なにか新しいこと日記

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【四国旅行】母子2人で道後温泉につかり、松山城へ

2023年12月に訪れた四国旅行の記録3日目。

香川県坂出駅から特急に乗り、愛媛県松山駅に到着した。

松山駅

松山駅

松山で楽しみにしていたのは路面電車だ。
中心地を併用軌道が走っており、自動車と並走する景色を楽しめる。

路面電車に乗り道後温泉駅へ向かった。
伊予鉄はよほど儲かっているのだろう。車両はどれも新しく、窓ガラスまでピカピカに掃除されている。(都電荒川線とは大違いだ!)初めて訪れた松山の繁栄ぶりに驚かされた。

路面電車(道後温泉 停車場)

一目散にホテルへ

道後温泉駅からスーツケースを引き、ホテルに。
ここに来るまで寄り道(前回の記事参照)したので、夕方だった。商店街ではもうすぐシャッターを下ろしそうな店も散見された。

とりあえず、荷物を置いて休憩したい!

ホテルに着くと、エレベーターの中に道後温泉の発祥を描いた図があった。

神代の昔、傷ついた白鷺が舞い降り、温泉で傷を癒したという伝説。またオオクニヌシノミコトとスクナヒコノミコト、2柱の神が当地を訪れた際、スクナヒコノミコトが病にかかり、温泉に浸かったらたちどころに良くなったという伝説。この2つの伝説をあらわした図柄や像を、この後あちこちで見ることになった。

ホテルでは、備え付けの食器がおしゃれで「砥部焼っていいな、素敵だな」と見直した。

ホテルに備え付けの食器 砥部焼

商店街にある食器店をこの後のぞいてみたが、あまり好きなものがなかった。やっぱり、数ある中から若い人の感性に合わせてセレクトされたものがいいのだ。
(商店街は若い人向けの新しい店と昔ながらの店が混在しており、食器店は後者だ)

17時過ぎ、名物の宇和島鯛めしを食べようとしたら、商店街にある「丸水」は予約でいっぱいだった。それで、もう少し敷居の低そうな居酒屋の「かどや」に入った。居酒屋だが、鯛めしは定食になっておりお酒を飲まない人でも楽しめる雰囲気だ。
(「丸水」は松山城の近くのロープウェイ商店街にあるのが本店、「かどや」は松山空港にもあった。「かどや」のほうは東京にも出店していると聞いたが、調べてみたら、全然カジュアルではなく、お高めの店のようだ)

かどや 鯛めし

漬け丼にして食べるタイプの鯛めしで美味しかった。私は炊き込みより、こっちの鯛めしのほうが好きだな! この後すぐに「かどや」も席が埋まった。
道後温泉商店街では食事できる店が比較的少ないので、こうなる。

松山では全体的に若い人が多く、10代〜20代の学生グループもわんさと来ていた。道端で記念撮影をする女子高生(女子大生かも)を見かけたし、女子だけでなく男子だけのグループも大勢見た。

この日は夜、商店街をぶらぶらしてお土産を買ったり、『道後温泉本館』を予約し外湯へ入りにいったりして暮れていった。(草津以来、温泉地に宿泊したら現地の公衆浴場に浸かりに行くのを楽しみにしている。松山ではそのためにあえて、公衆浴場の近くに宿を取った。)

道後温泉本館

翌朝。ホテルで入浴。朝食を摂り、朝イチで前夜訪れたばかりの『道後温泉本館』を見に行った。

道後温泉本館は1894年に改築した木造3階建ての重要文化財だ。現在は工事中で2024年12月リニューアルオープン予定。営業しながら、順次あちこちを工事している。

この日はあえて予約はしていなかったが、たまたま見学コースに空きがあるとわかり、ガイドさん(入館は有料、ガイドは無料)にくっ付いて皇室専用風呂のある『又新殿(ゆうしんでん)』を見学した。

道後温泉本館(工事中)

まず、入口の近くに御居間といって、入浴前に皇族方がくつろぐためのスペースがある。
奥は天皇専用の居間だ。代々の天皇陛下が一体どれだけ来られたか知らないが、とにかく、天皇陛下専用のスペースが存在する。

御居間

襖に描かれた白鷺の意匠が美しい。
銀箔は歳月が経つと真っ黒になってしまうが、下の写真は最近貼り直したもので、全然色が違った。ゴージャス!

白鷺の意匠

「湯玉」は沸き立つ温泉の泡玉を表現した形だ。この建物の象徴として、いろんなところに使われていた。

湯玉

この建物自体が傾斜地に立っており、玄関側が高いほう、低い方に浴室が作られていてる。階段を降りると浴室と湯上がりの休憩室があった。
高貴の人は裸にはならず、ここでバスローブに着替えて入浴されるとのことだ。昔はおつきの人が湯殿にもついていって、体を洗ったりお手伝いしたんじゃないかな。(ハーレムものとか見てると、大体そういうシーンがあるよね←)

洞の間

湯殿は階段状に掘り下げられた、おもしろい構造だ。前日にわれわれが浸かった下々の湯殿とはちがう。よくわかんないけど……階段に座って湯に浸かったということかな?

御湯殿

外の屋根の上には湯玉、鳳凰、龍の飾りがついていた。

道後温泉本館の屋根飾り

道後温泉ではほんの短い時間の滞在だったが、公衆浴場にも入れたし、めずらしい皇室専用浴室も見学できておもしろかった!

道後温泉商店街をぶらついた

谷本蒲鉾店

ホテルにスーツケースを取りに戻り、近くの蒲鉾店でうわさの「じゃこ天」を買い求めた。

朝の商店街。まだ、開いている店も少ない。名残惜しいが、松山城を見たいので店が開く前に行かないと……。

タイムリミットが迫っており、このへんで、ちょっと焦ってきた!

時刻はまもなく10時。駅前広場にある『坊ちゃんカラクリ時計』が動き出す時間だ。

坊ちゃんカラクリ時計

2階建てのカラクリ時計が、音楽と共にニューッと上に伸びて3階建てになる。1番上がマドンナ、2番目が坊ちゃんと女中のおきよ。3段目が温泉に入っている人たち。その中のヒゲの人物が夏目漱石だそうだ。風呂が回転する凝ったギミックでおもしろかった。

松山ではとにかく、そこらじゅうでマドンナと坊ちゃんのツーショットを見かけたけれど、この2人、別に付き合っているわけでもなければ、作中で言葉を交わすシーンもあったっけ、というぐらいに関わりが薄い。本来、ツーショットになるべきなのは、長きにわたって坊ちゃんと心通わせ、愛情をもってお世話してきたおきよのほうだろう。
この時計をデザインした人は作品をよく理解して一流の仕事をされたな〜と感心して見ていた。(総工費9000万円と聞いた)

道後温泉駅前のロータリー(と呼んでいいのか、わからない)このちょっとしたスペースでバスなんかがみんな切り返して行くので、案内役の警備員が2人、つねに立っている。ここは道を広げて、ちゃんとロータリーにしたほうがいいよね。

道後温泉駅前ロータリー

道後温泉駅

松山市駅

路面電車で移動し、松山市駅のコインロッカーにスーツケースを置いて、徒歩で松山城へと歩いていった。
いよてつ高島屋の上に観覧車が見えて「時間があったら乗ろうね」なんて言ってたのだが……この後、われわれは、もっとずっと高いところへのぼることになる。

伊予鉄高島屋(松山市駅)

市役所の辺りまで来たら、小高い山があって、紅葉していて、その上にドドーン!と城が見えたから驚いた。(ネタバレを知りたくないから、観光情報もあまり詳しくは調べないタイプだ)

松山市中心地より松山城をのぞむ

気になっていた松山中学の跡地。NTTの一角に場所をとって、記念碑が建てられていた。

漱石ゆかりの松山中学校跡

県庁が、また、素敵な建物だったんだよね。
こんなところでどうやって仕事するのかな〜と思ったら、隣に現代的なデッカいビルが建っていて「そりゃそうだ」と思った。(古い建物は素敵だけど、生活の場としては向いていない)

愛媛県庁

この先に三越があり、12月だったもんで、ライオンがサンタの衣装を着せられていた。

三越

松山城へ至る、松山ロープウェー商店街の入り口には『坂の上の雲ミュージアム』というのがあって気になったけれども、『坂の上の雲』は履修していないのでまたの機会に……。

松山ロープウェー商店街入口

ここも素敵な商店街なんだよね。
新しく整備された豊かな観光地、県庁所在地、四国における中心都市としての余裕を感じた。(高松のほうは今回スルーしちゃってほとんど観光していないんだけど、同じく中心都市として栄えていると聞いた)

ここでみかんのジェラートを食べて休憩した。

10 FACTORY

丸水はここが本店。

丸水

ここ、見たかったけど休みだった。

大島窯の店

松山城をめざす

ロープウェーの入り口にも、坊ちゃんとマドンナが。(解釈違い)

ロープウェー入口

「ロープウェーとリフト、2種類あるけど、どっちで行く?」「リフトにしよう」と母が言うので、従ったら後悔した。

当たり前だけど高いし、つかまるところが1本の棒だけでなんの押さえもないから、怖いよ! スマホも落としそう!

ヒャ〜〜〜と思いつつ、がんばって写真を撮った。
城が見えてきた!!

リフト

石垣が高く「これが15万石か〜〜」と驚いた。皇居の石垣より高くないか?

ここが一番高いところ。天守。

景色良かった〜〜。遠くまでよく見えた。
古い天守が残っているということは、当然、昔の作りでバリアフリーではないので、足腰が強くないとここまでのぼってくることはできない。(母はここまでで随分疲れたらしい)

そろそろ帰りの飛行機の時間が迫っているので、下りはロープウェーでちゃっちゃと下りた。名残の紅葉がきれいだった。11月はもっと賑わったんじゃないかな。素敵なところだね〜。

松山城のふもとには私立の高校があり、アーチェリー部の学生たちの練習風景が見えた。

ロープウェー

ここからはほんとに急いでいるので写真が少ない。

大街道駅の停留所からショートカットして、ふたたび路面電車に乗り、松山市駅へ。そこからスーツケースを拾って、空港までのシャトルバスに乗り換え空港へと向かった。

この日は朝ごはんを食べたきりで昼ごはんを食べている時間がなかったので、空港に着いてから軽食を取ることに。「なに食べる?」と相談した結果、疲れてそんなに食欲もないし、これから飛行機に乗るのでぜんざいがいいんじゃないか、ということになった。(大福、餅、もち米を食べると、グリコーゲンが体内の水分と結びつき、長時間トイレに行かなくてもよくなると言われる)

疲れた胃袋に甘味がしみた〜〜。

実際、餅を食べると3時間ぐらいトイレに行かなくても平気だ。映画を見る前と搭乗前におすすめ。

以上、3泊4日の旅もここでおしまい。もりだくさんの楽しい旅となった。

母も私も元気なときにいっしょに旅行に行って、ケンカもせず、仲良く観光できて良かった。いい思い出ができた。「お母さん、元気で長生きしてくれたら、それだけいっしょに旅行に行けるんだから。お互いに長生きして、1回でも多く、いっしょに旅行に行こうね!」と約束して成田空港で別れた。

-完-