パートナーのえむさんが「西荻窪に気になるレコードショップがある」というので休日に散歩がてら行ってきた。
私は午前中仕事があり、終わってから駅で待ち合わせした。
- (1)出発地:西荻窪駅
- (2)シュウマイルンバ
- (3)ビートニクグルーヴストア
- (4)リプレイスレコード
- (5)物豆奇(ものずき)
- (6)モンド・ジェラート
- (7)今野書店
- (8)古書音羽館
- (9)シェア音楽棚tent
- (10)西荻窪駅より帰宅
(1)出発地:西荻窪駅
混雑を見越してランチの店は調べておいた。駅から5分圏内にサミットがあって……
(高級そうなマンションの一階にあると、サミットもおしゃれな雰囲気になる)
この二軒隣だ。
(2)シュウマイルンバ
たたずまいがいい。期待できそう!
シュウマイ定食、美味しかった。
副菜の麻婆豆腐も花椒が効いて、痺れる辛さ。
いいね、こういう麻婆を求めていた!
この店、すごくいいんだけど、価格はもう少し上げたほうがいいと思う。
なぜかというと店が混んだら席をギュウギュウに詰められ、窮屈なところで食事するはめになったから。空調も入れないのでえむさんが「暑い、死にそう」と言い出した。体が大きい分、苦しかったらしい。
(これって今日の東京にありがちな光景だ。相場より安い金額で店が混んで、サービス品質を下げるくらいなら、価格を上げればいいのに……)
もちろん余計なことは言わず、さっさと食べて店を出た。
神明通りに出てすぐ、気になる看板を見つけた。パーフェクトビール。
樽の鮮度管理・サーバーの徹底したメンテナンス・グラスの徹底した洗浄・ガス圧の管理。これら4つの項目にこだわって「最高のビール体験を」提供するフランチャイズの店だそうだ。
この先、えむさんの案内でレコードショップに向かった。
(3)ビートニクグルーヴストア
ここは洋楽ばかり。SNSには一部邦楽も上げていたらしいが、ぱっと見見当たらず、早々に出てきた。
この縦の通りは「旧府道」にあたると思うんだけど、おもしろかった。
半地下の変な位置に「まいばすけっと」の看板がのぞいていたりして……
思わず、階段の下まで見に行っちゃったよ!(普通に営業中だった。)
並びに似たような半地下の店がある。傾斜地だからこういう作りになるんだろう。「荻窪」なんて名前からして窪地だろうし、西荻から荻窪方面に向かって土地が下がっているのかも。
駅に戻る途中、甘味処と、人が並んでいる豆腐店が気になった。
(エントランスに「木」の要素を取り入れるのはありがちで、私も好きな感じだ。この記事で取り上げた店って大体そう)
駅に近づくほど人通りが増え、自転車や人をよけて歩くのにうんざりした。
「マイロードの中を通っていこう」
「マイロード」はガード下にある商店街だ。休日は閉まっている店が多く、シャッター通りになっている。空きテナントも目についた。(駅前の好立地で休日にこんなに閑散としているなんて、もったいない)
「マイロード」が途切れるところで駅の北側に出れば、すぐに次の目的地だ。
(4)リプレイスレコード
この店は10月に初めて訪れた。邦楽の扱いが多め。えむさんの好みにも合っているので「月1で来たらいいんじゃない」と私から提案した。(意図としては、えむさんが全然出かけないので健康のために外出させたい)
前回迷っているえむさんに「買いなよ」と後押ししたうちの1枚がBUCK-TICKだった。あの後すぐにボーカルの櫻井さんが急逝され……「あのとき買っておいてよかったね」と道すがら話した。
レコードなんて古いものばかり。一期一会だから、予算内で「聞きたい」と思うものがあれば、とりあえず買ってみればいい。聞いてみて「これは好みじゃない」とか「もっと状態がいいものが見つかった」という場合はまた「リプレイスレコード」に売りにくれば。
たぶん、そういう意図で店主も「リプレイス(取り替える)」と名付けたんじゃないの、知らんけど。
(5)物豆奇(ものずき)
ここらで、ちょっと座って休憩したい。コーヒー飲みたい。それか甘いもの。
どこも混んでいて入りがたく、ぶらぶら歩いて「物豆奇」まで来たが満席だった。
ここは以前に友だちと来たことがある。雰囲気がよく、えむさんが好きそうだと思ったんだけど……。さすが休日、駅近の店なんてどこも人でいっぱいだ。
仕方がないので駅の方面まで引き返し、前回不発だったジェラートの店を見に行った。
表通りは混んでいるので避け、住宅街の中を通った。
(6)モンド・ジェラート
SNSで見かけたジェラートの店。常時5種類ぐらい用意されているが、前回来たときはえむさんが好きなものが一つもないので断念した。
店の前の黒板を見る限り、今回は大丈夫そうだ。
期待に違わず、美味しかった。チョコソルベが濃厚! すだちのほうは酸味がさわやか。半分ずつシェアして食べると口がさっぱりして、ちょうど良かった。
ラインナップによっては持ち帰りにするほうが良さそう。量もたっぷりだし、コーヒーやお茶をいれて少しずついただきたい。
この店、Googleマップで「接客態度が不遜」という口コミが一番上に上がっていた。確かにお店の人は「この人、接客するのがイヤなんだろうな」と、ありありと見てとれる態度だ。極端に小さいテーブル、高さのあるスツールを見ても「長居しないで、食べたらさっさと出ていってほしい」という願いを感じる。そういうのが合わない人は行かないほうがいい。
(7)今野書店
今野書店は地下にマンガだけを集めた店舗があって訪れるのが楽しみだった。地下の店はコロナ禍でなくなってしまったが、本体の書店は今も元気だ。いつ来てもにぎわっている。本屋はこうじゃないと!
(8)古書音羽館
今野を訪れた後は音羽館に立ち寄るのがお決まりのコースになっている。大体来れば一冊は購入する。
最近は料理のレシピ、洋裁本、もしくは美術関係の棚から探し出すことが多い。新入荷とか、注目の本をセレクトしたコーナーがあって、えむさんはそこから買っていた。私は料理の本を1冊買った。
(9)シェア音楽棚tent
2022年9月にオープンした「棚貸し」のレコードショップだ。小さく仕切られた棚の一区画を個人が借り、売りたいレコードを並べ委託販売している。古書店だと、たまにそういうのがある(とえむさんからだいぶ前に聞いた)
なんと、民家の一室みたいなところでやっている。おどろきの業態だ。
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— シェア音楽棚tent@西荻窪 (@tentrecord) September 16, 2022
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えむさんが「入りづらい……」と尻込みしているのをよそに、私は「さっと入って買うものがなければ即帰ったらいいのよ」とおばさんパワーを発揮し、ズカズカ入っていった。
全部見るのは大変だし、ジャンルもよくわからない棚が大半だが、しばらく見ていたら、下の方に「80年代歌謡」のインデックスを見つけた。探していた中森明菜を4枚見つけ、えむさんが全部お買い上げ。荷物が重くなった。
(10)西荻窪駅より帰宅
神明通りを歩いて駅に戻った。10000歩歩いた。
西荻のいいところは吉祥寺ほど混んでいないところ。荻窪とか中野とか、ほかの中央・総武線の駅と比べても他の路線と乗り入れがない分だけ空いている。高円寺、阿佐ヶ谷、三鷹もそうだ。以前から好きでちょくちょく来ていたが、今後はもっと頻繁に来ることになりそう。