2022年、両親と大分旅行に行った。
2021年に母が病気をして、両親と過ごせる「残り時間」を考えるようになったのがキッカケだ。
後半の旅の記録をまとめようとして……長らく手が止まっていた。
なんでなのか考えてみると「両親それぞれのペースに合わせようとして板挟みになり、疲れた」これに尽きると思う。
温泉街をただぶらぶらするだけののんびりした旅行でも私と母は十分楽しめるのだが、父と行くとそうはいかない。あっちこっち長距離を移動して観光するのは楽しかったけど、すごく疲れた!
「毎年こんなことをやるのは疲れるなあ」と思ってしまい……今年は母と2人で行くことにした。でもやっぱり、お父さんも誘ってあげれば良かったな。仲間外れにするなんて、かわいそうなことをした。
なので、来年は父も誘って3人で行くと思う。
お互いに無理に合わせようとするから疲れるのであって、適度に別行動をはさめば問題ないはず。そうしよう!
この記事では、今さらながらに旅の反省点と私が考えた対策を書き記しておく。
父の取説
- せっかちなので機内持ち込みのスーツケースで行く。(ジェットスターはサイズ制限が厳しいのでオプション必須。)
- 飛行機やバスのチケットを取るときは、降り口になるべく近い席を取る。父は着くなり一目散に降りようとするので。(もしかしてトイレに行きたかったのかな〜。前の席の女性を押しのけてまで出ようとするのにはギョッとした)
- 今のところ運転の能力には支障ないが、疲れを残さないよう余裕をもって宿に戻れるよう工程を組み、助手席でナビする。
- タブレットのバッテリーが切れないよう、多めに予備を持っていく。
- 運転中、こまめに休憩を入れるよう提案する。(父はトイレが近くなったし、長くなった)
- 父は紅葉大好き。自分の写真も撮りたがりだ。アングルにもこだわりあり。カメラマンとなって好きなだけ撮ってあげる。(父がうれしそうに紅葉をたくさん撮っているのに釣られ、私も紅葉好きになった)
- 夫婦の写真、親子の写真もたくさん撮っておく。
- 耳が少し遠く、走行中の車内で3人同時に会話するのは困難だ。それぞれ聞こえやすい伝え方が違う。大事なことは、父、母、それぞれに向けて伝えるほうがいい。
- 食事についてものすごくワガママなので、夕飯は父の意向を訊いて、別行動にするとよい。(現地のスーパーで日本酒と好きな刺身を買って晩酌するのが無上の喜びらしい)
- 1つのエリアにつき、自由行動の時間をある程度取るのがよさそう。
母の取説
- 旅行中ずーっとポケモンをやっていた。観光するよりポケGOやってた方が楽しいのかも。足元に注意して段差では声をかけたほうがよい。
- 片耳難聴により、ザワザワしたところでの会話はほぼ聞こえない。
- ガイドさんの話も当然うるさいところでは耳に入っていない。「ささやき女将」となって耳元で伝えるべし。
- ヘルプマークを付けていると、乗務員から「なにかお手伝いが必要ですか」と訊かれる。(しかしその言葉も飛行場の騒音にかき消され、母には聞こえない。普段は心配ないが緊急時には誘導が必要と感じた)
- 旅費はおおむね母が払ってくれるが大きいまま持ってくるので、私の方で千円札を大量に用意しておく。コインロッカー用の硬貨も地方では必要。
終わりに
旅行の好み、年齢、健康条件も異なる大人が3人集まって全部おんなじところにゾロゾロくっ付いていくのが楽しいなんて、そんなはずはない。ある程度我慢して同行者に合わせるか、それとも割り切って少し別行動の時間を取るか。事前に考えておくのが大事だと思った。
この取説は年を経るごとにどんどん長くなっていくのだろう。
そう思い、現時点での記録をここに書き留めておく。