで、前立ての接着芯の位置を間違えていたので次回気をつけたい。

背当ては丸く

パジャマの背当て・ビフォー

パジャマの背当て・ビフォー

パジャマの背当て・アフター

パジャマの背当て・アフター


背当てを付けたくて、自分で試行錯誤した。全体としては後ろ身頃の形に合わせ、底辺はゆるやかなカーブの形に落ち着いた。

左右両開きで型紙を作ったので、次回もこの形で作ろうと思う。

難しかった点

アームホールの始末

ダブルガーゼのアームホールの始末

ダブルガーゼのアームホールの始末

脇の下でT字に交差するところの始末が難しかった。

アームホールの始末は、肌あたりがいいように共布のバイアステープを使用したら、ガーゼが重なる部分が厚くなって縫いづらかった。一方、市販のバイアステープを使えば、ガーゼよりは縫いやすいだろうが、肌あたりは少々ゴワつくかもしれない。

ボタンホール

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ボタンホール(今の私の実力)

穴かがりは想像以上に難しかった。

刺繍のように細かく均等幅に縫わねばならないし、糸を引くほんの少しのテンションの差も仕上がりに響く。

はぎれで数回練習してから行ったが、これは何十回とこなさなければ上手くはならないだろう。あまりにも下手なので途中で心折れてしまい、2週間ほど製作を中断した。

初心者は無理せず、スナップ止めと飾りボタンで対応した方がよいと思う。ちなみに今回利用した糸ボタンは平べったいので飾りボタンに向いている。

できあがり

こんな感じ。

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チャームポイントは糸で編まれた糸ボタンだ。チェコ製で平べったい形をしており、伝統的にパジャマや寝具などに使われたらしい。

糸ボタン、色はペヨーテグレー

糸ボタン、色はペヨーテグレー

製作日数は上が7~8日、下が3~4日。

穴かがり以外はよくできたと思う。
次回は動画を探して研究し、はぎれで何回か練習した上で一気にやるつもりだ。途中余計なところでつまづかなければ、10日程度でできるはず。

襟元の始末

襟元の始末


襟元は見返しを工夫すればオープンカラーになりそうな形だ。製図がサッパリわからないので、次回までの課題とする。

製作費用

  • 生地……2,772円+送料
  • スパン手縫い糸……150円
  • 絹穴糸……350円
  • チェコボタン……700円
  • 合計 約4,000円(型紙代2,000円と副資材は別途)

市販品はここに人件費と流通費がのってくるので、1万円以上するのも妥当な金額だろう。

糸ボタン@オカダヤ(間もなく終売)

糸ボタン@オカダヤ(間もなく終売)

オカダヤでは、単色の糸ボタンは間もなく終売。バイカラーの商品に切り替わるとのこと。単色の糸ボタンが欲しい場合は、東欧雑貨専門店「チャルカ」にて購入できる。

手芸/糸ボタン - チャルカお買いものサイト