なにか新しいこと日記

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【東京散歩】高島屋資料館で『闇市と都市』展を見る

『闇市と都市』展

2025年10月某日、高島屋資料館TOKKYOで開催中の『闇市と都市』展を見に行ってきた。

高島屋資料館TOKYOは、2019年にオープンした小さな資料館だ。

30分もあれば見学できる。観覧料は無料。2026年2月23日まで開催。

館内の写真撮影は不可。メモができず、自分の記憶をたよりに書き起こししたため、この記事には間違いがあるかもしれないことをお断りしておく。

 

今回は、戦後の歴史上に度々登場する「闇市」というものが一体どんなものなのか知らないので、写真でもあれば……と期待して行った。

 

「闇市」はヤクザが取り仕切る違法なマーケットだが無法地帯というわけではなく、地域の警察署と協議の上開設したところもあったらしい。
元々は戦争中に「建物疎開」といって延焼を食い止めるため、建物を壊して空き地になっていたところを利用したもので、空き地や道路沿いに露店を並べたものが次第に集まってマーケットを形成したということだ。

そのうちに区画整理が始まると、権利関係を整理して新しく建てられた商業ビルに移り、現在まで存続している店もあるという。
新宿で言えば、小田急エース、西口のパレットビル(ユニクロが入っている)の前身「新宿西口会館」にその名残がある。パレットビルの裏に広がる「思い出横丁」の辺りもそうだ。

 

写真は大きく印刷されたものが束になって台の上に置かれており、自由にめくって見ることができた。この時代はほとんど白黒。
唯一、占領軍の兵士が撮影したものがカラー写真だった。

闇市には飲食店も多かった。おでんやヤキトリ。酒。
ヤキトリ屋の主人が成功して書いた一代記が展示され、自由に見られるようになっていた。あとは新宿西口会館の記念誌。闇市が登場する推理小説を開いたら、江戸川乱歩の前説があった。(乱歩の乱の字が旧字体)乱歩が紹介すれば、その名前につられて手に取る人もあったということか。
惜しいのは会場に「メモを取るときは鉛筆のみ、ペンの使用不可」と書いてあったこと。メモが取れず、本のタイトルを忘れてしまった。次回からは鉛筆一本持っていくことにしよう。

闇市には私娼窟もあったらしい。たぶん「赤線」ってやつか?

 

一番奥の壁一面にパネルがあって、航空写真だと思うんだけど……
新宿駅の位置が現在と違って、東口広場の辺りに駅舎があった。今よりずっと小さな駅だ。
新宿髙野や中村屋、武蔵野館は今と同じ。紀伊國屋書店は現在の位置ではなく、後ろに下がった裏通りにあって、2階建てだった。それでも当時としては随分立派なものだったろう。
伊勢丹の向かい側に三越があり、ここは2005年に建て替えして三越アルコット店としてリニューアルオープンしたものの、2012年に閉店。現在ビックカメラ、ユニクロなどが入居している、あのビルだ。

 

東京生活者として、興味深い展示だった。
展示との距離が近く、ところどころ手にとって見られるのがいいね。

散歩(日本橋〜銀座5丁目)

見終わった後は、日本橋から銀座5丁目まで歩いていった。
日本橋は大きいビルが多く、街路樹がない代わりに花壇にマリーゴールドが植えられている。


戸田ビルは最近オープンした新しい商業施設で、アートスペースがあり、北斎展をやっていた。ビルの前に木製のベンチがあり、人々が思い思いに休憩をしていた。手製の弁当を食べている人もいた。(人が多いから写真は撮らなかった)

 

京橋エドグランの前を通り過ぎ、高速道路の下にさしかかる。

ポリスミュージアム(閉館)は1994年からここにあったが、20年前、銀座一丁目で働いていたころにはまったく関心がなかった。2025年9月まで営業し、今度、再開発のため取り壊して中身は移転するらしい。

ブールミッシュは高速道路の下にまだあった。ここが本店。(写真の中央)
その隣にはかつてラ・ボエムというレストランがあり(写真の右側)、OL時代に毎週、ランチを食べに行った懐かしの店だ。現在は6丁目に移ったらしく、窓ガラスにビニールが貼られていた。

この奥はうなぎの寝床のように長く「G-Zone銀座」といって廊下が洞窟を模した内装になっており、ラ・ボエムを先頭に、ゼストキャンティーナ、モンスーンカフェ、権八などが入っていた。コロナ禍でビルを取り仕切っていた会社が撤退したらしい。もう5年も空室になっているそうだ。

 

20代、OLをやっていた頃は学費を貯めるため貧乏暮らしで、贅沢を知らず、自分が働いている土地の地理や歴史にまるで興味を持たなかった。
少し頭を使えば、低予算でも楽しめるアイデアは思いつきそうなのに……仕事以外に頭を使うことをさぼっていた。もったいないことをしたな。

でも、当時は千葉からの通勤時間がものすごく長かったし、体力もないから、毎日仕事に行くだけで精一杯だったんだよね。

今のようにスマホで現在地を見られるわけでもないから、「街歩き」をするには不便な時代だった。私のように地図を読むのが苦手な人でも、今は、スマホやタブレットを片手にどこでも行ける。いい時代になったと思う。

 

銀座で好きな景色は松屋のあたり。ルイ・ヴィトンのモノグラムを表現したビル。向かいのシャネルは鏡面のように周辺の景色が映り込んで、凹んで見えるのがおもしろい。

キムラヤのトラックが横切るのを、モタモタして撮り損ねた。
20年経っても、このへんのビルの並びはほとんど変わらないね。

和光のショーウィンドウが素敵だった。クラゲかと思ったけど、これはマッシュルームだな。

銀座ファイブの中にあるチョコザップが散歩の終点。

泰明小学校の裏に小さな公園(数寄屋橋公園)があり、シチズンの時計塔が立っている。
パークビューの素敵な立地だ。いままで訪れたチョコザップの中で、眺めは随一。柳の下を眼下にのぞみ、自転車を漕いだ。

高島屋から銀座5丁目まで、約30分。ちょうどいい散歩になった。