なにか新しいこと日記

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【東京散歩】2023年9月、練馬区石神井公園〜牧野記念庭園までを散歩した

あまりに暑かった今年の夏も終わり、やっっっっっっと待ちに待った秋が来た。

じゃじゃーん!!

『散歩の達人 歩きニストのための東京散歩地図』

この本、エリア別見開き2ページに大きな地図が載っており、1〜2時間(6000〜10000歩)で歩けるようにルートを組んで東京の名所・史跡を紹介している。

一方、私が目標としているのは1日9000歩。本に紹介されたコースを半分歩いて(=60分)、1〜2か所、美術館や名所を見物(=30〜60分)すると距離的にも時間的にもちょうどいい。こちらを携えて、秋はあちこち散歩することにした。

この記事では、実際に私が散歩したルートと名所を写真付きで紹介する。

散歩ルート(およそ90分)※国土地理院の地図をもとに作成

1. 出発地:西武線石神井公園駅

午後1時半頃石神井公園駅を下車した。駅前の上島珈琲でサクッと食事を取る。

1,450円のセットのカツサンドがあまりにも小さくてびっくりしたが、食べて納得。今まで食べたカツサンドの中でも抜群に旨かった。

2. 石神井公園の北側を歩く(40分)

石神井公園とは、つまり、石神井池と三宝寺池、二つの池を囲むように整備された緑地・湿地帯のことだ。エリア内に区立の図書館・ふるさと文化館・寺社など見どころが多いが、今回は暑いのと時間の都合で北側の遊歩道を通るだけにして最短距離を進んだ。

 

9月27日午後2時過ぎ。最高気温30℃。そこそこ暑い!

今頃になって蚊が大量発生していると聞き、安全のために現地で虫除けスプレーを吹きかけてから出発した。

北側のパークサイド、瀟洒な高級住宅街を横目に遊歩道を歩いた。岡崎京子先生のマンガに登場したことで思い出深い(すっげーろくでもない、かなしい、ボーイズ・アンド・ガールズの話)ボート小屋がある。

ボート小屋

気温30℃の中、ボートに乗ろうなんて酔狂な客はどうやら1組だけだったようだ。

遠くにスワンボートが浮かんでいるのを見かけた。ボート小屋からざっと400mはあるんじゃないか。すごい移動、漕ぐ足が疲れそうだ。

スワンボートを目撃 ※国土地理院の地図をもとに作成

柳の下にはカモが集っていた。よく肥えて、青く輝く羽が美しい。

カモたち

途中で松の木だろうか、先が水面に突っ込んでいるところがあった。
ここは通るたびに「なんだろう」と思うポイントだ。元からこういう植え方をしたのか、それとも途中で倒れてこういう格好になったのか。とにかく異常に前のめりになって生えている。

松?

道路を横断して、三宝寺池方面へ。やっているのかどうか定かではない(休日のみ営業か)釣具店を通過し、ウッドデッキの橋を渡った。橋のたもとで蚊取り線香を持ったおばさんとすれ違った。
ちなみに、こういうところ(=石神井公園)は、水が怖いパートナーは決して連れて来ることができない。

こちらの池には打ち捨てられたようなボートがあった。(公園の管理のためのものか)

三宝寺池のボート

この先は緑のトンネルに囲まれて涼しく、気持ちがいいところだった。広い公園の中で、もしかしてこのあたりが一番好きなポイントかもしれない。

大きなメタセコイヤの木が目印

ベンチが数多く並んでいたが無人だった。休日は大勢の人が憩いに来るところかもしれない。

石神井公園は桜の頃に一度訪れたことがあるが、冬も来てみたいな〜とか思った。冬枯れの季節とか、また、蓮の時期なんかもおもしろそうだ。

池の終わり(西端)まで来たら階段があったので、ここから上がって道路に出た。

3. 石神井学園〜大泉学園へ(15分)

石神井中学の下校時間と重なり、向こうからセーラー服を着た少女たちが歩いてきた。バス通りを西に進み、「石神井学園前」の交差点で右折して、大泉学園駅に向かって歩いていく。

おりしも朝ドラ『らんまん』人気のさなか、あちこちに同じ方面へ向かうシニアのおじさまおばさま方の姿が見られた。

4. 練馬区立牧野記念庭園を見学(30分)

園まで来るといきなり人が渋滞していて「ウッ」となった。区の施設で無料だから気軽に人が集まってくるわけだ。

私は『らんまん』を観ていないのでなんの予備知識もなく、常設の牧野博士の生涯を紹介したパネルを読み、企画展『牧野富太郎 草木とともに』を見学した。

企画展

植物の細密画。すっごく好きだけど、人がいすぎてじっくり観られないのが難点だった。しかし、練馬区の方針で貴重な史料がこうして無料で見放題になっているのはすばらしいことだ。

庭園の木には表示板があり、一つ一つにQRコードが付いていてなんの植物かわかるように外部サイトにリンクされていた。こうした努力もすばらしい。こういうところ、母を連れてきたら喜びそうだな〜。(たぶん、朝ドラも観ているだろう)

記念館のすぐそばには「書室展示室」があった。ありし日の牧野博士の部屋、つまりは書斎を再現していて、ここを見たときが一番興奮した!

外観

書室展示室

博士は種子島鋏やツヴィリングの剪定ばさみを愛用していたそうだ。植物を取ってきてしばらく生かしていたガラスの箱だとか、胴乱というブリキのカバンだとか。実物の道具類を見られたのが楽しかった。

5. 終点:西武線大泉学園駅

こうして90分間の小さな旅は終わった。

『散歩の達人』のモデルコースでは、二つ隣の練馬高野台から出発して1時間50分も歩くことになっているが、そんなに歩いたら歩きすぎでその日は使い物にならない。

石神井公園駅〜大泉学園まで歩いて6000歩ってところだろうか。午前中からの通算で9000歩となり、ちょうどいい運動になった。

歩数記録



散歩ルート(およそ90分)※国土地理院の地図をもとに作成

ちなみに、モデルコースは参考のみにとどめ、本とは全然ちがうルートをたどった。(それでも、自分で一から考えたら絶対こういうルートにならず最寄駅からただ行って帰ってくるだけになってしまうから、ガイドブックは偉大だ!)
iPadを肌身離さず歩いたため、あさっての方向に向かっていくようなこともなく、最短ルートで行って帰ってくることができた。

散歩の本って見かけるとつい買ってしまうが、実用を考えると情報が見開き2ページに大きい字で見やすく集約されている『歩きニストのための東京散歩地図』は使いやすい。ウィークデイに時間が空いたら、ふらっと美術展など見に行って、ついでに周辺エリアをぐるっと散歩してくると歩数もかせげるし楽しそうだ。