ジョヴァンナです。こんにちは! ゴールデンウィークは充分楽しまれましたか?
私は彼と、念願の軽登山デビューをしました。昨年秋に買い込んだグッズがやっと日の目を見ました。
訪ねたのは千葉県にあります鋸山(のこぎりやま)です。都内の自宅から電車で片道2時間の短い旅でした。
たまたま行った日に麓でツイートするためアプリを開いたら、はてなブロガーのらくからちゃさんが同じ日に、新しいブログ『鋸山なう』を投稿していらっしゃるのを見つけました。交通情報、服装、登山ルートとかの役に立つ情報はこちらをチェックしてくださいね。
当ブログでは、私が見て面白かった景色や「軽登山」関連の情報を、スマホ写真と共にゆるーくご紹介したいと思います。
写真だけ見たい人は、「4.頂上から見る景色」にジャンプしてご覧ください。
[目次]
- 1.軽登山の準備
- 2.当日我々がたどった登山ルート
- 3.中年の膝にはきつかった、「関東ふれあいの道コース」
- 4.頂上から見る景色
- 5.日本寺の歴史
- 6.日本寺には石仏がたくさん!
- 7.下山は一般道から
- 8.おまけの観光情報
- 9.終わりに
1.軽登山の準備
1-1.登山ルートの確認
事前に『山レコ』を見て地図を用意していましたが、今回に限っては必要なかったです。
なんてったって、千葉県内では人気の観光地! 現地でも無料の案内図を配布していましたし、あちらこちらに親切な案内板が設置されています。登山道も整備されており、全く道に迷うようなところではありませんでした。
1-2.山へ行く装備
1-2-1.帽子がものすごく役に立った
我々は300m程度の低山を登ることを目標としており、軽登山用の服装で行きました。
帽子だけは用意していなかったので、前日に慌ててアウトドア用品のLブレスに買いに行きました。事前にBluesboyさんのこちらのエントリーを読んでおり、参考にさせていただきました。(私も夏は、モンベルでメッシュのにしよう……)
山歩きの帽子を新調 モンベル ストレッチ ODハット(ショートブリム) - 道楽者の詩
決して安くない買い物だったけど、これが大正解でした。
つばが広くしっかり日差しを遮ってくれて、涼しいです。地厚な素材であえて淡い色を選んだので、蜂と遭遇するたびに顔周りが守られている安心感がありました。
(ザ・ノース・フェイス)THE NORTH FACE ゴアテックスハット NN01605 CK クラシックカーキ L
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山の蜂は大きいクマンバチみたいなやつばっかりでした。ちょうど藤の季節だったためか、藤の木の周りには必ずでっかいのがいました。
何度も蜂と遭遇して、その度にタイミングを見計らって、刺激しないようにそーっと通り抜けましたよ。帽子がなくて、顔全体が露出していたらもっとこわかったと思う。
山に行くときは、必ずポイズンリムーバーを持って行きましょう!
職場に山男がいて、蜂に刺された痕を見せてもらったことがあります。ポイズンリムーバーで吸っても、痕が数週間腫れてましたよ。(リムーバーがなかったらもっとひどかったはず。リムーバーで応急処置して、下山後に病院に行ったと話していました。)
ドクターヘッセル インセクト ポイズンリムーバー 00050008
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1-2-2.水分補給
結構な運動量で、汗をかいて暑かったです。私は500mlのペットボトル2本持って行きました。重かった。でも、山の上で全部飲み切りました。
エネルギー補給のために持って行ったウィダーインゼリーが飲みやすくて良かったです。次回も持って行こう。
彼は凍らせたポカリスエット2本をタオルに包んで持参していました。冷たいポカリ、おいしかったです。
1-2-3.お弁当
前日まで目的地を知らされておらず、まさか観光地へ行くとは思ってなかったんで、お弁当を用意していました。と言っても、超手抜き弁当です。
- ヒガシマル『揚げずに唐揚げ』を利用したなんちゃって唐揚げ
- 岩下の新生姜。
- おにぎり3種類。(買ってきた梅干し、『混ぜ込みわかめしらす』を混ぜたやつ。あと鮭をほぐして混ぜたシャケおにぎりです。)
たったこれだけでも、山の上で食べるお弁当は美味しかった! 次回もこんな感じで、適当〜に持って行こうと思います。
※日本寺に関して言えば、茶屋や売店もあったようです。大仏前に自販機もたくさんありましたが、お釣りが途切れがちなので小銭を持って行ってください。
2.当日我々がたどった登山ルート
- 千葉駅〜木更津駅より特急に乗り換え〜浜金谷駅下車
- 「関東ふれあいの道コース」を40〜60分ほどかけて登る。
- 北口管理所より日本寺へ入る。拝観料大人600円。
- 百尺観音〜山頂展望台〜浅間神社〜不動滝〜千五百羅漢道〜大仏を見物。
- 大黒堂〜乾坤稲荷〜池〜表参道より下山
- 遊歩道を通って1500m〜隣駅の保田駅到着
3.中年の膝にはきつかった、「関東ふれあいの道コース」
当初は『山レコ』で見た「車力道コース」を行くつもりでしたが、「関東ふれあいの道コース」の階段の険しさを見て彼が「あえて、こちらを行きたい」と言いだし、コースを変更。
いきなり400段の石の階段がきつかったです……。杖がないので、手で膝を押さえつつなんとか上りました。
つらい階段を登ると、そこには素敵な眺望が。海です!
ところどころに休憩スペースがあって、基本的には登山者に親切なコースでした。
タウン用のコンバースみたいなスニーカーで下りてくる人もいるのには、ビックリ。日頃鍛えている人はいいのかもしれないけど、私はあんなスニーカーでは無理だな! ものすごく急な階段とか、石の上をよじ登ったりするところもあるので、足首までホールドしてくれるトレッキングシューズが頼りでした。
北口管理所まで行くとロープウェーが合流しており、軽装の観光客がたくさんいました。
しかし、ロープウェーで来たとしても、日本寺の境内はかなり階段を登ったり下りたりするところが多いので、お年寄りとか膝の悪い方には向きません。
私の彼は最近太ってしまったこともあり、翌日「膝にきた」と言っていましたので、運動不足の中年以上の方はご注意ください。
ちなみに私は、日頃細々とやっているスクワットが効いたのか、下りは楽勝でした。その代わり上りがしんどかったので、帰ってからルーティーンに「もも上げ」を追加しました。
4.頂上から見る景色
鋸山の名物は「地獄のぞき」と呼ばれる展望台です。
こちらは、1度に1人しか入れないように列をつくって入場制限しています。「最後尾」の札を持った男性が案内役をしており、ゴールデンウィークの5月5日に行ったら「2〜3時間待ち」と言われました。
我々はここで2時間も待ちたくなかったので、「地獄のぞき」の下の展望台からの眺望を楽しみました。
頂上にある浅間神社からも岬が望めて、いい眺めでしたよ。
5.日本寺の歴史
元千葉県民の私は鋸山には何度も来ているのに、いつもロープウェーだけ乗ったら満足してしまい、こんなに立派なお寺があることを存じあげませんでした。
下記はいただいたリーフレット『日本寺の由来』から抜粋し、まとめたものです。
- 725年 日本寺は聖武天皇の勅詔を受けて、行基菩薩によって開かれたお寺です。
- 1783年 3年をかけて大仏を建立。千五百羅漢は、大仏を造った名工大野甚五郎英令が門弟らと共に21年かけて彫ったものです。
- 1939年(昭和14年) 登山者の失火によって国宝仏像と堂宇を全て失います。(現在も復興中。)
- 1966年(昭和41年) 北側に6年をかけて百尺観音が建てられました。
- 1969年(昭和44年) 江戸時代末期になって自然の風触によって著しく崩れてしまった大仏を、復元建立しました。
大仏前参道の南側の土地が柵で囲われ、各種のお堂をまとめて再建工事中の様子でした。表参道付近にある建物も比較的新しいものばかり。失火によって失ったとは、痛ましいことです。
現在も日本寺では寄進を集めているそうです。詳細は公式のホームページをご確認ください。
6.日本寺には石仏がたくさん!
私が感動したのは、本当に1500もあるのではないかと思えるたくさんの石仏の姿です。海を越えて伊豆から運ばれたという石材に刻まれ安置された白い石仏たち。風雨にさらされてボロボロに傷んでいるところや、首が落ちてなくなってしまっている姿も多々ありました。
コーナーごとに黒い札が立っており、短い文章で簡潔に書かれた説明文がなかなかユーモラスだったりします。コピーは一体、どなたが考えたんでしょうか。
「法中の王最も高勝《聖徳太子》」とか……。
《百躰観音》意訳:観音様ばかり集めました。
《奥の院 無漏窟》と書かれた場所は文字通り洞窟のように奥まっており、風による害も比較的少なかったのか、美しいままの御仏の姿が垣間見えました。こちらは柵の隙間から奥に向けて撮った写真です。
柵の手前には亀が並んでるんだけど、こちらは風雨に晒されてみんな首が取れてしまっています。
《べきら洞》をくぐって進むと、奥には阿修羅像(らしき姿)もおわします。その周囲には七福神のようなお姿も。
観音様はどこか女性的。この方はつり目で、諸星大二郎先生が描く《弁天様》のようなお顔立ちですね。(栞と紙魚子シリーズより)
あるいは首を傾げて、アンニュイな昼下がり。
宗教的な知識、仏像の知識があれば、もっとおもしろかったんでしょうね! 今後に備えてちょっと勉強しておこう。
日本寺の大仏様は、鎌倉の阿弥陀如来様の約2倍の大きさがあるそうです。奈良の盧舎那仏様よりも、なお大きい。
私との大きさ比較がこんな感じです。
お天気のいい日に拝見できて良かった。
7.下山は一般道から
石仏巡りで足が疲れたので、帰りは山道ではなく表参道から下山しました。お隣りの保田駅まで約1500m。遮るもののない田舎道です。途中の畑の水路近くで蛇を発見。(嫌いな方もいらっしゃるので写真は控えます。)これは、吉兆かな?
山の麓ではまだ藤が咲いていました。昔は石切場から石を運び出すのにも藤のツルを編んで使ったそうです。藤って元々は山に咲くものなんですね。
8.おまけの観光情報
8-1.日帰り温泉あり
鋸山の最寄駅、浜金谷には駅の近くに温泉もあります。グーグルマップに表示されている「金泉館」というところがそうみたい。
8-2.海鮮系のレストランも複数あり
海鮮を名物にするレストランが、駅の近くに何軒もありました。『ザフィッシュ』という道の駅風のところが最も大きく、見渡せる範囲に回転寿司、ラーメン店、定食屋などがあります。穴場は、お隣のフェリー乗り場の中の食堂かな?
回転寿司と定食屋を二人でチェックして、定食の方(金谷食堂)が早かったのでこちらで海鮮丼をいただきました。地魚はほとんど売り切れ。連休中は魚河岸も閉まっているはずで、鮮度がいいものを食べたかったらやはり平日を狙うべきかも。
隣りのテーブルでボイルの「イバラガニ」を注文していて、非常にいい匂いがしていたので食べたくなって我々も頼みました。これが良かった! 後半は黙々とカニをほじっていました。これで1,480円。
(
8-3.海をのぞむ景色
『ザフィッシュ』建物の裏がそれは素晴らしいオーシャンビューで、日没まで2時間買い物したりしてぶらぶらしていました。
日没後には対岸の山がくっきり…。あれは、富士山…?
9.終わりに
山は古来から信仰と結びついており、頂上には必ず寺社があったりするんですよね。今度から登山ルートだけじゃなく、寺社の由来についても調べてから行った方がより楽しそうです。
今回は運動して痩せるはずが、帰宅して体重を測ったら二人してMAXを更新してしまいました。
朝食べて弁当食べて下山後に食事して夕飯は夕飯でまた食べたので、食事の回数が多かった。運動した後の食事はいっそうおいしいんですが、膝の負担がやばいので、気をつけよう。山へ行くとトイレが少ないので便秘しちゃって、余計にカラダが重いです。
「もも上げ」を頑張って体調を整え、次回に備えたいと思います。
次はどこへ行こうかな?