なにか新しいこと日記

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勝間さんの本を読んで、2週間の「捨て活」プログラムを始めた

勝間和代の本を読んで「収納破産」という言葉を知った。

お金の場合は、収入よりも支出のほうが多くなり、貯金が底をついた時点で、「破産」となります。それと同様、家に入ってくるものが増えすぎて、捨てるものよりも多くなり、準備していた収納スペースを使い果たした時点で、「収納破産」となり、思考停止に陥るのです。

—『2週間で人生を取り戻す! 勝間式 汚部屋脱出プログラム (文春文庫)』勝間 和代著

はっとした。うちも「収納破産」しているから物が片付かないんじゃないか!

その日から「捨て活」を始めた。

 

1日目:パントリーの棚、キッチンの書棚

期限切れ食品や「もうこれは食べない」というもの。放置していた空箱などを片付け、捨てた。

冷蔵庫の横のカラーボックスにはレシピ本をいっぱいに詰め込んでいる。
数年前にハマっていたレタスクラブの献立BOOKを抜き出し、捨てた。使うレシピだけカードに写し済みだ。用が済んだらすぐに捨てればいいのに、なぜいつまでも取っておいたんだろう……。

レシピ本は「これを作りたい、あれも」と買い込んで活用できていないものがたくさん出てきた。「これはもう見ない」というものは捨て、使う頻度ごとに整理した。

普段よく使う本とレシピカードを一番上に。次に今後活用したい本。3・4段目にはたまに見る本と処分するかどうか迷う本を入れた。最後、余った一番下にキッチンペーパーのストックを収納。

料理本を整理したことによって、新しいレシピが見やすくなり捗っている。

2日目:リビングの化粧品と文房具のコーナー

リビングルームには窓側にカラーボックスを置いている。ここでよく使うのが化粧品と文房具だ。
ここでも使わないものは捨て、残りは使用頻度ごとに仕分けして、上に並べたり引き出しにしまったりした。

アイシャドウをこぼして天板が汚れているのがずっと気になっていた。ダイソーの「リメイクシート」を貼ってカバーしたら、見違えるようにきれいになった。

普段目につくところが片付いたら、パートナーのえむさんが「俺のところが汚いのが目立つな。イヤな感じ……」と言って自主的に片付けを始めた。
えむさんは書類を溜め込んでいたが、大部分不要だったようだ。片付いてすっきりした。

3日目:洋裁コーナー

洋裁用の引き出しの中身を全部出して整頓した。

チャコペーパーなんかいろいろ買い込んでもブルーしか使わないので他は全部捨て。参考のために取っておいた洋服、はぎれの一部も処分することに決めた。

綿は使いやすいサイズに切って、キッチン用のウエスとして再利用する。フライパンの汚れや油の飛び散りを拭くのに便利だ。ネルは靴の手入れに。

このほかに保管しているはぎれは思い入れがあり、時間がかかりそうなので後日にまわした。

4日目:物置部屋

本来図書室として使うつもりの部屋が長年物置になっている。

ここもざっと片付け、使わない旅行カバンや古びたジャケットは捨て。文庫は最近読まないので再読するときはKindleで買い直すことにして見切りをつけた。

吉本ばななの『アムリタ』が読みたくなって数年前に買ったのだが、文庫版は内容が変わっているのでこれではだめだった。学生時代に繰り返し読んで頭にしみついているのは単行本の方なのだ。Kindleも文庫しかないので同じだ。ネットで単行本を探して買い直し、文庫は処分した。

「送料が高い」「リセールが良くない」ものも、ホームクリーニングして「ご自由に」とメモをつけ、マンションの共有部分に置いておくとだれかが持っていく。今回もその方法で大量の不用品を処分した。

5日目:リビングの書棚

リビングのカラーボックスにはホラーコーナーがある。
ここも点検して文庫の一部を放出。多くはKindleに置き換えて差し支えなさそうだ。

大半はろくに値がつかないのでブックオフ(寄付コース)行き。一部は500〜1,000円で売れそうなものがありメルカリに出した。

メルカリに出すものは物置部屋に一時移動して、ある程度溜まったらまとめて出すことにしている。

価格を調べ、1〜2枚ずつ写真を撮って掲載するのに1件につきおよそ4分。60分あれば15件出せる。利益は少ないもので200〜500円、あるいは1,000〜5,000円で売れるものもある。高額商品は値を下げれば売れるが、安いものは売れ残ることも……。全体として時給2,000〜3,000円ぐらいペイするように(時間をかけすぎず、あまり安いものは出品しないように)心がけている。

6日目:キッチン

キッチンは3時間以上かかった。

塗装の傷んだフライパン、欠けた丼、ボウル。傷物のグラスや食器(ガラスや陶器)は紙に包んで不燃ゴミとしてまとめる。
期限切れスパイスは中身を捨て、ビンは資源ゴミに。スパイスなんて胡椒と唐辛子以外どうせ使い切れないとわかってるのに、つい買ってしまうのなんでだろう〜。

中身がちょびっとずつ入っている酒瓶が5〜6本。えむさんに「5月中に全部飲み切って捨ててください」と依頼した。「こんなもの、5年も持ち越して中身が酢になってるんじゃないの」と悪態をついたら「そんなわけないだろ」だって……。あっそう。

欠けた食器は縁起が悪いと思いつつ使い続けていたのをやっと捨て、新しい物を注文した。ついでにあまり使っていない食器も全部ガレージセールに出して、持っていってもらい、買い換えた。

7日目:洗面所、押し入れ

洗面所はすぐに済んだが、えむさんの図書コーナーが大変だった。新しく買ったマンガを入れる場所がないのでとりあえず押し入れにしまってあったのを全部出し、神経衰弱のように続刊を一箇所にまとめる作業を行った。

コレクションの一部、もう興味がなくなったものやサイズアウトしたTシャツはこの後メルカリで売って、売上を山分けした。大部分は家計費に入れたが、一部は売上をメルペイの形でえむさんに返した。

以前は銀行振り込みして換金するしかなかったメルカリも、現在では「メルペイ」の形でそのまま個人間送金できるようになり、助かっている。


8日目:寝室、クローゼット

洋服はこまめに入れ替えているはずなのに、まだこんなに要らないものがあったなんて……。

勢いづいてカーテンも新しいものに変え、布団乾燥機も長年使ったものを処分して、袋が要らない新しい方式のものに交換した。袋を出したりしまったりする手間がなくなり、快適だ。

9日目:学生時代の資料、教科書(4日間)

書棚の1段分を占める大量の資料と教科書。これらを「自炊」して捨てることにした。

裁断機とスキャナーをレンタルし、ゴールデンウィークを利用して一気に片付けた。

1日目は教科書を裁断してバラバラに。2日目、資料を整理して一気にスキャンした。一度にセットして読み取りできるのは50枚ほどだ。1回ごとに名前を付け、PCに保存した。スキャン自体は高速だが、10年も積んでなんだかわからなくなっている資料を仕分けして要不要を分け、分類するのに時間がかかった。

3日かけて全ての資料を分類しスキャンし、捨てた。試験やレポートなど個人情報が含まれるものはシュレッダーにかけて処理した。やってみれば簡単なことだ。10年前にやるべきだったな〜。

大量の資料を紙で持っているよりさっさとデジタル化してインデックスを付ければ、検索性もよく、もっと活用できたはず。10年も死蔵して実に無駄だったなと思う。

自分の作業が終わった後、えむさん所蔵の雑誌も60冊ほど自炊して捨てた。

13日目:MacBook

PCを買い替えたのに、いつまでも古いPCをそのままにして1年以上が過ぎた。とにかく動作が遅いので起動するたびにイラッとさせられる代物だ。
それでもなんとか手順を調べて初期化し、OSを再インストールするところまで自分の手で行った。このまま業者に引き渡せば、送料無料でハードの破壊までやってもらえることはわかっているのだが、試しにメルカリに出したら無事引き取り手がつき、1万円〜回収できた。
10年前のPCで動作も激重なのに、それでも買いたいって人がいるもんなんだな〜。たぶんHDDからSSDに換装して転売するとかそんなところかな。

14日目:番外編 実家の片付け

ゴールデンウィークに実家に帰り、ずっと気になっていた弟の部屋を母と二人で片付けた。本人は数年前、グループホームに入り、ほとんど帰ってくることもないし、部屋を片付けることも了承済みである。

思い出として価値がありそうなものは除き、学生時代の大量のノート、教科書、論文を束ねたバインダーなど分別して処分した。金属のバインダーなんか使っていやがるものだから(環境問題など考えたこともないという性格の人だ)ハサミで切り取り、分別するのが大変だった。20冊ぐらいあったかな〜。成績書類や小学校の連絡網など(母が取っておいたらしい。こんなもの、いつまでも取っておくのはやめてくれ!)個人情報を含むものは、私が持ち帰り、責任をもってシュレッダーにかけた。

たまたま次の日、地域の古紙回収業者が回収に来るというタイミングで、お天気もよく、さっさと持って行ってもらって助かった。

弟が元気だった頃の学業に関わる書類、過去の遺物に触れるのは家族にとって心の痛む作業だ。事故から10年経ってもしんどくて手が付けられなかったものを、全部捨てることができてほっとした。

終わりに

物を捨てることによって空間にゆとりができると、心に余裕が生まれた。

新しいことを試すのも億劫でなくなったし、前から気になっていたことをどんどん試し、家を住みやすく整えるプロセスを楽しみ、毎日取り組んでいる。

 

勝間さんの本からは、もう一つ、大切なことを学んだ。「後片付けや雑用は先延ばしにせず、その場で片付けた方が早い。先延ばしにしたタスクが山積みになると処理するのに時間がかかってイヤになるし、トータルではもっと時間がかかる」
こんなことは親から何度言われても全く身に付かなかったのに、勝間さんから言われると素直にやる気になったのがふしぎだ。

なんでもすぐ片付けるようになったら家が散らからないし快適である。

 

今回の片付けに際し、シュレッダーを購入してリビングに置いたら便利で毎日使っている。
毎日のように通販が来るからラベルは剥がして即裁断できるし、個人情報を含む書類がためらいなく捨てられて、便利だ。