なにか新しいこと日記

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祖母の昭和レトロワンピースを受け継いだ

祖母の持ち物を生前整理することになった。私は新品同然のミシン、祖母が若い頃に着ていたワンピース 、スカーフ、少しのアクセサリーをいただいてきた。

祖母は認知症を患うまでセンスが良くおしゃれな人だったから、驚くほど多くの服やアクセサリーを持っていた。

この記事では、私が受け継いだ物の一部を紹介したい。 

抽象柄のセットアップ

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当時の言葉で言うとツーピース。今の言葉でセットアップ。派手な抽象柄でバブリーな雰囲気がある。ボタンもバブリーだ。

スカートのウエストが非常に細く、私が着るとファスナーが上がらない。現在お直し中である。
ばあさまって私より身長高いのにスリムだったんだな〜。たぶん30代の頃に着ていた服だと思う。

カシュクールワンピース

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祖母が40歳頃に縫ったワンピース。水玉をベースとして、3色のスクエア柄が散りばめられている。

母が見るなり「これ、覚えてる!」と言った。
祖母が当時高校生だった母に無理矢理頼み込んでベルトの金具を買いに行かせた。母は断ったが「絶対に文句は言わないから」との約束で渋々買いに行ったそうだ。持ち帰ったグレーの金具を見て「こんな地味な物!」と祖母は烈火のごとく怒ったらしい。

「だから嫌だと言ったのに……」このワンピースを見て思い出し、母はぶつくさ言っていた。
結局金具は祖母が後から自分で買い行ったそうだ。

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激しい気性とは裏腹に、こんな可愛らしい金具を選んでいるところがなんとも言えず、可笑しい。

このベルトも私には細すぎて入らず。代わりに同じく祖母から受け継いだ革のベルトを着けると、ジャストサイズだった。
いただいた中ではこれが一番似合っているんじゃないかな。

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更紗模様のワンピース

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これもゴチャゴチャした柄だ。更紗模様っていうのかな。グレーの地にマゼンタ、グリーン、オレンジの細かな模様が入っている。裾・袖に柄の切り替えがあるのがポイントだ。
タグに"MITSUKOSHI NAGOYA FASHION ROOM"と刻印がある。ベルトの細工まで細やかで、内側の隠しスナップで留めるようになっている。そのスナップが裏地の布でくるみ処理されているところを見ると、手持ちのものを自分で付けたというわけではなさそうだ。もしかして、オーダーメイドだったんじゃないかな?

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こういう丈長で、全体にボリュームがある形のワンピースが近年また流行っている。

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私が着ると胸元に変なシワが寄る。わかっちゃいるけど、体型に合っていないのだ。こういうのは柄に目が行くから、まあ、着ている分には目立たないと思うが……。

膨れ織の半袖ワンピース

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喪服のコーナーから発掘したもの。共布のジャケットはデザインが古いので処分した。

これもものすごく細身でお腹が痩せないときびしい。

裏の始末がいい加減だが、膨れ織ならこんなものか。いっしょに三角形の「はぎれ」が入っていたので既製服ではなさそう。祖母が作ったのかもしれないし、誰かに頼んで作ってもらったものかもしれない。

シャツ襟のワンピース

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オンワードのワンピース。黄色の地にオリーブグリーンで花柄(パンジーかな?)が描かれている。
襟が二重になっており、白い襟にリボンタイまで結ぶとなんだか昔の教師みたい。私はシンプルな方が好きなので、付け襟とタイはほどいてしまった。

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ここまで紹介した全てのワンピースに糸で編んだベルトループが付いており、本来はベルトを着けてウエストマークする仕様になっている。

リボン柄のスカート

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白地にリボンの柄が散りばめられたスカート。これもツーピースだったがこんな可愛い柄は着ないのでスカートだけリメイク用の素材にするつもりでもらってきた。

白地に光沢のある糸で織柄が入っている。この時代はこういうのが流行りだったようだ。

ブラックフォーマル用ブラウス

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こちらはジバンシィ
上等のポリエステルでしっとりしている。肩パッド付き(もちろん捨てた)。プラスチックのボタンが時代を感じさせる。

身頃も袖も太めだが、今着てもそんなに違和感ないデザインだ。

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フレンチスリーブのブラウス

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襟ぐりを色違いの同柄で切り替えたおもしろいデザインだ。柄が気に入ったが、フレンチスリーブで肩が大きく見えるのが難点だ。
これも共布のベルト付き。内側に隠しスナップがあって、そこで留めるようになっている。このスナップは祖母が後付けしたんじゃないかな。

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考察・感想

昔は上等の服を買うと薄紙に包んで1着ずつ箱に入っていたらしい。祖母はよそ行きを3〜4着ずつ箱にしまい、クローゼットの上段に積み重ねて保管していた。

着古したのはさすがに捨てたのだろう、どれも状態良好なお品だった。ここにあるのは高かったとか、自分で作った愛着のある服など「あまり着ていないが捨てるには惜しい」服だったんじゃないかな。年代としては1970〜80年代のものだろう。

自然素材は経年変化で変色したり、虫が付いたりするが、ポリエステルはそういうことがない。何十年も前の服がきれいな状態で残っていて今も着られることに感動した。

昭和レトロな雰囲気を生かしつつ、リフォームしたり、少し手を入れたりして着てみるのが楽しみだ。