なにか新しいこと日記

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夕食後の読書タイムに読んだ本【2024年5月】

5月は引き続き本棚本を読み、自宅の書棚の上に転倒防止用具を付けた。

後半、旅行に行ったのでそれほど読めず。『プロビデンス』の続きも読まずに終わってしまった。

月末に『赤毛のアン』を読み始めたら、30分で60ページしか読めないので読むのに1週間かかった。

まんがでわかるまんがの歴史

4月29日〜5月1日。85分で読了。

阿豆らいちさんに勧められて何年か前に買った本。
形式としては学習まんがのため文字数が多く、読むのに時間がかかるかと思ったが、読み始めたらおもしろくて、すいすい読めた。

わが国のマンガの歴史と言えば、のらくろ、手塚治虫あたりから急に始まって、それ以前の知識がまるでない。戦争中役に立たないものとしてフィクションが規制されていたとか、代わりに「科学まんが」が推進され、のちのマンガに影響を与えているとか、全然知らなかったから読んで良かった。
『罪と罰』『新宝島』以降は批評的に分析して読んでいるから、そのへんもおもしろかった。

大塚英志は好きで一時マンガをよく読んでいたんだけど、批評の方はあまり理解して読んでいなかったから、今読んでみると昔より理解できておもしろそうだ。

本で床は抜けるのか

5月2日〜3日。100分で読了。

『随筆 本が崩れる』に引き続き、パートナー、えむさんの本を読書代行した。

結論から言って、本で床が抜けることは「ある」。老朽化した住宅、手抜き工事の床。押し入れなんかはそもそも重いものを入れるようにできていないので、重量物をぎっしり詰め込むのは危険だ。4段以上の書棚は荷重オーバーの可能性がある。(一般的な住宅の積載荷重は180kg /m2。幅80cm、奥行き30cmとして43kgのものが置ける計算。p26)

わが家も計算してみないとわからないが、危険だと思う。特に地震で揺れたときが怖い。賃貸暮らしで床が抜けて下の階に迷惑をかけたり、大家から賠償請求されるような事態は避けたい。

実際に床が抜けた人のエピソードも豊富で、地震で書棚が倒れて部屋が長期使用不能になり、耐震を考えて新たに書庫を建設した人とか、4月に読んだ『随筆 本が崩れる』の草森伸一さんの蔵書をいかにしてみなで整理して帯広まで送ったか、顛末が詳しく記されており、おもしろかった。

わが家の書庫にも手を加える余地はありそうだ。

浮世絵春画と男色

5月5日〜9日。65分で読了。

浅草橋の古本屋で買った(んだと思う)男色を描いた春画をテーマにした本。

男色はバイセクシャルを前提とした文化で、男性同士の場面を女性がのぞいていたり間に交じっていたりと女性が介在しているものが意外と多い。男性同性愛と男色文化は異なるものだと最初に書いてあった。

  • 男女の間に若衆、蔭間が挟まっているパターンがすごく多い。
  • 大体ボトム側の人は女装している。
  • 性器が描いていないと男だか女だか判別しにくい。(顔つきや体に男らしさは感じられない)

BLとはちょっと違う。そこがおもしろかったかな。

春画の鑑賞経験が少ないので、もっといろいろ見てからだと、また感想も違うかもね。

センセイの書斎

5月13〜16日。75分で読了。えむさんの蔵書から。

書棚を置いた部屋を上から見た俯瞰図は、書棚の配置がわかる利点はあるものの、部屋のイメージが湧きにくく、イラストを見る楽しみが感じられなかった。

人によってどういう本を集めているかとか陳列方法が違うので、話はおもしろかった。

ヴァンピアーズ(マンガ)全9巻

5月16日〜24日。文字が少ないので大体1冊あたり10分、90分で読了。

これもえむさんの百合書棚から。

絵柄からは女の子同士のお気楽なラブコメを想像したけど、実際にはもう少し深刻な話だった。大勢のキャラクターが登場し、大半がヴァンパイアで、それぞれ、いつどういうわけでヴァンパイアになったのか、人物の背景を紹介する回があっておもしろかった。

ヴァンパイアものというのは経験上、悲しい話になりやすいけど、これはそうならなくて良かった。

赤毛のアン

5月25日〜6月1日まで。4時間ほど。

宮本輝が吉本ばななとの対談の中で「自分のバイブルとして、毎年全作読み返すことにしている」と話していたのをきっかけに興味をもって何年か前に揃えたのだった。

1作目『赤毛のアン』は私自身、こども時代に繰り返し読み、映画も見た。どの順番でどんな事件が起きるかまですっかり覚えているのに、それでも楽しく読めるのがアンの魅力だ。

こども時代のアンは大人から見ればうざい奴だ。空想と現実をごちゃ混ぜにしてやくたいもないことを1日中しゃべりまくっている。それに対するマリラの返しがいちいちおもしろく、笑った。今となっては私が共感するのはマリラのほうだ。

マシュウは先が短いことがわかっているから、「人生の終盤にアンがいてくれて良かったな」と温かい気持ちで読んだ。

1作目の終わりにアンは15〜16になり、マリラを助けるために地元アヴォンリーで教師になることを決心する。ここから先は成長して大人の女性としての魅力が開花するんじゃないな。『アンの愛情』から先は未読のため、どうなるか楽しみだ。きっと悲しいこともあるに違いないが……。

今後はアンのシリーズを月に2〜3冊ずつ読んでいくつもりだ。

夕食後の読書シリーズ

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