なにか新しいこと日記

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航空写真展『天空から見た新宿風景』を眺望する

ジョヴァンナです。こんにちは。

先日新宿駅の大ガードを通過する際、こんなポスターが目に止まりました。

『天空から見た新宿風景』ポスター

わぁ、おもしろそう! 新宿歴史博物館ですって! 区内にこんな施設があるのを寡聞にして知りませんでした。

新宿歴史博物館について

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  • 所在地:〒160-0008 東京都新宿区三栄町22番地
  • 電話:03-3359-2131
  • 開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
  • 休館日:第2・4月曜日(祝日の場合は翌日)但し、全館燻蒸作業日(12月)と年末年始(12/29~1/3)は休館いたします。
  • 観覧料:常設展示一般300円、小・中学生100円、団体20名以上の場合は一般150円、小・中学生50円
  • 特別展については、別途定めます。

新宿歴史博物館公式サイトより

  • 都営新宿線曙橋駅、東京メトロ四谷三丁目駅、JR四ッ谷駅いずれからも徒歩10分以内。
  • 今回の企画展については入場料無料でした。(常設展のみ有料。)
  • 会期中は、毎週土曜日の13時より、学芸員が30分ほどかけて展示物を解説する「ギャラリートーク」を行っています。

私の感想:新宿歴史博物館ってこんなところ

新宿歴史博物館は大通りから住宅街の中へ入り、閑静な一角にあります。近所の側溝のふたには宿場町の図柄がはめ込まれ「そうか、四谷の大木戸から新宿三丁目にかけて『内藤新宿』だったんだなぁ」と思い出しました。

「内藤新宿宿場町」の側溝ふた
区の施設以外では宣伝もしていないのか、館内は空いていました。はじめに常設展の方もさらっと見物しましたが、私は遺跡や古物にはさしたる関心を持ちませんでした。それよりも、無料でやっている企画展の方に興味を引かれました。

 

なんの気なしに訪れたら、たまたまギャラリートークの時間帯に当たっていてラッキーでした。シニアばかり10人くらい人が集まっているところに混ざって、学芸員の解説に耳を傾けました。

『天空から見た新宿風景1928〜1993』の概要

戦前・戦時中・戦後・復興後の時代ごとに区内を撮影した航空写真のパネルをつくって展示しています。

東京都から取り寄せた写真もあれば、個人から寄贈されたもの、あるいは定期的に航空写真を撮影している「西新宿をよくする会」から提供されたものなど、出所はさまざまです。大量の写真を収集した中から、今回の展示のために選りすぐっています。

多くは白黒の写真です。なるべく見やすいように影が少ないものを選んだと学芸員の方が話していました。(正午頃に撮られたものと思われる。)

区内のランドマークについては地上から撮影した写真も多く展示され、往時の街の景色を偲ばせます。

区民と思われるシニアが多数居合わせて「私、牛込の小学校に4年通っていたのよ」「ここ(西新宿の浄水場内)に、丸いガスタンクがありませんでしたか?」などと自由に発言したり、学芸員に質問するのが聞けたのも有意義でした。

 

私は昔の姿を知るわけではありませんが、多少なりとも予備知識を備えていたので良かった。

新宿駅周辺の地理・歴史についててっとり早く知りたい方にはこの本をおすすめします。

新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか (SB新書)

解説がコンパクトで読みやすい。今すぐ概要を知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

something-new.hatenablog.com

 

スクリーンには14分のスライドショーを流しており、新宿各所の景色を写した古い写真を紹介しているのですが、そばにサムネイル版をまとめたアルバムが置いてあって、手書きでキャプションが書かれていました。そうまでして、手間暇をかけて細やかに工夫しているのがすばらしいと思った。時間があったら、ここはもっとゆっくり見たかったです。

1964年に開催された東京オリンピックの関連施設を紹介したコーナーでは、区内のある男性が中学生の頃につくったというスクラップブックが展示されていました。新聞記事や絵ハガキを集め、一つのトピックスごとに見開きを使用して貼り合わせたもので、22冊もあると言います。このスクラップはこの方にとって宝物だったろうと思う。丁寧に作られていて、持ち主の几帳面な性格と情熱を感じさせる貴重な史料です。

 

こうした収蔵品が大量にあって、折々に企画展を開いているそうです。今後のイベントや講座にもいろいろとおもしろそうなものがあるので、またのぞいてみたい。

講座・イベント-新宿歴史博物館

終わりに

この後観たい映画があったので、とんぼ返りで新宿まで 移動しました。場所は新宿武蔵野館初めて行くところです。地図を見たら「えっ、こんなところに映画館あった!?」って驚くような場所だった。私がしょっちゅうウロウロしているビックロの裏、建物の3階にありました。たぶん、新宿駅から最も近い劇場かもしれない。

新宿武蔵野館

2016年に改装したばかりのピカピカのミニシアターですが、100年前から営業している歴史ある映画館だったんですね。戦後の写真にバッチリ、建物の姿が見られました。(当地に移ったのは1928年のようです。新宿武蔵野館 - Wikipedia

高野や中村屋、伊勢丹も場所は変わらないですね。三越は撤退してしまい、現在ビックロになっています。昭和ものの映画を観れば、当時の街並みがあるいは再現されているかもしれない。

私は新宿区で働いているので、地元のお客様から昔はああだった、こうだったなんて聞くことがあっておもしろいです。なかなか古代・中世にまで想像を馳せることは難しくても、明治・大正・昭和ぐらいならまだ生の声を聞けたりもするので、エキサイティングです。時間旅行をしているような感覚。時代小説を読む楽しみも、案外そんなところなのかもしれませんね。