なにか新しいこと日記

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【神奈川散歩】2023年11月、大船観音を訪ねた

神奈川県内に親戚が住んでいる。現在休職中で復帰に向けて体調を整えていると聞き「散歩でも行こう」とお誘いした。

2人で訪れたのは鎌倉市大船だ。

(1)出発地:大船駅

大船駅

土地勘がなく、勝手にひなびた田舎町を想像していたら、とんでもない! 商店街やルミネを備えた巨大駅だった。

線路の西側には川が流れ、対岸と行き来しやすいように歩行者用のデッキを作って橋を渡している。たまたまのお天気かそれとも海から近いためか、この日は風が強く吹きつけた。

デッキを進むにつれ、観音様のお顔を正面から拝見できるようになっていた。なんともニクい設計だ。

大船駅より

(2)大船観音寺

どこから参道に入るのかGoogleマップではわからず、まちがった方向に進みかけたが、同行者が調べて、正しい方向に誘導してくれた。

交通のご案内 大船観音寺

像は1960年に完成したもので便利なエレベーターなどは設置されていない。急な坂と階段をのぼり、頂上にたどりつくと観音様はやさしいほほえみで迎えてくださった。

参道

白衣観音

無垢な白い姿が美しい。胎内を拝観するため背中側にまわると、さすがに苔むしたような色がついていた。前側は関係者がよほどこまめに洗って手入れをしているのだろう。

敷き詰められた砂利に砂紋が描かれていた。
「枯山水みたいですね」同行者が言った。大学時代、一般教養科目で東洋美術史を履修したというだけあって「枯山水」という用語がすぐに出てくる。
「ああ、曹洞宗だからああやって砂に模様を描くんだね」彼女に言われなければ気づかなかったと思う。

観音内部

内部を拝観した後、本堂のほうへ行ったら「原爆の火の塔」というのがあり、内部で赤赤と火が燃えていた。
福岡県星野村出身の山本達雄さんという人物が原爆投下後の広島でくすぶっていた火を持ち帰り、長年守り続けたものを星野村役場に継承したのが元になっている。そこから各地に分火して「平和の火」として、現在まで絶やさぬように守り続けているそうだ。
山本さんがどんな思いでこの火を守り未来に伝えようとしたか考えると、ウッと胸が詰まった。

 

山門を出るとき、拝観料を入れる箱の裏側のカラーコーンに目をやると……
「あっ、こんなところにお地蔵様が!」ふふっとなった。

山門にて

(3)日比谷花壇大船フラワーセンター

大船フラワーセンター

駅から徒歩で15分。地図上で気になった「大船フラワーセンター」を訪れた。県営の施設らしいが、管理には日比谷花壇が関わっている。

こういうところなので四季を通じて楽しめるように整備されているようだ。

11月の園内 開花情報

菊は愛好家が多いのだろう、たまに見かける景色だ。

菊花大会

静かな園内に噴水の音がひびく。

スイレン池

レストハウスに入り、昼食にうどんをいただいた。なんてことないうどんだが空腹にだしの味がしみる。同行者は冷やの甘酒をチビチビやっていた。

食が細い人と会うときは無理にレストランなんかに入らず、散歩をメインにするといいね!
なにごとも無理をすると続かない。長期的にいい関係でいたいなら、互いに自然体で過ごせる形を模索するのがいい。

 

園内を散策すると、秋でも意外とバラが咲いていた。

秋のバラ園

ネオンのように色鮮やかなバラについ目が引き寄せられるが、こんなあえかな色もまた美しい。むらさきは『しのぶれど』という名で「京成バラ園」が開発した品種だ。

「京成バラ園」と書いた品種は多く、どういう経緯で鉄道会社がバラの育種に関わるようになったのかわからないが……。先日乗車した都営荒川線にもバラの名所があったから、想像するに「京成電車で行く新名所を作りたい」とか「この時期にバラのブームがあった」とかそんなだったんじゃないかな。

 

園内の一部は紅葉していた。今年は記録的にあたたかく、紅葉が遅いよね。

ふ入りのなにか。

大船駅へ戻る

駅まで戻ったところで同行者が「股関節が痛くなってきました」と申告したので、この日の散歩は終了し、ルミネでお茶をして解散した。

この時点で10000歩歩いている。同行者にとっては歩きすぎだったかもしれない。散歩の前に「絶対に無理をしないように、疲れを感じたらすぐに言ってください」と伝えておいてよかった。そうでなければ、がまん強い人だから容易には言い出せなかったにちがいない。

散歩ルート※国土地理院の地図をもとに作成

曇りがちのお天気だったが、散歩にはちょうどいい日和だった。歩きながら話ができ、楽しかった。

【余談】湘南新宿ラインの攻略

神奈川まで遠征するにあたって新宿から「湘南新宿ライン」を利用した。

私は、この「湘南新宿ライン」が苦手であまり利用したことがない。

というのも……

  • 大宮から大船までを共通区間として、大宮から先は高崎線と宇都宮線に分かれる。
  • 大船から先、小田原と逗子まで、二股に分かれる。
  • さらに「上野東京ライン」というのがあって「湘南新宿」と似たような区間を走るが、横浜からの上りは上野駅・東京駅を通り赤羽駅で合流する。
  • つまり「上野東京ライン」は上野、東京通過、「湘南新宿ライン」は渋谷、新宿、池袋を通過する。

JRの案内図(PDF):https://www.jreast.co.jp/hitachi_tokiwa/uenotokyoline/pdf/utl_ssl.pdf

いや、これ、複雑すぎない!?

2001年12月に開業する以前はたしか、全部上野を通ったんじゃないかな。学生自体の一時期、大宮まで通学していた時期があって、学年の途中から変わったもんだから混乱して覚えられず、京浜東北線を使った記憶がある。(京浜なら、なにも考えずに乗車しても行き先はどれも同じだ)

「湘南新宿ライン」ユーザーは、みな、どこをどう通るのか隅々まで停車駅を熟知しているのだろうか。

例えば高崎線が遅れたとき。次の宇都宮線からくる列車に乗っていいのか悪いのか、行き先を見て判断しなければならない。たまに使うだけの人間にとってはこれがめんどくさい!

今回調べて、なんとなくわかった気になっているけど次使う頃には忘れていそうだ。

そもそも、路線図が覚えられないのは、北関東だとか神奈川とか、地理に疎いのが原因の一つだ。ときどきは足を伸ばして地図を見ながら自分の足で歩いてみると、頭の中に地図を描く助けになってくれるだろう。

 

【前回の散歩】 

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