なにか新しいこと日記

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40代。生理が重いと思ったら、子宮内膜症だった【体験談】

30代後半からの5年間で生理周期が数日早まり、前より「重い」と感じるようになった。腰の痛みやだるさで大体1〜2日寝込んでしまう。

2024年1月。下腹部に刺すような痛みを感じ、2月の生理では同じような痛みが3〜4回あった。これまでに経験したことがない鋭い痛みだ。その時点では「しばらく様子を見て、症状が今後も続くなら婦人科に行こう」と考えた。

3月の生理3日目。深夜1時過ぎ。そろそろ寝ようと思って準備をしていたら、急にお腹が痛くなってきた。
トイレに行ったら通じがあり、パートナーを呼んで、体温計と血圧計を持ってきてもらった。さらに収縮的な痛みがあってもう一度トイレに行ったら下痢をした。どんどん痛みが強くなり、範囲としてはみぞおちからへそまで広範囲に痛い。(この後、問診で訊かれたので、こういうときは便の色をちゃんと見ておいたほうがよい。消化器系の病気では便の色が重要なヒントになる)
トイレで冷えたらガタガタ!と下半身が震えた。体が寒いので、お腹と腰にホッカイロを貼った。
体温、血圧は正常だが、痛みのため脈が上がっていた。

救急搬送

すぐに立っていられないぐらいの痛みになり、うずくまって救急相談に電話した。7分通話して、深夜受付してもらえそうな病院の連絡先をいくつか教えてもらった。最初に電話した病院と数分話して断られた時点で、自力での受診をあきらめて救急車を呼んだ。

救急車が来た頃、少し痛みは弱くなっていた。
ペインスケールといって、痛みの度合いを1から10で表すものがある。救急車を呼んだときを10としたら、救急車に乗ったときが8〜9。病院に着いた頃には2〜3ぐらいになっていた。
(後で考えると、お腹と腰にホッカイロを貼って温めたことによって急速におさまったように思う)

当直の若い先生に見てもらうと腹部のエコー異状なし。消化器が破れたり、ねじれたり、詰まったりという重篤な疾患ではなさそう。ただし「腸の動きが激しい」と言われた。しばらく待って血液検査に異状なしとわかり、帰されることになった。

受診前は腹膜炎、胆石、膵炎などを心配したが、ひとまず重篤な疾患ではないとわかり安心した。この時点で「たぶん婦人科の病気だろう」と見当がついた。

パートナーと共に5時頃タクシーで帰宅した。
医療費9900円、タクシー代2600円を支払った。思ったより安く、このときばかりはわが国の保険制度と救急医療に感謝した。

「救急車を呼ぶ」と言ったら、パートナーが即座に着替えてぱぱっと準備をし、付き添ってくれたのも心強かった。えむさんが落ち着いていてくれて、助かったよ。ありがとう。

婦人科で病名が判明

翌日は仕事を休んで寝ていた。
夕方になり、やっぱりお腹が痛いので近所の婦人科を調べて、17時の終了間際に滑り込みで診てもらった。
「救急では腹部エコーをしただけで、膣からのエコーはしていない」と伝えると「エコーをしましょう」と言われ、内診台に上がって検査したらすぐに「左の卵巣が腫れています。子宮内膜症です」と告げられた。
病名を聞いて「やっぱりそうか……」と思った。薄々「そうかもしれない、そうじゃないといいな……」と思っていた。(友人に何人か同じ病気の人がいて、どの人も生理のたびに苦しんでいたので少しばかりの知識はあった)

「自分が病気になっていると認めたくない。できれば知りたくない」という気持ち、私の中にもあったんだな〜。

自治体の健康診断では「生理中の検査は避けてください」と言われるのに対し、婦人科の検査は生理中でもOK。
だけど、生理中の検査なんて「できれば避けたい」と思うのが自然だ。結果として発見のタイミングが数か月遅れた。
先生の意見では「症状を感じるようになった辺りから大きくなったんだと思います」ということだったが、私の実感としては、過去5年間で少しずつ、静かに大きくなっていったんじゃないかなという気がする。もっと早い時期に婦人科で相談していればその時点で見つけられたのかも……?

治療方針

子宮内膜症の治療は「生理を止めること」が一番の治療になる。
若い人だと低容量ピルを使うことが多いようだが、40代の人は血栓症のリスクがあり使えない。
私は今のところ、直ちに手術が必要な大きさではないが、今後の人生設計にも関わることなので、治療については情報を集め、よく考えて判断するつもりだ。

当面は医師のアドバイスに従って体を温めたり、普段から血行をよくすることを行い、痛みの予測に基づいて早めに鎮痛剤を飲んだり、無理をしないように生理中は仕事を減らしたり。簡単にできることから試してみる。(3月は生理中なのに歩きすぎたり、体に負担をかけることをしすぎてしまったのも悪化の要因になったと思う)

病気が発覚してショックを受けたが、病名がわからないよりはわかって良かったし、治療方法が確立されている病気なので、そこは安心した。生理周期のズレも少ないほうで予測も立てやすいし……。

なるべくポジティブに捉え、病気とつきあっていきたい。

記事を書いたわけ

子宮内膜症は女性のうち、10人に1人がかかると言われる。大変多い病気だ。生理のことや病気のことは人に知られたくないという人も多いから、人知れず苦しんでいる人もきっと多いだろう。

病気について「ここまでは人に話してもいいけど、このことは話したくない」という境界線も、人それぞれ、違うものだ。なので、私が人に話してもいいと思ったことだけを記事にまとめて発表することにした。

 

病名がわかってから、ネットにある体験談を読みあさり参考になったし、(救急車呼んだの私だけじゃないんだ……と安心した)この記事もどなたかの参考になればと思う。

自分が体験するまで、生理の痛みで救急車を呼ぶのがどういうことなのか、わからなかった。(いくら友だちでも、そんなことまでズケズケ訊くわけにいかないし、わからないなりに話を聞いて「そういうこともあるんだな〜」と受け止めていた)実際に体験してみると、部分的な痛みではなく内臓全体が影響されて痛むこともあるわけだし、腫れがひどくなれば「腹膜炎」などの重篤な症状に発展することもあり得る、こわい病気だと知った。

「生理が重い」とか「生理のたびに寝込む」というのは、やっぱり普通ではない。なにかの病気が隠れているかもしれないから、生理中でも勇気を出して婦人科に行ってみることをおすすめしたい。