なにか新しいこと日記

都内で働く30代キャリアウーマンが新しいことにトライしてみた日々の記録。

「私が打ちのめされた最高の映画」ベスト10

こんにちは、ジョヴァンナです。

無一さんからお題をいただいて、私もこれまでの人生のベスト映画を10本選んでみました。イエーイ!

shiba-fu.hatenablog.com

 

どうやらTwitterで流れてきた「 #観た映画も人間性に影響するかもしれないのであなた人生のベスト10を教えて 」というタグが元ネタらしいよ!

どう考えても10本に絞り込むのは無理だし、パッと思いついたジャンルもバラバラ過ぎるので、とりあえず第1弾として「1980S生まれの私がノックアウトされた映画」に絞って選んでみました。

  • 1〜3はランキング形式で「打ちのめされたベスト3」を選びました。4以降は順不同で、各ジャンルのショッキングムービーをご紹介。
  • 4〜6はどぎついブラックコメディ。
  • 7は、高名な殺人鬼を題材にした伝記映画。(フィクションですが。)
  • 8〜10は、20歳前後の自意識が過剰な頃に観て至極ツボにはまった、恋愛がらみの作品です。

画像は主にAmazonビデオのリンクです。海外の映画は字幕版を優先しました。

プライムビデオのアプリを入れている方はタップして「詳細ページへ」をタップすると、アプリ上で予告を観ることもできるようです。(iPhone版は動作確認しました。)

見出しの年号は公開年です、参考まで。

 

第1位 チェンジリング/2008年 クリント・イーストウッド監督 

チェンジリング (字幕版)

1928年、世界恐慌前夜のアメリカ・ロサンゼルスを舞台に、実在の事件を元にしてつくられた映画です。 

電話交換手をして生計を立てるシングルマザーがある日仕事から帰ると、一人で留守番をしていたはずの息子の姿がありません。誘拐されてしまったのです。

母親を演じるのがアンジェリーナ・ジョリー。テレビカメラに向かって「どうか息子を返して欲しい」と涙ながらに訴えます。

5か月もの間、警察はなんの手がかりもつかめず、市民からの批判が殺到します。そうこうするうちに息子を名乗る少年が現れ、警察は意気揚々と母親に引き渡すのですが、

「この子は私の息子じゃありません!」

なんと、全くの別人でした。これ以上の無能を市民に晒すまいとした警察は、「そんなはずはない。あなたは心配のあまり気が狂ってしまったのだ」と言い張り、母親を精神病院に閉じ込めてしまいます。さて、本物の息子はどこに? 母親の元に返ってくるのでしょうか。というお話。

 

アカデミー賞主演女優賞を受賞したアンジェリーナ・ジョリーの熱演が鬼気迫り、私は映画館で泣きだしてしまいました。

こんなひどい話があるだろうか。しかもほぼ実話に沿っているという。

ちょうどこれを見た時期に私の家庭も大荒れで、この映画の境遇にシンクロするようなひどい出来事があったので、なおさら大泣きしました。映画館であんなに泣くことはないだろうってぐらい、声もなく滂沱の涙を流しました。

 

母が子を亡くすのは、この世で最も悲しいことの一つです。しかし、この話の母親はそれよりもなお、ひどい目に遭っている。

絶対に泣ける映画だけど、つらい気持ちになりたくない人は決して見ないでください。

 


チェンジリング

 

第2位 灼熱の魂/2010年 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督

灼熱の魂 (字幕版)

カナダ、ケベック州に住む双子の姉弟は、ある日亡くなった母親が遺した2通の手紙を託されます。

1通は彼らの父に、もう1通は兄に。

自分たちに父と兄がいたことを知って姉弟は驚き、母の故郷レバノンへと飛びます。内戦下のレバノンで、彼らの母は想像を絶するような苦難の人生を歩んできたのでした。

 

 双子の姉が各地を訪れて母親の足跡を探すシーンに若き日の母親の回想シーンが重なって、初めはちょっと混乱しましたが、壮絶なストーリーにグイグイ引き込まれてしまいました。

結末では、無事手紙が父と兄とに届いてそれぞれが読まれます。2つの手紙の意味を知るとき、何も語らずに死んでいった母親の深い愛に触れるとき……。

ノックアウトされました。

 


『灼熱の魂』予告

 

第3位 親切なクムジャさん/2005年 パク・チャヌク監督

親切なクムジャさん プレミアム・エディション [DVD]

幼児誘拐と殺人の罪で13年間服役したクムジャは、模範囚として刑期を務めついに釈放される。無実の罪で囚われていた彼女には、恐るべき復讐の計画があった。

 

韓国を代表する清純派女優のイ・ヨンエが、よくもこんなおどろおどろしい復讐映画に出演したなと驚かされました。けれどこの役は虫も殺さぬ少女のような顔をしたイ・ヨンエだからこそより恐ろしく、人の心を打つものになったと思う。 

能面のような真っ白な細面に、ワインレッドのアイシャドウが凄まじく映えます。

 

テーマもすごいが、この監督の色彩感覚だとか、映像美がまたスゴイ。残虐な復讐サスペンスなので、こわいものが苦手な人は観ないでね。

この作品はビデオ配信が許可されていないようです。ディスクのレンタルなどをご利用ください。

 

以下は比較的新しいものから順に紹介していくよ!

 

4.後妻業の女/2016年 鶴橋康夫監督

後妻業の女

資産家の老人を狙い、遺産をめあてに後妻におさまって骨までしゃぶり尽くす悪~い女の話。大竹しのぶのヘアメイクといかにもセレブ妻風のファッションが、絶妙! 金めあての露骨な行動を繰り返しながら、狙った男の前では少女のようにしおらしく演技する小悪魔のしのぶさんです。

かつての2枚目俳優・豊川悦司が、シニア向け結婚相談所の所長として、脂でテカテカした中年を演じているのが衝撃でした。トヨエツの演技がくどくてくどくて、ゲップが出そうだった。

登場人物全員が「色とカネ」にまみれてギラギラして、関西弁で毒を吐きまくる悪い奴ばっかりなんだけど、えげつなさもここまで突き抜けてしまうと、いっそ清々しくて笑える! 映画館に観に行って、最初から最後までほぼずーっと笑ってました。

 

私が観に行った日はシニアのおば様方で超満員でした。日頃溜まった亭主への鬱憤を、悪女に託して晴らしていたのかな?

 


「後妻業の女」予告

 

5.人生スイッチ/2014年 ダミアン・ジフロン監督

人生スイッチ(字幕版)

アルゼンチン発のブラックジョーク・ムービー。日頃の鬱憤が溜まり過ぎてプッツンしちゃった人たちの物語。

これも劇場に観に行って最初から最後までゲラゲラ笑ってしまい、彼氏に呆れられました。どんだけ鬱憤が溜まってるんだ、私!

 

1番好きな話は最後の『Happy Wedding』です。

式の最中に新郎の浮気に気づいた花嫁が、初めはボーゼンとしたものの次第にブチ切れモードになって、結婚式で大暴れする話。会場のスタッフと腹いせに物陰で行為に及んでいるところを新郎に見つかったり、浮気相手の女に掴みかかって再起不能なまでに叩きのめしたりと、明らかにや・り・過・ぎです! だけど、浮気女を式に呼んで最中に連絡を取り合うようなろくでなし、私だってブチ切れるし、こんな男を見込んで結婚しようとしたのが情けなくて死にたくもなるわ、そりゃ~。

新婦のキレっぷりに笑って、泣いて、ハラハラしながら観ました。結末は、あっぱれ。

ブラックジョークを愛する方は、どうぞ~。

 


「人生スイッチ」予告30秒

 

6.昭和歌謡大全集/2003年 篠原哲雄監督

昭和歌謡大全集

村上龍原作の、超不謹慎なブラックジョークムービー。

 

イシハラら6人の若者は共通の話題も趣味もなく、なんとなく集まっては深夜にパーティを行い、そこで昭和の歌謡曲を歌うのを楽しみにしていた。ある日、仲間の一人・スギオカが路上で女性を殺害する。殺されたのはヤナギモトミドリ。彼女の仲間であるスズキミドリら5人のオバサンたちは同じミドリという名前からミドリ会というグループを作っていた。仲間を殺されたミドリ会は現場に残された遺留品から犯人・スギオカを特定し“復讐”を決行する。

昭和歌謡大全集 (映画) - Wikipediaより

 

無為な日々を送っていた学生時代、劇場に見に行って涙が出るほど笑いました。しょーもない若者たちにしょーもない自分の身の上を投影しつつ、オバさんだからってバカにされる女たちの憤りも女として理解できる。捨てるところのない名作。

俳優がいい、歌がいい。セリフもいい。

ネタバレになるので書きませんが、私はあるオバさんのセリフにノックアウトされました。

 

結末では、バカ者らがお手製の原子爆弾つくって投下してましたから、よくこんなもん映倫が許可したな~と呆れるし、地上波では絶対に放映できないと思います。311後の今ではなおさら。不謹慎すぎるので気分が悪くなる方は見ないでくださいね。

 


昭和歌謡大全集(プレビュー)

 

7.ハンニバル・ライジング/2007年 ピーター・ウェーバー監督

ハンニバル・ライジング (字幕版)

これは不謹慎どころじゃないぜ! 世界にその名を轟かせた有名な殺人鬼、ハンニバル・レクター博士の少年時代を描いた作品である。

レクター博士って他の映画ではアンソニー・ホプキンスが演じたらしいけど、どう考えてもテレビシリーズのマッツ・ミケルセンの方が美中年としてイメージに合うよね。まあいいや。この映画ではギャスパー・ウリエルという、線の細いイケメンがレクター博士を演じました。

高貴の生まれにして幼少から英才教育を受けたレクター博士が、いかにして殺人の才能に目覚めたかをまことしやかに伝えています。

が、この作品にはいまひとつトンチンカンなところがあって、解せません……。

ムラサキ夫人の愛が通じたならば、ハンニバルは更生して夫人との愛に生きれば良かったんじゃないの? 結局のところ、愛というものを理解しない冷血漢で、生まれながらのサイコ野郎だったのかな?という印象しかありません。ちょっと残念な映画ではある。

 

あとね、紫式部をリスペクトしたのはわかるけど、日本女性の名前として「ムラサキ」はおかしいし、先祖を祀るのに、よりによって屋根裏部屋に甲冑とか抜き身の日本刀とか供えてあるのも如何なものかと! 残念ながら、原作者は日本文化について監修を入れなかったようですね。

そして、この日本女性レディ・ムラサキのキャスティングが、中国出身の大女優コン・リーとはいかに。

ことほど左様に残念な点の多い映画ではあるけれど、まあいいでしょう、レディ・ムラサキを日本人だと思わなければ。こんなに美しくもゴージャスな女性は東洋一というぐらい、この作品においてコン・リーの美しさは光輝いています。

 

そうした残念さを割り引いて観れば、シリーズの入門編として、単純におもしろかった。私は『ハンニバル・ライジング』を観てから、一気にシリーズを全部読みました。

『羊たちの沈黙』なんて当時としては斬新でおもしろかったのでしょうけれど、その後パクられ過ぎたために今となっては古くさく感じます。『ハンニバル・ライジング』で圧倒的な暗殺者ぶりを観てからだと、なるほど、すげー人だなと思いました。

 

この作品は、2017/5/12現在配信Amazonでのレンタルビデオ配信を停止しているそうです。ご覧になりたい方は他の手段をご利用ください。

 

8.リリイ・シュシュのすべて/2001年 岩井俊二監督

リリイ・シュシュのすべて

これも無為な日々を送った学生時代に、劇場で観ました。

こんなにも小さく可憐な中学生を演じた市原隼人君が、あんなにもガタイのいいゴリラみたいな青年になるとは誰が想像しただろうか。蒼井優ちゃんの演技も良かった~。新人なのに援交JCを演じさせられてかわいそうだったけど、開き直ったフリして笑っていた姿が忘れられない。

恋とか、性とか、暴力とか。知らないものに出会って戸惑う少年少女らの姿に、自分を重ね合わせて心がヒリヒリするような映画でした。

劇中に登場する覆面歌手リリイ・シュシュの独特な歌声、CDを買ってずっと聴いてたな~。

 

若さを失いつつある今観たとして、「なんのこっちゃ」となりそうな映画でもあります。あるいは、もはや市原君のお母さんになった気持ちで「危ない子たちと遊ぶのはやめて~!」とハラハラしちゃいそうである。

 

若い人にぜひ、観て欲しいと思う映画です。

  

9.バニラ・スカイ/2001年 キャメロン・クロウ監督

バニラ・スカイ (字幕版)

大大大好きな映画。ペネロペ・クルス出演、1997年製作のスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』のリメイクで、ペネロペが同じ役を演じているという曰くつき。

可憐で情熱的なペネロペと、狂気に陥ったキャメロン・ディアスの美女対決!

映画の中でトム・クルーズはペネロペを選ぶのですが、そこには落とし穴があって……というお話。

この頃のトム・クルーズは太ってもたるんでもいなくて、美しかった。その美しい顔が事故で焼け爛れたときに、何が残るか……という苦悩を描いた話でもあります。

 

ネットでは「ただしイケメンに限る。」と女性の面食いを揶揄した言い方があるけど、バカを言っちゃいけない。男性の方が女性より、よほど容姿による選別は厳しいんだよ。

美貌を武器にのし上がってきたトム・クルーズが、容貌を失ったときにそこまで苦悩しなきゃならない理由が私には今ひとつ理解できませんでした。観終わってからは、それほどまでに多くの男性にとって「容貌こそが価値」なんだなとなんとなく理解しました。

「お前みたいなブスに用はない!」と男が女に吐き捨てるのは、そこら中で見られる「単なる現実」で、

「美貌を失ったおれに価値はないのか?」と苦しむトムの姿は、現実の裏返しです。だからこの映画は狂おしく切ない。「トム・クルーズは顔以外ほんとに無価値なのか?」と考え込んでしまいました。

 

(そんな経験ないけど)麻薬でトランスしたみたいに夢と現実がごちゃまぜになった、めくるめく脳内世界へトリップできる映画です。

 この作品は、2017/5/12現在「Amazonプライム会員見放題」のラインナップに入っています。

 

10.スライディング・ドア/1998年 ピーター・ホーウィット監督

スライディング・ドア(字幕版)

この映画を観たらグウィネス・パルトロウが大好きになった。

 

仕事をクビになった日、意気消沈して地下鉄に乗ろうとしたグウィネスの目の前でドアが閉まってしまう。もう、最悪……!

でも、このときもし、タッチの差で地下鉄に間に合っていたらどうなるのか?

上下2つに分かれたウィンドウの中に同時進行で描かれる映像で、我々観客は目撃することになる。新感覚のラブストーリー。

 

2つのラブストーリーを交互に描いていくのって例えば『ホリデイ』という素敵な作品があったりするわけですが、同一人物の2パターンのストーリーを同時に描くのってかなりの実験的作品。ドラマの完成度が高くて、結末に呆然としました。

「もう一度観たい」って思いつつ、なかなか手が出せない。あの衝撃にもう一度耐えられるんだろうかと思ったり。

この作品は2017/5/12現在「Amazonプライム会員見放題」のラインナップに入っています。

 

終わりに

映画を10本選ぶと、人間性が浮き彫りになってしまいますね。 

 

どういうくくりで10本選ぶか真剣に悩んで、とりあえずこういうことになりました。

私って……健康マニアで美しいものをこよなく愛すると同時に、歪でどぎついもの、オカルト、ホラーが大好物というわけわからん人間なんです。

なので「オカルト・ホラーのベスト10」とか「美しすぎる人間ドラマ10」も同時に選んでみたけど、需要があれば書くね〜! オカルトは、需要がなくても書くかも。

 

無一さんの記事がおもしろかったんで、「 #観た映画も人間性に影響するかもしれないのであなた人生のベスト10を教えて 」のタグでTwitterをのぞいてみたけど、あんまり友だちになれそうな人は見つからなかった。私の趣味がニッチ過ぎるのかどうか、このエントリーで世に問うてみたいと思います。いざ!投稿。

 

追伸: そんでこれを読んだ方は、あなたの打ちのめされ映画を教えてくださるとうれしいです♩