なにか新しいこと日記

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2018年に劇場で観た新作映画をザックリと紹介する

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2018年は劇場で7本、自宅のPC、TVで17本の映画を観ました。大体1月に2本ぐらい。全体的にサスペンス・ホラーの比率多めのラインナップです。
この記事では2018年に観た中から劇場公開された新作映画8本を紹介し、備忘録としてまとめます。

本文にあるAmazonビデオのリンクをクリックすると、詳細情報と予告編が観られるようになっています。Amazonの新作レンタル(=再生開始から48時間視聴可能)は500円程度でストリーミングできるところが便利。

一方街のショップでのディスクレンタルは新作も何本かまとめて借りると割安になったりします。おもしろそうな映画があったら、便利な方でお試しください。

2月 ダークタワー【ホラー、SFファンタジー

ダークタワー (字幕版)

ダークタワー (字幕版)

 

スティーヴン・キングの大長編シリーズ1作目を映像化した作品。長くて読むのが大変だから映像化してくれて良かった。けど、おもしろいか?と訊かれたら私は別の作品を推します。

『ミスト』とか1408号室 (字幕版)とか。キャリー (字幕版)とかね。

3月 スリー・ビルボード【人間ドラマ、ミステリー】

主演のフランシス・マクドーマンド2度目のアカデミー賞主演女優賞を受賞したと聞いて観に行きました。前回受賞作の『ファーゴ』よりずっと訳のわかる話で良かった。もちろん演技も迫真で素晴らしかったです!

田舎町でレイプされ殺された娘の母親が、警察の捜査が進まないことに憤って意見広告を出す。この3枚の看板からなる広告に町の人は驚き、怒り……ドラマが生まれるわけです。

リベンジものでもなく、最後に壮大なカタルシスがあるわけでもない。ただただ重苦しく、あちこちで感情を爆発させる母親から、心にゆさぶりをかけられるような話です。俗に「貧乏白人」と呼ばれる人たちがどんな暮らしをしているのか(その中でどれだけ女性が踏みにじられ、虐待されているのか)を切り取っています。

4月 ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男【歴史ドラマ】

ゲイリー・オールドマンが特殊メイクでチャーチルになりきり、熱弁をふるう姿が見もの。

第二次世界大戦の泥沼でイギリスがどれだけ窮地に立たされていたのか、私は不勉強で知りませんでした。いつドイツに攻められ本土を取られるかわからないギリギリの状況下で、孤立した兵士を救い出し海を渡って連れ帰ろうとする作戦が「ダイナモ作戦」でした。『ウィンストン・チャーチル』を観た後『ダンケルク』を観たら、そのあたりの事情がよーくわかりました。

戦争映画は特に好きではないし、おもしろいとかおもしろくないとかで観るものでもないと思う。自分の勉強のためにただコツコツと観ています。世界史に疎くてもよくわからなくても、いくつも観ているうちにだんだんわかってくる。それでいいやと思っています。

4月 女は二度決断する【社会ドラマ】

女は二度決断する(字幕版)
 

ハフポストの記事を読んで、即観に行った作品。
こちらは非常にいい記事なので、興味がある方は読んでほしい。

www.huffingtonpost.jp

爆発テロによって夫と子どもを奪われた女性。犯人はネオナチ……と思われたが、確たる証拠がつかめず裁判では無罪の判決が下る。そのとき女性はどう決断するか、という話。

2000年代に起こった実在の事件に着想を得て作られたらしい。結末は胸糞悪いがこれが現実。ただただ、つらい気持ちで観ました。

7月 ウィンチェスター・ハウス アメリカで最も呪われた屋敷【ホラー】 

実在する幽霊屋敷、延々と改築を繰り返して迷宮のようになっているウィンチェスター家の屋敷を舞台にしたオカルト映画。雰囲気だけは良かったけどストーリーが陳腐でイマイチでした。そもそも信仰の薄い人間にとって、オカルト(反キリスト教)はあまりこわくないのです。

ホラー映画の前評判はステマばかりであてにならないなーと思い知った作品。

8月 プロヴァンス物語 マルセルの夏【人間ドラマ、青春】

1990年に製作され、大ヒットしたフランス映画のデジタルリマスター版。

少年マルセルが教師の父、お針子の母、弟、叔母とその夫と共に南プロバンスの別荘でひと夏を過ごします。尊敬してやまない父の人間らしい姿や、周囲の大人たちへの観察眼が鋭く、フランス人らしいユーモアとウィットに富んだ作品で、今見てもおもしろいし退屈させません。

続編の『マルセルのお城』もいずれ時間を作ってデジタルリマスターで観たいな〜。 

9月 アルカディア【ホラー】 

アルカディア(字幕版)

アルカディア(字幕版)

 

カルト教団のキャンプから逃げ出したジャスティン、アーロンの兄弟は、清掃の仕事をして細々と暮らしていた。ある日家にビデオテープが届き、キャンプの女性から自殺をほのめかせるメッセージが……。ビデオを観た弟アーロンは里心ついてしまい 、キャンプに戻りたいと言い出す。

この作品が、2018年に観たホラー映画の中ではマイベストでした。
ミニシアター系の作品でほとんど評判にもならなかったけど、おもしろかったので(あえての)ネタバレ感想も書きました。

kikaibunko.com

そもそも上映日も少なすぎたと思う。われわれ(私とえむさん)は期間限定のストリーミング上映サービスを利用して観ました。自宅のホームシアターで上映する分には1500円で複数人観られるからお得だな〜と思ったけど、もちろん、金額的には後からAmazonレンタルで観る方がお得です。

12月 ヘレディタリー/継承【ホラー】

現在も上映中。

映画『へレディタリー/継承』公式サイト

心霊が(ほぼ)登場しないのにこわい。なんだこれは、という問題作。

因業ババァが死んだぐらいのことで、意味ありげに暗くなっている家族がこわい。奇妙な行動をくり返す娘さんが、不意に「コッ」と舌を鳴らす癖がこわい。ことあるがごとに「ギャーッ!!」となるお母さんの精神状態と顔がこわい。お母さんの異常な行動によって、追い詰められてだんだんおかしくなっていく息子さんがこわい。

前半はただの心理サスペンスだったのが、ある一つの出来事をきっかけに全員の心理状態がおかしくなっていき、家族の歴史が明らかになる。ホラーファンなら観て損はない秀作。

終わりに

劇場で映画を観られるのって、時間に余裕があるときだけの贅沢なんですよね。贅沢は享受できるときにしなければ……。

レンタルで観るものは特にサスペンスやホラーばかりに偏りがちなので、2019年はもう少し人間ドラマを多めに、ジャンルをばらけさせて観たいと思います。観たことのない国や監督の作品も観ていきたい。未知のものと出会ってみたいです。