私は自営業の傍ら、新宿区内の某所でアルバイトをしてます。都内で暮らし始めて4年目、新宿区で働くようになってからは1年半。
仕事は専門職なので、どこに行ってもまぁ似たようなことをやっています。しかし、新宿に来てからは土地柄というか仕事と直接関係のないことで、ビックリするような事件もしばしば……。
今日は、差し障りのない範囲で私が遭遇した強烈なエピソードをまとめてみたいと思います。
汚い話がありますので、そういうのが苦手な方と、お食事中の方はご覧にならないようご注意ください。
1. 2階から雨が降ってきた
勤務先のオフィスは年季のいった雑居ビルの1階で、上の階にオーナーが住んでます。
ある日出勤したら、休憩スペースの床にところどころ水たまりの跡ができていました。
同僚に話を聞くと……
同僚:昨日、2階から雨が降ってきたんですよ。
私:えっ! 雨漏りってこと?
同僚:いや、大家さんの自宅で水道の工事をしたら、水が漏れて2階を通じて流れてきたらしいです。
私:うそー! じゃあ2階も水びたしじゃん。
同僚:そう。3階は無事だったのに1階と2階にだけ水が漏れてきて、雨みたいに天井からボタボタ水が降ってきたんです。
私:それ、下水じゃないでしょうね!?
同僚:下水ではないですね。昨日大家さんが来て、掃除してました。動画ありますけど、見ますか?
動画撮ってたんかーい!!
同僚がお店の天井に向けてスマホを構えている姿を想像すると、シュールである。
見せてもらったら、確かに2階から雨が降ってました。そこらじゅうから糸状の雨が降ってきて、雑巾やバケツを並べて受けていました。もちろん、床は水びたしです。
職場の天井が火山岩みたくボツボツ穴が空いた材質であることに、初めて気がつきました。この穴を通じて水が落ちてきたらしい。
私:これじゃ、営業できないよね…?
同僚:いや、手前の方は大丈夫だったんで奥を封鎖して、いつも通り営業してましたよ。
私:(絶句)
天井から水が降ってくるようなお店はイヤだー! 私だったら落ち着かないし、入りたくない~。
お店としては床が濡れる以外には目立った被害もなく備品もみな無事だったそうですが、大家さんは掃除しに来て、後日改めて菓子折を持って見えたそうです。菓子折には謝罪のお手紙と共に、現金数万円が添えられていたとかいないとか……。
2. お店の隣りが風俗店だった
これも出オチですが、大っぴらに人に言えないので聞いてください。
私の自慢は「晴れ女」。人生で大事なイベントのときは大体晴れてます。ところが今の会社、本社で面接を受けた日は晴れていたのに店舗見学の日が雨でした。
数日前。本社の人と待ち合わせする段になって……
人事:店の場所はご存じですか?
私:いえ、わかりませんが、住所はわかるので自分で調べて行きます。
人事:じゃあ、駅で待ち合わせしましょう。
私:???
そんなにわかりづらい場所でもないのに、駅まで迎えに来てくれると言うので、その通りにしました。
果たして、当日はどしゃ降り。
「いやーひどい雨ですね!」と傘を差した本社の担当者が現れ、一緒に職場まで向かいました。駅からはあっという間で、途中で某宗教団体の建物があったことしか覚えていません。
私も迂闊だった。建物の中はしっかりチェックしたつもりが、傘さしてたのと人と話しながら歩いてたので、周囲の環境についてはノーチェックでした。
4月1日、入社式の日は晴れ。同期入社の人と複数でお店に向かいました。
あれ、ちょっと待って……! 手前のお店、風俗店じゃんか。しかも、すぐ奥にはラブホテルの看板が……。
私の勤務地はなんと、風俗店とラブホテルに挟まれた雑居ビルでした。わーお!
これを知ってたら、私、入社しなかったかもな……と後で思いました。
駅からのアクセスはいいし、風俗とは関係のないまじめなお店なんですが。外から見ると、もしかして、ここもその手のお店!?と勘違いされそうで。一見のお客様には非常にハードルが高いと思います。
今は開き直って平然と働いていますが、当初は地味にショックでした。
余談:ストリートビューに、写ってはいけない看板が……!
Googleマップでお店の情報を見ると外観(ストリートビュー)にもろに風俗店の看板、料金表が写っているのもショッキングでした。自分の店よりも風俗店の方が道に張り出しているため、目立っている。
これには弱りました。
Googleビジネスにログインして、航空写真を見ながら地図上のピンを少しずつ路上に移動させ、なんとかピンクの看板が入らないアングルを見つけました。わかっちゃえば簡単なことなんだけどGoogleビジネスの運用は初めてで、良い勉強になりました。
3. 店の前でウンコを拾った
ある冬の朝出勤したら、往来にウンコが落ちてました。路上ではありますが、いつもお店の看板を敷地内ギリギリのところに出しているので、看板とは目と鼻の先です。
30cmほどあるデッカイウンコでした。
これ、人糞だな……と思いました。太さからして犬や猫のものではあり得ない極太サイズだった。(大型犬連れてる人なら、普通は回収袋持ってるはず。)
「ちょっと漏らしちゃった」とかいう量や形でもなく、実に立派な一本糞タイプ!
当時の上司は同い年の男性でしたが事なかれ主義で「そんなもん拾いたくない」と思ったんでしょう。知らんぷりしていつも通り接客に入っているので、仕方なく私が拾いに行きました。
使い捨てのグローブをしてビニール袋を三重にして採集し、道路にこびり付いたのを通行人が踏んだりしないように、上から警告文を書いた紙をかぶせておきました。
一応ビルのオーナーにも連絡。道路上だし「掃除しといてください」とは言いづらかったので、「こういうことがありましたので、報告まで。今後ともご注意ください」とメモを入れておいたら、後からバケツで水を流して掃除してくれました。
大家さん:ごめんねー! ありがとう。今、掃除しました。
私:こちらこそ、すみません! ありがとうございます。
大家さん:朝の6時半頃掃除したときはなかったのに、後から酔っぱらいでも来て、やって行ったんだね。前も1度あったんだよ~。
私:えーっ、そうなんですか。
早朝はなかった……ってことは、その後7~9時の間? 大通りではないけれど駅からほど近く、常に往来がある通りです。1本道で遮るものもないのに、明るい時間に誰かがお尻を出して、ここで堂々と脱糞したってことかー!?
大胆にも程があるだろー?
大家さんスゴイな……と思いました。いつもきれいに掃除されてるから、空き缶、吸殻、汚物など落ちていることもなく敷地内は清潔です。やっぱり毎朝人知れずゴミとか拾ってらっしゃるんだなーと思った。早朝きれいにしてるから日中は汚す人もいない。でも夜になれば酔っぱらいなんかが通って闇に紛れて悪さして行くこともあるんでしょうね。
いや、恐れ入りました!
終わりに
どのエピソードも、日本中どこでもあり得る話ではある。でも、密度が濃いので、私はビックリしました。
都内の別のエリアで働いていたときは、この手の話は皆無だった。おもしろいもんで、土地柄? もしくはこの建物に、集まってきてるんだと思う。