
夕食後の読書タイムはもともと積読を解消する目的で始め、そのうちにパートナーえむさんの本も読むようになり、読んだものから芋づる式に「あれも読みたい、これも読みたい」というのが出てきて、関連書をつなげて読むいい機会になっている。
「つまんない」と思ったら途中で読むのをやめるし、記録しないときもあるが、この時間に読む本はなるべく読み散らかさずに1冊読み通してから次に手をつけるのがマイルールだ。また、この時間は電子書籍ではなく紙の本を読むことにしている。
いくら本好きでもスペースには限りがあり、いつか、読む本が尽きるんじゃないかと思っていたが、最近は図書館からも借りてきてせっせと読んでいるので、本がなくなる心配はなさそうだ。
さよならキャンドル Ⅰ〜Ⅱ(マンガ)
えむさんから「読んで!」と強くすすめられたのに、時間がなくて断念し、しばらく倉庫に入れてあった本。6月に取り出したので時間を作って読んだ。
『東京都北区赤羽』の清野とおるが2008年ごろから足繁く通っていた場末のスナック「キャンドル」の思い出話がつづられている。70ぐらいのママさん(きよみママ)が超個性的な人で、カラオケの機械に酔客が放尿してぶっ壊れたとか、3人組の老いた娼婦と敵対していて、中の一人に店の看板を盗まれたとか、しょうもないエピソードには事欠かない。
(壇蜜と結婚する前の)いつもの清野とおるだな〜って感じで私としては楽しく読んだが、本人は、この話、精神的負担が重いみたいで『コミックDAYS』で43話まで描いたというのに単行本にまとめたのは19話まで。その後のエピソードは宙に浮いている。もったいない!
店が閉店するとき、よほどイヤなことでもあったんだろうか……。できれば続きも単行本化してくれ〜!
あの人と短歌
これもえむさんの蔵出し本。えむさんは吉澤佳代子めあてで買って、ほかの人は読んでないらしいが、これ、すっごくおもしろかった。
穂村弘が短歌に造詣の深い作家・小説家、歌人や、芸能人を呼んで対談、2016〜2020年にNHKで放送した番組をまとめた本だ。(穂村弘はこのところエッセイばっかり出しているが、私は短歌の仕事のほうが好きだ)
「韻文」というものを見直すきっかけになった。
登壇者も短歌に関係する本を出しているケースが多く、さらに読みたい本がたくさん見つかった。たとえば里中満智子の『天上の虹』なんていつか読まねば……と思っていたが、もう、今読むしかない!と思って取り寄せした。(文庫全11巻、区内の図書館にあった)
あと北村薫の『うた合わせ』、保坂正康が昭和天皇の短歌を集めた『よみがえる昭和天皇』辺りも読みたい。
ゴーストハント1 旧校舎怪談
小野不由美が1990年代に書いた少女小説を2010年代に大幅改稿。タイトルを変え、新装版シリーズとして新たに刊行したもの。
全面的にリライトされているとは言え、30年前の少女小説特有の古くさい言い回しや、主人公のウザい言動が読んでいてしんどかった。ギャグ要素として入れている要素が全然笑えない。でも、この古くさいところを全部取ってしまうと、キャラが変わっちゃうし、行動原理が変わって話のつじつまが合わなくなったりするから、これ以上直せないんだろうな。
1巻は、ミステリーが勝つホラーだった。
2巻もチラッと見たけど、同じ調子だったから、ちょっと無理かもしれない。(ずっと読み続けたらおもしろくなるのかもしれないけど、そこまでついていけなさそう)
87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし
YouTubeで「Earthおばあちゃんねる」を発信している多良美智子さんのライフスタイルを紹介したエッセイ。
多良さんは昭和9年長崎生まれ。小学生のときに被曝したが、大きな病気はなく成長。結婚後に神奈川に移り、以後、55年間同じ団地に住み続けているそうだ。(たぶん公団住宅みたいなところなんではないかと思う)
毎朝6時に団地の広場でラジオ体操。市民センターの歌の教室で歌ったり、絵手紙・写経・麻雀・着物のリフォームなどのコミュニティにも参加しており、日替わりで用事があるので忙しい。団地の花壇に自分のコーナーを持っていて花の手入れをしたり、仲間と文庫本の貸し借りをしていて(ビニール袋に中古で買った本をどっさり入れて、読み終わったら次の人に回すそうだ)読書の習慣もある。
やっぱり、軽い運動(体操・園芸・階段の上り下り)を日常的にしていることと、地域のコミュニティに参加していること、はなれて暮らす家族とのつながりがほどほどにあるのが、ご長寿の秘訣なんだろうと思った。
YouTubeは中学生の孫が編集して上げているらしいが(現在は高校生か、大学生ぐらいかな?)お小遣いをもっとあげたほうがいいね。



